2/24 お祝いの日

夫のお祝いごとがあって、家でふたりではしゃいで過ごした。

スーパーで、精肉コーナーでいつもだったら素通りしている棚に並んでいるいいお肉を2枚、ケーキ屋さんでそれぞれがお気に入りのケーキを1ピースずつ買って帰ってきて、夜ごはんにごちそうステーキ丼を食べて、食後のコーヒータイムでケーキを食べた。お肉はやわらかくて噛み締めると甘い脂がじゅわっとして、「ハレの日に食べるお肉だ……!」と思った。ケーキも、ケーキ屋さんのケーキを食べるのがひさしぶりで、ケーキのピースの角っこにフォークを突き刺しながら、これもまた「ハレの日!」と思った。いいお肉とケーキはハレの日の象徴。単純。

夫がにこにこしていて、一時期ずっとしんどそうにしていたことを思い出すと、にこにこして今日が迎えられたことがわたしも本当にうれしい。

夫が、今日の記念にと考えたのか、昼ごはんを作るついでで、人生で初めて、シュークリームを焼く挑戦をしていた。結果、シュー皮がうまく膨らまずで甘くないソフトクッキーのような仕上がりになっており、夫は「レシピ通りに作ったのに、なんで膨らまなかったんだろうな?」と不思議そうで不服そうだった。わたしの学生の頃の知識として、お菓子づくりの中でもシュークリームは難易度が高く、シュー皮はそんな簡単には膨らまず、だからシュークリームは上級者向けという記憶がある。なので、夫がシュークリームを焼いてシュー皮が膨らまなかったと聞いて「やっぱり本当にシュークリームは難しいんだな」という答え合わせをしたような気持ちになった。

「難しい、上級者向け」と聞いたら、わたしだったらひとまず簡単なところから段階を踏んで挑戦しようとするところ、夫は、難しいと聞いてもまずは挑戦してみるところがわたしと違ってえらいなと思う。

膨らまなかったシュー皮は、ちょっとスコーンっぽくもあり、「ジャムやマーマレードを挟んで食べるとおいしいかも」ということになり、レモンとオレンジのマーマレードを買ってきた。明日食べるのがたのしみだ。



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