2月 心の振り子を愉しむ

予兆はあった。色々ごたつくであろう、と覚悟はしていた。初めて、自分から気持ちのままに会社の上司や社長に話をする。今まで思ってきたことを話すのは、大事にしまっていたものを外に出すような感覚と似てる。きっと大丈夫。でも壊れてしまうかもしれない、を心の中で繰り返す。

誰が考えたのか、心がざわざわするという表現。感じたことがある人は、きっとこの表現の的確さに感動したんじゃないか。何かを超えていく時に感じる緊張と興奮で、落ち着かない。自分の心の振り子の振り幅が大きい時は、大抵自分が変わるタイミングだ。今までもそうだったから。

ずっと、自分の本心を人に言うことが苦手だった。何かを説明したり、発表したりすることは得意なのに。話すことは得意だが、本心を打ち明けることは苦手。弱さを人に見せたり、気持ちのままに話すのは、恥ずかしいことだった。なんて思うだろうか、こんなことを言ったら。バカにされるんじゃないか、弱みを握られるんじゃないか、ずっとそう思ってきたから。大人になればなる程、自己防衛の為の空気を読む会話が上手くなる。本当に伝えたいことを伝える時には、さっぱり役に立たない。

本当に大事なことを伝える為の言葉は単純でよい。削ぎ落とされて、真っ裸の言葉じゃないと伝わらない。自分が、どうありたいか考えた時、誤魔化しはもうやめると決めた。

心の振り子は、左右に大きく振れて、徐々に振り幅が小さくなり、すぅっと止まる。 振り子は、まだ小さくゆらゆら揺れている。

2月は心の振り子を愉しもう。

2月の美味しかったもの。恵比寿のベトナム料理。明治神宮前のガレット。ご飯で小トリップ。ベトナムとフランスに行った気分。なんと安上がりな！でもいつか、行ってみたいな〜

おしまい