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配信初心者の方に、トーク配信でのコンプレッサーの必要性をどう伝えたら良いか、考えてみた

今回のテーマは、トーク配信におけるコンプレッサーについて。

配信をする上でコンプレッサーは無くても成立します。一方で、視聴者が聞き取りやすい音を作るには、コンプレッサーが必要不可欠だと思います。

とは言え、コンプレッサーを操作・理解するには、ある程度の音の理解が必要です。このコミュニティを通じて、私も音響初心者ながら理解が深まってきました。

今回は、今時点の自分のコンプレッサーの考えを整理したいと思います。使い方というよりは、考え方・位置付けの整理です。

配信一年目の自分をイメージして、今ならどう伝えるが分かりやすいかを考えてみます。

コンプレッサーの目的・メリットは?

そもそもコンプレッサーの目的は何か。それは大きな音と、小さな音の差を縮めることだと理解しています。

音量の差が縮まると、大きな音を抑えられた分、ピークを超えず音割れせずに全体の音量を上げることができます。

これにより、小さかった音は相対的に音量が大きくなり、いわゆる音圧が高まった状態となります。

音圧が高まると、小さな音も聞き取りやすくなる効果があります。また大きな音は抑えられるため、急な音量アップでも音割れしにくくなるのもメリットの一つです。

コンプレッサーを使い、音圧が高まるイメージ

コンプレッサーのデメリットは?

便利なコンプレッサーにもデメリットはあります。

まず小さな音が大きくなった分、ノイズも一緒に大きくなります。元々は気づかない程度だったのが、存在感を持つようになることも…。そのため、環境音やノイズ対策に気を配る必要が出てきます。

また見方を変えれば、コンプレッサーは元の音の雰囲気を変える調整とも言えます。大きな音と小さな音の差ダイナミックレンジの雰囲気を損ねますし、やり過ぎると平らなのっぺりした音になってしまいます。

そのためコンプレッサーの安易なかけ過ぎは禁物です。

しかし、適切に使うことで視聴者の聞きやすい音に繋がり、また音声のトラブルを防ぐ効果が期待できます。

コンプレッサーは必須ではない

そんなコンプレッサーですが、誤解を恐れずに言えば「無くても配信が成立する機能」です。

あくまでより良い音を作るためのプラスαであり、例えばインターネット回線のように、無くては配信が成立しない類の要素ではありません。

むしろコンプレッサーは、その操作や必要性を理解するために、ある程度の音の理解が必要です。音響初心者にとっては話が複雑になる要素とも言えます。

音響初心者は「音は聴こえていればOK」と言う方も多いです。音割れ・ノイズなど致命的な要素は気にしますが、「聞こえやすい音作り」の優先度は高くありません。

これは私自身もそうでしたし、サポートの経験からも思うことです。そこに興味を持つには、ある程度の経験と理解が必要だと思います。

初心者にどう伝えるべきか

そのため、音響初心者には無理にコンプレッサーを使ってもらう必要はないと思います。むしろ、それ以前に気をかけるべきことがあるはずです。

ですが、いずれ見えてくる要素として、先に伝えておくことは大事だと思います。その時に、どう伝えると分かりやすいかを考えて見ました。

私の中では、音声調整を大きく3つに分けて伝えるのが良いのではないか、と考えています。コンプレッサーはその2段階目です。

STEP1:入力ゲインとフェーダーの調整

最初に押さえるべきは、やはり、兎にも角にもまずは入力ゲインヘッドアンプの調整です。

ここで音が割れてしまうと、いくらコンプレッサーをかけても音は歪んだままです。この段階で、ピークを超えないよう余裕を持った入力ゲインの調整が必要となります。

例:YAMAHA MG12XUの入力ゲイン

事前にゲインで各入力の音量を整えておき、本番中はフェーダーで微調整を行うのが基本です。

しかし、実際にはそう思い通りに事は進みません。出演者の声が予想以上に大きいこともあれば、逆にマイクが遠くて音が小さいケースもあります。

そのため、状況によって本番中もゲイン調整しつつ、フェーダーで調整していくことが重要だと理解しています。

STEP2:コンプレッサーを使った音量調整

コンプレッサーは、より聞き取りやすい音を作るための、次の段階の調整です。

STEP1で音割れせずに配信はできますが、大きい音と小さい音の差が大きい状況です。これでは、視聴者の環境によって聞こえづらくなってしまいます。

例えば静かな場所でイヤホンから聴いていれば大丈夫でも、出先など騒音のある環境だと小さい音は聞こえづらくなってしまいます。

コンプレッサーの使い方も機材によって異なり、ツマミを回すだけの「ワンノブコンプ」や、色々なパラメーターを調整するタイプもあります。

ワンノブタイプは、メーカーがパラメーターを設定済みの簡易版です。パラメーターの方は自分好みに調整することができます。

STEP3:より聴きやすい音作り

更に先には、より耳心地の良い音を作るために、イコライザー(EQ)を使った調整の段階があると理解しています。

イコライザーは音の周波数で指定して、音量を上げ下げする機能です。

こちらも色々なタイプがあり、ツマミやソフトもあれば、その中でもタイプが分かれていたりします。

イコライザーは気になる音をカットしたり、音の聞こえ方を変えたり、はたまたハウリングを防ぐために使うこともあります。より自分のイメージに近付ける音作りが可能です。

と言っても、私はまだSTEP2で勉強中なので、ここについてはあまり実感を持って書くことができません。いずれ自分なりの音作りを追求していきたいです。


以上、音声調整の入門編として3段階に分けて整理してみました。

私自身もまだまだ音響初心者なのですが、映像畑から配信を始めて3年が経ち、ようやく見えてきたものがあります。今なら1年目の自分にどう伝えるか、そう思いながら整理してみました。

また、私の理解はここまでですが、もっと更に先の段階もあるのだと思います。ぜひこれからも理解を深めていきたいと思います。

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