最近見た映画の感想 26作

最近アマプラの映画をいっぱい見たのでざっくり感想です。
個人の趣味嗜好基準です。
↑新 旧↓で、一部ドラマやU-NEXTも混じってます。

※作業用BGMとして流していたので、基本『字幕のみの映画』はありません。
※ネタバレは極力避けています。




イシナガキクエを探しています(邦ドラ)

★★★★
『ごく普通の行方不明者捜索番組だったが、捜査を進めてゆくと段々オカルトじみてきて…?』という話

SCPみたいで面白かった
引き延ばさずスパッと終わったのは好きだけど、完全に投げっぱなしエンドなので、実質的に何も解決していなかったとしても、表向きのひと段落ぐらいはしてほしかったかもしれない
作業しながらで細かい伏線を拾えてない気がするのでもう一回見たいかも


メッセージ(洋画)

★★★
『地球にUFOが来た!なんとかコミュニケーションを取らねば!!』と政府の依頼で言語学者が頑張る話

宇宙人が最初から友好的なのと、セリフのみで『国同士での諍い』を扱っていることがかなり緊迫感を削ぎ落としていた
「予算のために超大作感出さなきゃいけなかった」みたいな事情があるのかもしれないけど、宇宙戦争みたいなのは雰囲気だけで、実際の内容は『宇宙人とのコミュニケーションがんばるぞ!』だったので、もっとミニマムなスケールのシナリオでよかったと思う 


ヴィーガンズ・ハム(洋画)

★★★★★
カスのヴィーガンにブチギレて食肉にする肉屋の話

かなりコメディ色強くて面白かったです
『経験を積みながら効率的な殺害方法を勉強してゆく』というのはあんまり見ない描写なのでそこもよかったです
離婚秒読みの夫婦の間に愛が戻ってゆくハートフル要素も、人肉加工とのギャップで面白かったです


サラリーマン・バトル・ロワイヤル(洋画)

★★★
『大企業のオフィスで急にバトロワ始まった』という話

バトロワ物って学生とか、目覚めたら見知らぬ場所で…とかばっかりで、会社は初めて見る設定だな…と思ったので見てみました
それ以外は特筆すべきことはないですね 普通のバトロワデスゲーム系です


ディレイルド 脱線(洋画)

★★
『急行列車で殺人事件が起きる設定の推理ツアー』という催しに参加する話…と見せかけて、列車内で本当に殺人が起きる話………と見せかけて、なんか化物から逃げるパニックムービー……………と見せかけて!という話

二転三転しすぎて何を見せられているのかわからない状態でした
最後のまとめ方だけはちょっとうまかったけど……………。


黄龍の村(邦画)

★★★★★
ウェイ系サークルが殺人因習村に迷い込むミッドサマー系の話

村が本性出してくるのと、主人公陣の死亡ペースがやたら早いな…!?と思ったら、ウェイ系サークルが実は全然一般人じゃなくていきなり面白くなった
『地獄で何故悪い』を大衆向けエンタメに振り切ったみたいな様相で爽やかに終わってめちゃくちゃ良かったです
因習村系見れる人はこれは見た方がいいです


マリグナント 凶暴な悪夢(洋画)

★★★★
『何故か連続殺人事件の犯行現場が見えてしまう主人公』のお話

雰囲気がずっとオシャレで良い
妄想代理人みたいな内容なのかな…?と思ったらジョジョのドッピオとディアボロみたいな感じっぽい
大勢の人間を素手で殺していくシーンは、HUNTER×HUNTERのキルアが蟻を一気に大量処理してたあのシーンっぽくてかなり良い
たとえが全部日本の漫画アニメなあたり、そういうオタクカルチャーな雰囲気はあるのかも
R18だけど別にエログロすぎるということもなく、特に怖いシーンもなく、なんなら後味の良いエンタメ映画だった


ヒトラーのための虐殺会議(洋画)

