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ミシン〜クライマックスは裏返る〜

皆さんお疲れ様です。ARASKAです。

私は映画やドラマに夢中になると一気見しないと気が済まないということもあり、全てが手に付かなくなります。右手にはテレビのリモコンと左手にはエアコンのリモコンが装着され、突発的な音量や熱くなった体を完璧に調整します。

その様子はまさに次世代の戦隊ヒーローのロボのような佇まいで、朝から晩まで没頭して打ちのめされてしまう、自業自得の権化のヒーローなので、その滑稽さは今の世の中に何か一石を投じられるような気もします。

ウォーキングデッドを見ている時は本当に地獄のような日々でしたが、なんだかんだで苦い思い出としてストーリーが頭に焼き付けられました。

好みとしては、最後に全てが裏返りクライマックス迎えるあの感じです。

そんな感覚を最近味わったのですが、それは息子の入園式の持ち物を揃えている時でした。

私たちはいろいろなコネクションを数珠つなぎにして、それぞれ必要なものを買い揃えました。

ただ息子が通う保育園の通園バッグの指定のサイズが通常よりとても大きくて市販のものがほとんど無く、それはライブ等で目の前に190センチの人が5人立っていて何も見えないくらいの差でした。身長が2メートルあれば話は別ですが。

そんなこんなで少し小さいのを買うや作るやどっちが安い高いなどして揉めに揉めた結果、作ることになりました。

とりあえず近くにある私の地域の最大級のデパートに向かい、キルティングと裏地と糸を買い揃えてきたのですがこれがまあそこそこの値段し、また揉めに揉めた挙句作るしかないよねとの結局は結論になりデパートを去りました。

翌日になってミシンの使い方分かんないから夜に一緒にやろうかと仕事に出掛けて、休憩中にミシンどんな感じ?と嫁に問い合わせたのですが、手縫いの熊の写真と、試し縫い用に渡していた、高校の修学旅行でユニバーサルスタジオジャパンに行った時、みんなでお土産を買うことになって、友達のいない私は買う相手もいないのにせっせとお土産を購入しまくり、誰にも渡せずに今までとってあった柄物のパンツの写真が送られてきました。

あの苦い思い出を熊が引き裂いてくれないかと思いましたが、嫁が作った熊は爪も牙もない優しいものだったので、なんだかすまない気持ちになりました。

器用だな。ミシン使いこなしてんじゃん。帰ったらもう余裕だねと思いながら仕事が終わり帰宅すると、もう全てが終わっていました。

ウォーキングデッドでは、食料の調達に主要メンバーが出かけている間に街でトラブルが起こり全てが終わりかけても、なんだかんだまだ続いて行くのですが、うちの実写「ミシン」はそうはいきませんでした。これがフィクションとノンフィクションの差です。

嫁の職人スキルの高さに脱帽、脱力、脱衣し、パジャマに着替えて冷静になると、嫁が実写「ミシン」のネタバレをしてくれました。

嫁はざっと縫い方を調べて、あとは感覚で縫っていき、最後に裏返すのだそうです。

最後は裏返るという大好きなクライマックスの迎え方だったので、私はこの実写「ミシン」のクライマックスで誕生した通園バッグにはかなり思い入れを抱くと思います。

しかしながら通園バッグは3個必要なので、無事に一つはクライマックスの上映を見ることが出来ました。とても良かった。

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嫁、感謝してます。

というわけで実写「ミシン」では何も出来ていない滑稽な戦隊ヒーローのままなようで、全てやってもらうのはとても申し訳ない気持ちに苛まれます。

実写「ミシン」の中では不甲斐ないままでしたがシーズン2では活躍できるように、男優、女優、子役ともども日常の演技を磨いていけたらと思います。そしてシーズン3.4と繋げていけたらと思います。

あと、他人のホームビデオを見るほどの苦痛は刑罰として取り入れていいほどなので、実写「ミシン」の上映は自粛させていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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