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【みんなの配信現場】Zoomで発表コンテストイベント

今回は配信現場の取材レポート!とある発表コンテストのZoomイベントに参加してきました。

こちらのイベントは、運営と審査員は会場に集まり、発表者は遠隔から参加した形でした。会場では各々が別々の端末からZoomに参加しましたが、その距離感や構成はとても勉強になりました。

今回はそんな配信現場の様子をお届けします^^

※補足※
私の取材先は、主に配信のプロではない視聴者さんの現場です。そのため、必ずしも正しい構成や考え方ではない場合があることをご了承ください。しかし、その分様々な工夫があり、現場は気付きに溢れています。その様子が皆さんのご参考にもなれば嬉しく思います。

イベントについて

このイベントは、あるテーマの下で学生チームが発表、審査員チームが質問・評価するイベントです。

イベント自体はZoom上で開催されました。7つの学生チームは遠隔で発表し、運営と審査員チームは会場に集まった形です。

1チーム20分ほどで順番に発表を行い、最後に結果発表・表彰といった流れでした。この会で代表に選ばれたチームが日本代表となり、次はASEAN大会で発表、その次は世界大会となるとのことでした。

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会場

運営と審査員が集まったのは都内のイベントスペースです。同じ場所にはいますが、Zoomにはそれぞれの端末から参加して発言を行います。

会場に着いての第一印象はハウリングが起きないかの心配でした。しかし、それぞれある程度距離が離れていたことと、後述するヘッドセットでの会話だったため、問題なく進行が進んでいたのが印象的でした。

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機材構成

今回は各々が自身のPCからZoomに参加する形です。そのため、HDMIやマイクのケーブルを引き回す必要がなく、非常にシンプルな構成だったと思います。

司会・審査員にはそれぞれPCとヘッドセットを用意。それ意外に、画面共有・スポットライト・会場投影用の運営PCが用意されていました。

運営PCの一つはミキサーに接続されて、会場スピーカーからZoomの音声が出力されていました。

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審査員

4人の審査員席には、それぞれのPC・マウス・ヘッドセット・Webカム・照明がセットされていました。リングライトまであるのは中々に手厚い準備です。

それぞれヘッドセットで参加していたため、ハウリングも起きず、明瞭な音声で進行していました。ヘッドセットの機種は「ロジクール H111r」だと思います。一つ千円強の機種ですが、音質に拘らないのであれば十二分だなと思いました。むしろ、全員分用意できることで、ハウリングなどの心配が減りますね。

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司会

司会用には2台のPCが用意されていました。

片方は審査員と同じ構成でしたが、もう片方では小型のマイク(「Rode VideoMicro」)が用意されていました。これは入れ替わりで複数名が話すプログラムだったためです。感染症対策としてヘッドセットの使い回しは避けた形でした。

ただ、ヘッドセットに比べて感度が高いマイクですので、開始前は会場スピーカーとのハウリング調整に難があった印象でした。。この点は後述します。

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管理Zoom

運営チームには4台のPCが用意されていました。それぞれ「画面共有」「スポットライト(2台)」「会場投影用」の役割です。

学生は出番の時だけZoomに入室するため、入退室のコントロールが必要になります。また、話す人はスポットライトを当てる運用でしたので、この作業を行うには2名体制じゃないと厳しかったと思います。(ちなみに片方は私が担当)

また、1台のPCからは会場音声にZoom音声を出力していました。間にはミキサーを挟みましたが、これはハウリングしないための音量調整用です。ただし、スピーカーからは定期的にノイズが出ていました。アンバランスの3.5mmオーディオケーブルを5mくらい這わしたからか、ミキサー自体の問題か、詳細は不明です。(少し気になる程度で、進行上は問題ありませんでした)

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会場音響

会場スピーカーからは、Zoomの音声が出力されていました。司会・審査員はヘッドセットで聞こえていますが、それ以外の運営メンバー用ですね。

直前の音量調整で苦労していたのは、司会用の小型マイク(「Rode VideoMicro」)のハウリングでした。最終的にはZoom側のノイズキャンセルを強めることで治まりましたが、代わりに時間カウントのベルの音がZoomに乗らなくなってしまいました。

この辺りは音響の難しさを感じた点でした。

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その他の気づき・学び

その他、細かな気付きと学びを紹介させていただきます。

・ハウリングをしない距離感
一番の学びは、これだけ近距離かつスピーカーからZoom音声を出しても、ハウリングは防げるのだなという点でした。前述の通り小型のマイクではトラブルがありましたが、ヘッドセットを使うなど適切にマイクを選択すれば問題がなかったのは、大変勉強になりました。

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・Zoomイベントに感じる限界
今回、これだけの規模で行うZoomイベントは初めての体験でした。各自の端末で入れば配線も最小限になり、設置・撤収のコストも比較的小さかったのは大きなメリットだと感じました。
一方で、操作をする上で限界を感じる点もありました。具体的にはスポットライトや入室の操作はミスをゼロにすることは難しいですね。参加者リストから探すだけでも大変ですし、発言によって位置も変わります。
間違って5mm下を操作するだけで、大きなミスになってしまうのは怖いなと思いました。

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・ネットワークの心配
今回、各PCは会場のWi-Fiと接続をしていました。基本的には安定していましたが、一瞬回線が重くなったように感じるシーンも何度かありました。やはり、回線面は心配が残りますね。有線接続にしたり、PCによっては接続するネットワークを分散させても良かったのかもしれません。

これからも配信レポート続々!

いかがだったでしょうか。いつもYouTube liveばかりの私にとっては、ライブ配信の多様さを感じるイベントでした。そして、Zoomイベントは色々な工夫の余地がありますね!

最近はこういったライブ配信の取材活動に力を入れていまして、他にもいくつかレポートが控えています。やはり他人のライブ配信現場は学びに溢れています。どの現場も学びが深いので、ぜひご期待ください。

今は活動の軸を配信ノウハウの発信に置いています。日々の配信で得たノウハウは、noteやYouTubeに整理して発信していきます。また、より小さなノウハウは、定期購読マガジンで毎日発信しています。

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