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マイクを送り付けて遠隔収録!誰でも簡単に操作できる「Zoom F2」で収録してみた

今回はライブ配信ではなく、ポッドキャスト収録のお話。ゲストにマイクを送り、収録をしたお話です。

コロナでゲストと直接会っての収録が難しくなりました。とは言え、Zoomの収録音声はクオリティとして心許ないです。ならばマイクを送りたいのですが、あまり複雑なものを送ってもトラブルのもとです。

そこで今回は、簡単操作&失敗リスクの低い「Zoom F2」を使い、ゲストにマイクを送って収録する方法を行いました。これがとてもしっくり来たので紹介します。


Zoom F2とは

Web会議のZoomではなく、音響機器メーカーのZoom社が販売しているコンパクトな音声レコーダーです。企業HPを見ると一見海外企業のような雰囲気ですが、実は1983年に東京で設立した日本企業だったりします。

そんなZoom社から2020/11に発売されたのが「Zoom F2」です。最大の特徴は32bitフロートの録音ができる世界最小・最軽量のレコーダーであること。この特徴により、簡単に言えばZoom F2は「音割れ知らずなレコーダー」なのです。

編集する時、一見音が割れているように見えても、ゲインを下げると隠れていた音声が現れます。従来は音が割れると復活できなかったものが、Zoom F2だと音量が大きくて隠れているだけの状態なんですね。

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通常、音声録音は24bitのことが多いですが、32bitはより多くのデータを記録することができます。かつ、Zoom F2は音声データ変換回路を「大きい音用」「小さい音用」の2つ持っています。この組み合わせにより、従来よりも広い範囲の音を記録することができるんですね。

この辺りのお話は以前もnoteでご紹介したことがありました。ぜひぜひこちらもご覧いただければと思います。

操作がめっちゃ簡単!

Zoom F2は操作が非常に簡単です。できることは「録音」「再生」「再生音量の調整」の3つくらいなもの。そう、マイクのゲイン調整機能がないんですね!

通常は音量調整をして音が割れないように調整します。でもZoom F2は説明した通り音割れ知らずなレコーダーなので、もはやゲイン調整がありません。今までの常識と違いすぎて、最初は心配になりました(笑)

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なので、ゲストにお願いするのは録音と停止だけ。ホールド機能もあるので、これを使えばもう安心ですね。これだけで高品質な音声を、音割れ知らずで録音できます。めっちゃ簡単です。

これなら普段から音響機器に慣れていない方でも、簡単に扱うことができます。送って、Web会議をしながら録音、終わったら送り返してもらうだけです。

梱包の方法

簡単・高音質で録音できるのは良いのですが、この方法のネックはZoom F2を返送してもらう必要があることです。宅配便で送り合うのですが、録音が簡単なので返送も簡単にしたいですよね。

ということで、今回は簡単に返送するためにツールケースを利用しました。導入したのは「TRUSCO プロテクターツールケース Sサイズ」です。安価ですが防水性能を備えた小型のケースですね。

色々と考えた結果、ここにプチプチで包んで入れるだけにしました。試した結果、それだけで中で動かなくなり、クッション性も十分だと感じたためです。Zoom F2自体がわずか32gなので、この程度で十分な気がします。

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 箱自体は念のため結束バンドでロック。箱自体は簡単に開けれてしまうので、到着前に簡単に開けられないようにしておきます。同じように中には返送用のバンドも入れておきました。(機材レンタルのパンダスタジオさんをマネしました)

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「営業所止置きサービス」の活用

配送自体はヤマト運輸さんを利用。着払いの配送伝票をケースに入れておきます。絶賛在宅中なので本当は自宅に届けたいのですが、さすがに住所を書くのは気が引けます。そこで「営業所止置きサービス」を使ってみました。

これは近くのヤマト運輸の営業所を宛先にすることで、その営業所で荷物の受け取りが可能なサービスです。もちろん追加費用はかからず、伝票の書き方だけで依頼ができます。着払いもコンビニ発送も対応です。

これのおかげで自宅の住所を書かずに済みました。ただ勘違いしていたのは、センターに到着しても特に通知はありません。なので、自分で送り状番号を控えておいて、届いたら取りに行きましょう。この流れを知らず、数日間待ってしまっていました😅

反省点

今回初めてやってみて、思った以上にこのフローにはしっくり来ています。お互いにあまり負荷がなく収録できることが分かりました。

反省点としては、まずは送り状番号を控えておくこと。これを把握しておらず、かつセンターからの連絡待ち状態で、状況が分からず困りました。送る前に送り状番号のメモは必須です。

後は伝票をケース自体に貼ったのですが、剥がすとベタついてしまい、繰り返し使うケースには合いませんでした。どうやら無料で伝票ケースが貰えるらしいので、次からはこれを使おうと思います。

最後に実際の音声はこれから編集を行います。軽く聞いた限りでは、当たり前ですがZoomに比べると圧倒的に良い音ですね。ただ、代わりに周辺のノイズは入っているので、この辺りはノイズ除去機能で対応していきたいと思います。

品薄なZoom F2

最後に残念なお知らせがあります。実はこのZoom F2は品薄状態が続いています。世界的に半導体が不足する中、この商品も思いっきり煽りを受けています。

日本では在庫を見かけたことがないのですが、海外の通販サイト「B&H」だとたまに在庫が復活することもあるようです。若干配送料などが割高にはなりますが、最近私も買い足してしまいました。

欲しいなと思った方は、ぜひこまめにチェックしてみてください。

まとめ

ということで、今回は私が仕事やっているポッドキャストの収録を、遠隔・高音質でできるように試したお話でした。ライブ配信ではないのですが、割と近い領域の内容だと思うのでご参考になれば幸いです^^

後は、最終的にはゲストの環境次第だとも思います。音質は向上していますが、もちろん周辺のノイズは入りますからね。この辺りは、事前にゲストと調整していく所も運用のポイントになりそうです。

この辺りのノウハウも溜まったら、また紹介できればと思います!

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