★★★★★
まんまユダヤ人虐殺計画の会議です。

これはどうしても見たかったので作業用ですが字幕映画です
淡々と紳士的にとんでもない会議をしているのですが、虐殺なんて言葉は一切使われず、「最終解決」「最終処理」といった間接的な表現で進んでゆくあたり、当人たちも流石に嫌なんだろうな…と思わせておいて、
実際は全員「別に奴らがどうなろうが構わないが」というスタンスだったのでヒィ…となりました。
『こんな平然と残酷な会議を開かれたら自分の倫理観を保てるかわからない』という感想も見ましたが、逆に『この会議をヤベェ…と思えるだけ私は倫理観があるな』という方向の感想を抱きました。
題材に興味や事前知識があれば退屈せずに見れると思いますし、そうでないなら眠たい映画かもしれません。


FALL(洋画)

★★★★★
『バズるために地上600mの廃鉄塔に登ったら梯子が崩れて降りられなくなった!』的なシチュエーションスリラー

ひと気なし、電波なし、食糧なしで女二人が生存とSOS発信のためにひたすら頑張る話です
ただそれだけなんですが、とにかくスリルがすごい!
単純に高さが怖くて、何度か意図的に画面から視線を外してしまいました
この手の話にしては、ずっと女二人で男が出ないのも珍しく、根性見せる強い女がたくさん見られたのも栄養価が高くてよかったです
終盤の「靴貸して」からの展開は凄まじく、作業を止めて見入ってしまいました
かなりオススメです!!!


心霊マスターテープ(邦ドラ)

★★★
『日本初の心霊ビデオを探していた番組スタッフが怪奇現象に襲われ…』というモキュメンタリードラマ

雨穴さんを知ってる上で見ると味付けがプレーンでちょっと物足りない感じもするけど、見やすくてよかったです
たしか同じ監督の『Q』や『イシナガキクエを探しています』の方が好きかな〜


ゆれる(邦画)

★★★★
『吊り橋から女が転落死した事件の裁判』の話

主人公の兄が被告で、死んだのは主人公の彼女で、
「事故なのか?故意なのか?」と主人公がぐらぐら揺れる感じの話
余計な演出などがなく見やすかったのですが、ちょっと難しめの話だったため、作業に集中していたら話に置いてゆかれました…
でも雰囲気は好きですね、もう一回ちゃんと見るかも


十二人の怒れる男(洋画)

★★★★
『殺人事件の陪審員たちが判決を決めるために話し合う』

三谷幸喜がリメイクっぽいのやってましたよね?
『11人が死刑を選んだが、たった1人が無罪を主張し、会議を通して無罪にひっくり返す』という流れはやはり面白いですね
段々と「いや…これは無罪だろ…人の心とか無いんか…?」みたいな空気になってゆく変容をうまく表現できていてよかったです
ラストシーンも割と好き


ウトヤ島、7月22日(洋画)

★★★★★
ノルウェーのサマーキャンプで起きた銃乱射事件の映画化

『やばい!銃持った奴がいる!』と人々が逃げ回る様子をひたすら見てるだけなんですけど、「銃乱射に対して人はこう反応をするのか…」という新鮮さがあり面白かったです
犯人に見つからないため、銃の被弾面積を減らすためにみんな寝転んでいるのが印象的でした

鳴り止まない銃声から隠れながら「……猫の動画でも見る…?」と言い出した男性がなんか愛嬌とリアリティあって好きです
周囲から「今!?」とフルボッコにされたけど、精一杯の優しさだよね
海を突っ切って逃げようとする集団に遭遇して「私も行く!」「見つかって死ぬからダメだって!」「絶対行くから!!」というやりとりから正常性バイアスが見えてそれもよかったです
(正常性バイアスとは『火事なのに誰も逃げないから、自分も何故か安心してそのままラーメン食べてた…』みたいな、多数派に流されちゃう心理です)

私は『悪の教典』という、サイコ教師が高校で猟銃持って生徒虐殺する映画が大好きなんですけど、それの高解像度版という感じでかな〜〜り満足度が高かったです!


