10/20 自分都合ではない終わり

現場仕事日。

次回現場入り日には次の担当者に仕事の引き継ぎをしないといけない都合で、クライアントの現場担当者の方に、私と会社の契約が年内で終了することを伝えた。
自分の口でクライアントに告げたのは今日が初めてで、伝えた途端に、やるせなさ、さびしさ、無、無力感、不安、怒りなど、いろんな感情を内包した複雑でマイナスなモードになってしまった。
帰宅してから、「これはいかん!」と、気持ちを整理するために今考えていることや気持ちをルーズリーフにどんどん書き出していたら、いつの間にか思いもよらぬ方向に行っていて、来年から毎月いくら稼げばたのしく生きていけるのかを計算し始めていた。マイナスモードからは気づかないうちに抜けていたし、未来について前向きに考え始めていた。
「わたしはこんなことになって、さびしいぞ!」という気持ちを、一旦書くことで手からで吐き出せた自分の中から追い出せたのがよかったのかもしれない。

落ち着いて、帰宅前に買ってきたアップルパイを食べていたら、仕事の連絡がメールでLINEで突然立て続けに降ってきた。自分の役割はしっかり果たしましょ、という前向きな気持ちになって、ひとつひとつ対処していった。えらい。

ひさしぶりに気持ちが下に大きく振れた日だった。

そして、外に出ると、「家が好き!」「早く家に帰りたい」と強く思う。家にいるときには「家が好き!」なんてあんまり思わないのだけれど。「家が好き」なのを確認するために、ときどき外に出るの、いいかもしれない。家で過ごせるありがたみを確認するための外出。

顔の産毛を剃る用の電気カミソリが、電池切れで止まった。すね毛を剃っていて、なんだか動きが遅くなってきたな、と思っていたら、どんどん遅くなってきて、弱くなって、止まった。たかだか電池切れなのに、死を感じた。虫が徐々に弱って死んでいくのを見守ったような気持ちになった。

そして替えの単四電池が家になかった。今日買って帰ってくるのも忘れた。うちの電気カミソリは、まだ死んだままだ。私の右のすねは、中途半端に剃りきれなかった毛が残っている。

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