徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜VOL.17 22.06.16
毎日更新、途絶える…ガクッ
昨日は忙しすぎて書く暇を見つけられ無かった…。
気を取り直して!本日もよろしくどうぞ!!
メンタル!フィジカル!クソボロ雑巾マンがお送りします!w
本格的な全国的梅雨入りを経て、今日も今日とて変な天気。洗濯物に悩まされる日々ですね。
それでも日常は続いていく。
そんな木曜日はコチラ。
Bob Dylan/Bring It All Back Home
原盤は65年リリース。
ビートルズフォーセールの時にも触れたが、レコーディングでアメリカを訪れていたビートルズはボブ・ディランと邂逅。作詞作曲はじめ、影響をより濃く受ける体験となり、ビートルズフォーセールをリリースした。これが64年の12月。
一方のボブ・ディランもまた多大な影響をビートルズから受けていた。
本作の前作にあたるAnother Side of Bob Dylanでタイトルの通り、フォーク一辺倒から、ロック寄りの新たな一面を出し始めていた。
そこにビートルズとの対面。これが契機となってか、本作が誕生した。
アコギをエレキに持ち替え、ロックにブルージーに、足取り軽く駆け抜けるような1枚だ。
彼のルーツにロックがあったこと、ビートルズとの出会い、反戦・反体制の旗手に祭り上げられたこと…
様々にこの作品が作られた理由はあれども、間違いなくこの1枚によって、歴史上に「フォークロック」が誕生した。
「フォーク」と「ロック」の融合、まさに新しい音楽を生み出した本作。
発表時にはフォーク全盛だったこともあり、多くの批判、いなほとんど非難に近い言葉を浴びせられた。
ロックンロール発祥の地、合衆国で。
では売れなかったのか?
バカ売れである。
全米4位、全英1位。
当時のディラン自身最大セールスであった。
なぜそれ程までに売れたのか?
「ロックは死なないからだ!」なんて言ってみたいところだが、さすがに理由づけとしては乱暴すぎるので控えようw
なんといってもやはり特筆すべきはその内容にある。
ディランが支持される理由は様々だが、一番は歌詞の芸術性であろう。
ビートルズに「君たちの詞には中身がない」と言い切ったことからも、歌詞に対する姿勢が強い。英語を母国語としない私には上っ面しかとらえられないが…
詞が良ければなんでもいいわけではもちろんない。
そこにミュージックが乗って、完成する。
そしてディランは作曲もまた秀逸なのである。
本作は、フォーキーな部分を完全に捨て去ったわけでも、ロックンロールにどっぷりというわけでもない。
調和してみせたのである。
デビューシングルでザ・バーズがカバーしてバカ売れした
「Mr. Tambourine Man」
まさしくこの曲は「フォークロック」の代表格である、と筆者は個人的に考えている。
同じコードとメロディの繰り返しで構成された、単純といえば単純な楽曲だ。
歌詞はひたすらに「タンブリンマン」へ訴え続ける。
歌ってくれ、連れだしてくれ、一緒に踊ろう。
歌詞だけ見るとBUMP OF CHIKEN 「ラフメイカー」のようだ。
薬物中毒者の歌、等ともいわれるが、ディランの比喩の真相はわからない。
暗い単語がいくつも並び、訴え続ける男の叫び。
そんな歌詞に反して、メロディは実に軽快である。
誰もが1度聴いたら口ずさめる、ノリのいい曲だ。
この塩梅がまさに「フォークロック」。
ロックのサウンドとノリ
何かを訴える歌詞と誰もが口ずさめるメロディ
ロックとフォークの要素の見事な融合である。
少し前にNHKのSONGSで森山良子が「誰もがすぐに歌える、分かち合える曲は、それこそがフォークの大切さ」と。
その言葉を聞いてから本作に触れた時、得心がいったのと同時に、ディランのすごさを再確認した。
本作はフォークロックとは何ぞや。
ボブ・ディランって何ぞや。
そんな疑問への最適解。ノーベル賞受賞者で、古い人で、なんか名前は聞くけど、よく知らない。
って思ってる人々にはもってこいの1枚だ。名盤であり、大傑作。
品物は今年シリーズとしてアナログリリースされているうちの1枚。
SONYミュージックがリマスターし、自社工場で生産している。
その甲斐あってか、ものすごく出来が良く、音がいい。
発売当時の帯の再現も嬉しいポイント。
今後のリリースも抑えていきたい。
破産するかもしれないが…w
さてさて、1日飛ばしてしまったが何とか書きあがった。
個人的話だが、ものすごく疲れている。
そんな朝、ボブ・ディランは優しく沁みた。
予報と違って一向に晴れない空模様に憤慨している人も多いだろう。
ディランは軽快に、スッと気分が和らぐ効果もある。
お帰りのおともに本作はいかがだろうか。
それではここまで。
また明日。
ちゃんと明日も書く。
名盤とともに再会しましょう。
See You Again.
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