【キーボード】US配列はプログラミングしやすいのか
記号の配置に関する不満
私は普段JIS配列のキーボードを使用しています。
主な理由としては以下のとおりです。
短いスペースキーの両脇に英数, かなの入力キーが欲しいから
HHKBのキータッチが好きで愛用しているが、US配列版にはカーソルキーがなくて不便だから
一方で「記号の配置」についてはUS配列の方が合理的でよいとも思っていました。
特にプログラミングしていて使用頻度の高い記号が入力しづらい位置にあったりすると気になります。
しかしわざわざUS配列のキーボードに乗り換える程ではないと思っていたところ、以下の記事が目に止まりました。
(そうか、JISキーボードのまま配列だけ変更する手があったか!)
そこで、配列を変更することでコーディング体験が向上するのか試してみました。
個人差や慣れの問題もあると思うので、あくまで私感として読んでいただければと思います。
設定方法(Mac)
<環境>
MacBook Air
macOS Ventura
1.「システム設定 -> キーボード -> テキスト入力 -> 入力ソース -> 編集」を選択
2.入力ソース「英語 - オーストラリア」を追加する(英語でも「ABC」などを選択すると記号配置はJISと同じになってしまうため)
配列の比較
JIS⇔USでの記号配置の違いは以下のとおりです。
キーボード配列図のベースはこちらを使わせていただきました。
https://www.catch.jp/kb2/keyborad-layout/
試してみた感想
US配列に変更した状態でしばらく普段どおりプログラミングしてみた感想をまとめました。
「" /2」「' / 7」「* / :」→ 「@ / 2」「& / 7」「" / '」
”と'についてはわかりやすさ、入力しやすさどちらの観点でもUS配列が勝っています。
"は入力頻度が高く、かつ元々の位置(Shift + 2)が良くなかったので、この改善は大きいと思います。
また比較的入力しづらい場所に使用頻度の低い@が来るのは自然な気がします。 👍
「& / 6」→「^ / 6」
&はひとつ右に移動するだけなので打ちやすさは特に変わりません。
^がJISより良い位置に来たので、vim操作がしやすくなりそうです。 👍
「( / 8」「) / 9」「なし / 0」→「* / 8」「( / 9」「) / 0」
()はどのプログラミング言語でも入力頻度が最も高い部類だと思います。
()の位置がUSでは一つ右にずれていることで、)の入力に小指を使う点に若干煩わしさを感じます。👎
*の位置は変更前後で移動はあるものの、入力しやすさはどっちもどっちという印象です。(ホームポジションから小指を一つ右に移動 → Shift + 中指2つ上)
「= / -」「~ / ^」→「_ / -」「+ / =」
これまた入力頻度が高い=についてです。
=はJISの「Shift + -」から0の2つ右隣に移動したわけですが、Shiftが不要で打ちやすくなるかと思いきや、0の2つ右隣というのが地味に打ちづらい気もします。
ただこれについては手の大きさや慣れによって意見が分かれそうです。
「` / @」「{ / [」「} / ]」→「{ / [」「} / ]」「| / \]」
[]{}については打ちやすさどうこう以前に、JISの上下配列よりUS配列の左右配列の方が理にかなっていると思います。
また、そこまで入力頻度が高くない@の場所を有効活用できている気がします。|も打ちやすい位置に来ています。👍
「+ / ;」→「: / ;」
こちらも;と:は同じキーである方がわかりやすいと思います。
ただ:の入力しやすさという観点では特に変化ありません(Shift or 小指を1つ右に移動)。
「_ / _ 」→「` / ~」
(注: Macを使用しているので_キーはShift有無関係なく_です)
_はPython等のスネークケースを用いる言語では非常によく使う記号です。
US配列ではShift + 0の1つ右隣となるので、やや入力しづらくなった気もしますが、慣れの範疇かも知れません。
その代わりに~が打ちやすい場所に来ましたが、そこまで入力頻度高くないのでノーカウントとします。
結論
👍: 3pt 👎: 1pt
ゼロベースでどちらの配列を選ぶかといえば、やはりUS配列だと思います。しかし、JISに慣れた状態からわざわざ設定変えてまで移行するかと言われるとそこまで劇的な改善は感じませんでした。
なお冒頭述べたとおり、これは個人的な意見である点ご了承ください。
Header Photo by Sergi Kabrera on Unsplash
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