コカイン・ベア(洋画)

★★★★
『野生のクマが密輸中に落としたコカイン食っちゃって大暴れして森の近くの人間を虐殺しまくる!』というわかりやすいエンタメ映画

死者多めなのにギャグも多めで「ギャハハハハ!!!!」と気楽に見れる良作でした
登場人物も多めですがキャラが立っていて見やすく、少ない見せ場でもいい話だったり共感の持てる人物描写があったり、かなり作りがうまかったです
絶対悲惨に死ぬと思ったちょっと嫌なおばさんが、負傷した後「あのクマ許さねェ!!殺してやる!!!」とブチギレ追走を始めたあたりからずっとノンストップで面白かったです
指食われた人と、犬が特に好き


市子(邦画)

★★★★
『失踪した婚約者・市子の行方を追って行く中で、彼女が無戸籍の、書類上存在しない人間だったことがわかり…』という邦画らしい邦画

市子のファムファタールっぷりが上手で、市子が始終可愛いです
ひたすら地味なシーンが続きますが退屈というわけでもなく、アオハルとBSSと百合と純文学感をそれぞれほんのり含んでいて栄養価が高く、特にラストが最高です
ミステリー要素も上手く機能していて、シナリオの出来が良いです

また、この記事に上がっている映画の中で一番可愛い登場人物は間違いなく市子です
あとはポップでキャッチーな派手さだけあれば★5だったかな
ずっとしっとりと大人しい話なので…。


成れの果て(邦画)

★★★
『田舎の姉夫婦の元に、都会のイケイケ妹が帰宅し、周囲は凍りつき……彼らに一体何が?』という邦画らしい邦画

妹の存在感と、予想外の展開をこまめに盛り込んで飽きさせない工夫が上手でよかったです
視聴者だけが知識0で、登場人物は全員顔見知りで、説明はなく、
会話の中から少しずつ全員の関係性を察してゆく攻めた構成はなかなか面白かったです
『なんで妹をレイプした男と姉(主人公)は結婚したのか?』という部分の謎の答えがかなり好みで良かったんですが、「うおおお!ここからどうなる!?」と波乱を期待し盛り上がった瞬間エンドロールが始まったのが残念でした


ある閉ざされた雪の山荘で(邦画)


『山荘に集まった役者たちが、オーディションとして人狼ゲームをする』みたいな話

最初は登場人物たちも『おお〜死亡演出凝ってんね〜w』という反応なのですが、途中で『あれ?これマジで死んでね…?』と気づくタイプのやつです
展開がことごとく予想を下回っていったのが残念。演技力やシナリオが荒くて誰にも何も共感できない
原作は展開違って面白いらしいので近々読んでみようと思います。東野圭吾だし。


聖なる犯罪者(洋画)

★★★
『犯罪者が神父になっちゃって…!?というサスペンス映画』とだけ聞いていたので、住民がいっぱい死ぬのかな〜と思っていたらそういう映画じゃなくて残念でした

でも段々『犯罪者の中にある善性』みたいな切り口から神の輪郭が見えてくるのが文学性を感じたし、最後の方のシーンは深みを感じて結構好きです
ながら見で理解度低いんですけど、坂口安吾や太宰治の言う『不良少年とキリスト』と同じ文脈の映画だったんじゃないかな…?多分…
カメラワークも上手でした


シグナル(洋画)

★★★
『ハッカーから煽られたので住所特定して凸してやったら、なんか宇宙人に誘拐されて人体改造された件』みたいな話

つまらなくはなかったけど、『これ何する映画?』とハテナを浮かべて見る時間が長すぎたことと、
ようやくこの世界の真実に辿り着き、『へぇ、主人公はどうするの?』と思ったところで答えを出さずに映画が終わってしまったので消化不良感


終わらない青(邦画)

★★
『DV父にレイプされ妊娠した可哀想なJKの陰鬱で地獄な日常』という、相当邦画らしい邦画

音楽も流れず環境音だけ、カメラワークも『THE・邦画!』な地味さ、
セリフも少なめという圧倒的起伏の無さだったので、DV親父が登場した瞬間『やっと映画が賑やかになってありがたいなぁ』とすら思ってしまいました
DVシーン、大体親父が全裸で股間に黒モザイク入ってたんですけど、正直そこぐらいしか面白いポイントがなかったです
なんだろう、始終リアリティの無さを感じた…
あっ、でもレイプシーンだけ「えっ、マジで入ってる?えっ?」と戸惑うほどでした
え、演技だよね…?


