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2023年裏テーマ〜【メメント・モリ】

気がついたら、年が明けてもう一週間経った。今日は一足早く義母の四十九日法要と食事会だった。去年は最後の最後で義母との死別という一大イベントがあったのだが、振り返ってみれば2023年はいろんな死に出会った一年だった。

2月、高校の同級生が急死。ひまわりのような人だった。なかなか会えなかったけど、いつも気にかけてくれてありがたい人。ゴールデンウィークに仲間内でお参りに行くことになって、仕事も少なかった私は日帰りだったけど滋賀に帰った。他の友人たちとしゃべったりご飯食べたりしながら、ちゃんと連絡取り合ったり、会えるときは会わないといけないって思った。
4月から、市内から少し離れた郡部の病院の緩和ケア領域で働き始めた。話したことがある人たちが彼岸に渡っていくのを見送るのは、いろんな気持ちを起こさせる。伝えたいことを手紙にしましょうと言って別れた患者さんが、私が出勤する日の早朝に亡くなって、もっと早く話しておけばもう一日早く一緒に過ごせたと後悔したり。
6月、母が心不全で緊急入院。その後7月にも腎臓の調子が悪いなどで、調子を崩していた。幸いにも今は落ち着いているけど、実母との死別がとてもリアルに近づいたと感じた夏だった。
8月、前職でとてもお世話になった元理事長が亡くなった。地元の新聞で、吉本新喜劇の桑原和男さんと訃報が並んだくらい偉大な先生。山と酒と煙草を愛す、ダンディでキュートな人だった。精神科臨床はの中で身体を診ることが大切なことを教えてくださった。
11月、ずっと年賀状をやり取りしている亡友の母君が夏に亡くなったと、喪中ハガキが届いた。そして、12月の亡友の命日を迎え、今年は、淋しくなかったかなぁなんて思ったりした。
そして、9月終わりからの義母との時間。

生きている限り、最後は死ぬ。その当たり前にいろんな形で接する中で、自分の年齢が恐らく人生の折り返し付近にいることなんかも考えさせ、これからどう生きるかなど思いを馳せるようになった。どうせなら思い切り生きてから死にたい。やりたいこと目一杯やっていきたい。これから先も幾度となく別れを繰り返すときに、たくさん悲しんで、次会うときに胸を張りたい。いつか浄土での再会を夢見て。

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