【独自】 コロナ禍をきっかけに加速するインドネシア政府のデジタル改革
新型コロナの第2波で多くの犠牲者を出したことが世界的な注目を集めたインドネシア。
感染対策の一端を担う保健省では、実は大胆なデジタル改革が進行中です。その実働部隊が、2021年4月に省内で設立された「Digital Transformation Office」。
最近この新部署で働き始めた、元Gojek(インドネシアを代表する配車アプリ)スタッフのFarzikha Soeronoさん(以下、ジッカ)に話を聞きました。
ちょっとだけ経緯を説明させてください。
私がジッカと知り合ったのは2014年のインドネシア大統領選取材の時でした。その時は私もインドネシア語を話せませんでしたので、シンガポールの大学院を卒業したばかりの彼に現地アシスタントになってもらったのです。
その後、ジッカはインドネシアの新興企業であるGojekに就職。自ら起業したり別のスタートアップ企業で働いた経験もあります。
彼が最近保健省に転職したと知ったので、興味深く思い、久しぶりに連絡をとってみました。
スタートアップ企業の若手人材を次々に獲得
ジッカは、この部署ができた背景として、昨年末に保健相に就任した元銀行家のブディ・グナディ・サディキン氏の哲学があると指摘します。
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