妻は告白する(邦画)

★★★★
『登山中に滑落し、命綱で全員宙吊りになり、助かるために妻が夫の綱を切ったが、これは殺人罪なのか?』という法廷の話

① 落とされて死んだ DVモラハラクソ夫
② クソ夫の妻 (主人公/被告人)
③ 主人公の愛人で、クソ夫の仕事仲間の男 の三角関係。

「私は犯罪者になるんだわ…せめて今だけは一緒にいて…」「僕は君の出所をずっと待ってるよ…!」と二人の恋は超絶燃え上がるんですけど、アッサリ無罪になって、途端にめちゃくちゃ冷え込むのが面白かったです
「無罪で独身になったから一緒に楽しく暮らしましょ♥」「えっいや…僕は…あいつの生命保険で贅沢とか無理…っ!」みたいな。
『DV受けたり有罪だったりの可哀想な女を支える僕が好き』みたいな部分と、『決着ついたから次へ進みましょ♪』みたいな部分の差が明確に描かれていて、男女のリアリティがあるな〜と感じました
ラストも皮肉が効いててとても良いです


赤い天使(邦画)

★★★★★
『日中戦争の従軍看護婦の仕事が地獄すぎる件』みたいな映画

開始五分で負傷兵にレイプされたり、両腕失った人に泣き落とされて抜いてあげたり、看護婦に慰安婦の役目も求められてて「うわぁ…」みたいな感じ
死を待つだけの負傷兵を哀れんで抱かせてあげたら、翌日『もう思い残すことはない』と自殺しちゃったシーンが好きです
「そりゃそうなるわ!」という気持ちと、「よかれと思ったのに…」という気持ち、両方わかる…
冒頭でレイプしてきた奴から「血が貴重なのはわかるけど、俺に輸血してください…」と命乞いされるシーンなどもあり、主人公の葛藤や決断にリアリティがあってとても良いです

劣悪な環境でバタバタ死んでゆく兵士たちに心を痛める医師とのラブロマンスもあって、暴力要素だけでなく、人間ドラマもしっかり面白かったです
なんなら濡れ場はほぼ映らないので、『色気があるなぁ』程度のエロですね
ただ、『これだけやってて妊娠してないのすごいな…』という思いがチラついたりはしました


インデペンデンス・デイ(洋画)

★★★★★
『地球侵略に来た宇宙人と戦うぞ!』というめちゃくちゃ有名なエンタメ映画

やっぱり有名なだけあって面白いですね〜
この記事の中でほぼ唯一の『デートで見てもお通夜にならない映画』です


10クローバーフィールド・レーン(洋画)

★★★★★
『交通事故から目覚めると地下に監禁されてた!監禁してるおっさんは”外の世界は核戦争で滅んで汚染があるから出られない”と言うけれど、単に若い女監禁したいだけじゃないの!?』と疑心暗鬼になりながら地下シェルターで過ごす話

『監禁か?いや…本当に世界滅んでる…?いやでも監禁か!?』と、ずっと決定打となる情報がなく、なんならどちらも嘘っぽい情報だけはあり、視聴者と主人公が延々と二者択一で揺れながらハラハラする感じがとても面白かったです
これ、『太ったおっさんが若い女を監禁してる』というバイアスをうまく使ってて面白いんですよね
逆に『若い女がおっさんを匿い、世界が滅亡したと告げ…』では割と「あ〜…核の炎に包まれちゃったか…」とストンと信じちゃいません?

外に出る瞬間まで「どっち!?」とハラハラ出来て楽しいし、
外に出た後も楽しいです!


クローバーフィールド(洋画)

★★★★
上の作品の前作で、同じ世界の別の場所・別の人物の映画らしくて流れで見ました

こちらはあまり駆け引きなどの見どころがなく、『リアリティあってまあよかったかな』ぐらいの感想です
断然10クローバーフィールドレーンの方がオススメですが、10クローバーを深く知るのには良いかも
あと、続編がもう一作あるらしいです


トランス・ワールド(洋画)

★★★★
『目が覚めると謎の山小屋にいた!森は迷宮だし他の遭難者もいるし、ここは何!?』というありがちな洋画

ただ、全員違う時代から来ていて、全員に共通点があって…と色々発覚してきてからは独自の面白さがありよかったです
ラストシーンも好き




レイプが多すぎるんだが…………?????????????????
ちなみにレイプシーンがあったのは全部邦画です。邦画ってなんでこんなにレイプ好きなの…………?????????

今回色々見て気づいたんですけど、私は陽気なスプラッター系が好きかもしれないです

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