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11月例会

読書「形式を脱し真実を創造する」

今月は羽仁もと子著作集第19巻『友への手紙』から。第二次世界大戦後、新憲法が公布され、新しい日本が生まれる時に書かれた著作です。
感想を紹介します。
Aさん(70代)
新憲法公布の昭和21年11月3日、厳粛な意味深い日であり、祝すべき感謝すべき日であったと。書かれています。ここでは、自由学園の完全出席の様子が書かれています。以前は号令をかけて行われていたようですが、今はおのずから考えた約束事によって整然と行われるようになった様子がよくわかりました。やはり上から命令されるのではなく、自分たちで考えて、目的にかなった方法で行うのは生き生きとしているのだと思いました。私が友の会に入り、年度末に例会の完全出席の方の紹介がありました。このとき初めて完全出席という言葉を聞きました。
私はそれまで皆勤賞は知っていましたが、完全出席という言い方は自由学園と独特のものだと思っていました。友の会でも完全出席という言い方をするのだと。納得しました。例会での完全出席はとても難しいと思います。
自分のことや家族の都合で欠席することもあります。それでも私は数回、完全出席ができた年度は記念として工芸グループ作成のしおりをもらうことができ、裏には総リーダーが一人一人心を込めて書いてくださったものをもらい、とても嬉しい気持ちでした。また復活しないかなと心待ちにしています。
家事家計勉強会の時期に求められているのは、今まではこうであったから。同じでなくてはならないという考えにとらわれすぎず、今の状況を見ながら一番良い方法を考えて、目的は何かを踏まえながら変わっていくのもいいのではと考えます。今年の荻窪エリアでは11月3日祝日の夜の開催となりました。自分のできることをして一生懸命に協力していきます。

Kさん(60代)
羽仁先生は、新しい日本に目を開きましょうと呼びかけておられます。そして、形式を出し、真実を想像する。この言葉を新しい日本に送る最初の言葉とされています。私はこれを現在友の会を励まし、投げかけられた言葉と捉えられるように感じました。
私達は自由になった。形式上はそうであっても、決して我々は自由の人になってはいない。とありますが、自由学園の完全出席の行動について、生徒たちの話し合いで全ての人の自覚でおのずから作り出される整頓と敏速が現出するに至ったというところで、自由の何たるかがぼんやりながらもわかったような気がしました。
これから家事家計講習会が全国で開催予定です。文中にあった完全出席の更新の形を自由闊達に話し合って真実を見つけた生徒たちのように第三友の会でも、各エリア、最寄がそれぞれ話し合い、追求した真実がこれから示されていきます。
荻窪エリアでも話し合った結果、今年度の家事家計勉強会を11月3日木曜日の夜9時、オンラインでとなりました。夜9時オンラインでとは今までの形式からは考えられなかったことでしょうが、これが荻窪エリアで得られた新しい真実です。
人生に目的があり、約束がある。その目的と約束の中に人それぞれが自分を生かし、さらにまたその中にあるいろいろの目的のために協力しつつ、各々の自由を生かしてゆく。とありますが、友の会の思想しつつ生活しつつ祈りつつを信条として予算のある家計簿を広めるということを逸脱しなければ、今までの形式にとらわれる必要はないと羽仁先生に導かれているように感じます。
総リーダー Nさん(60代)
この箇所は先生が、終戦の翌年の昭和21年73才、新憲法が公布され新日本の誕生を記念する日に寄せて書かれました。
先生は「この大いなる人生に目的があり約束がある」とその目的と約束の中に人各々が自分を活かしさらにまたその中にあるいろいろの目的のために協力しつつ各々の自由をいかしてゆくと導いてくださっています。私には思ってもいない言葉をかけられた気がしました。私は主体的に積極的に考えを発表したり行動するのは苦手で、号令を待ってルールの中にその通りにするのがよいと生きてきました。先生はこの大いなる人生の約束はスポーツのルールのように簡単ではないと言われています。これからはもっと自由に自分の頭でしっかり考え行動を見極めて自分を動かさないといけないと思わされました。同時にできない時は素直に人に頼ろう、神に頼ろう。長い人生のうちにそのような時もあるよと励まされた思いがしました。平和はすべての人間が助け合い協力して一人一人の真実を生きていくことときっぱり言われています。考えてみると友の会の活動は平和へもつながり、私の真実の人生を受け入れ生きる力をもらえている所と感謝いたします。
いま、友の会は家事家計講習会の最中です。私たちのまわりから平和な社会への一歩となる家計簿の良さをひろめ一人でも多くの人に共感をもって頂きたいと願っています。

内容

家事家計講習会

友の会では健全な家計から社会によい風を吹かせましょうという願いをもって、秋に各地で家事家計講習会が開かれます。東京第三友の会でも10、11月に家事家計講習会・勉強会を企画しました。すでに終了したエリア、最寄から報告を、これから開催するところから内容の紹介、参加の呼びかけがありました。家事家計講習会についてはホームページをご覧ください。全国各地で家事家計講習会が予定されています。全国友の会ホームページも併せてご覧ください。

11月3日、5日も終了しています。11月10日以降の講習会につきましては、ホームページでご確認ください。

公共の働き

羽仁もと子先生の「家庭は簡素に社会は抱負に」の思いを受けて、私たちはすべての人が平和に、健やかに過ごせる社会の実現に向けて、公共活動に力を入れています。
公共の働きの一環として、東京第三友の会ではA療育園に食事用エプロンと中古バスタオル、少年院に雑巾と枕カバーを毎年送っています。今年も10月に多くの製作品をささげることができました。

その他報告から

・2022年度 第2回聖書に学ぶ会の様子
・会員報告、食費しらべ、本日の出席報告など

東京第三友の会の活動にご興味のある方はホームページをご覧ください。

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