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音割れ知らずなレコーダー「Zoom F2」を導入しました

音声と言えば、悩みの一つはレベル調整。適切に調整しておかないと、いわゆる音割れが起きてしまいますよね。

今回導入したのは、そんな音割れに悩まなくて良いレコーダー。仮に音割れが起きても、後から復元をすることができる魔法のような録音機材です。

残念ながら配信では使えませんが、配信する方は撮影をする方も多いのではと思います。こんな機材もあるのだとご参考になれば幸いです!


外観

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Zoom F2は非常にシンプルなレコーダーです。本体にあるボタンは最小限で、できることは以下の操作のみ。なんと録音に関する設定はできません。

・電源のオン/オフ/ホールド(誤操作防止)
・録音データの再生/停止(恐らく直前の録音データのみ)
・再生音量のUP/Down

使い方は超簡単、電源をつけて録音を開始するだけです。後はLEDが多少のステータス表示をしてくれるのみです。いやー、不安になるレベルでシンプルすね笑

32bit float録音

こんなにもシンプルなのは、Zoom F2が音割れ知らずなレコーダーだからです。その秘密は「32bit float」という録音方法にあります。

簡単に言えば、従来の24bitの録音と比べた時に収録できるデータが大幅に増えました。これにより、後編集でいじっても音が崩壊しにくい余白が生まれるそうです。つまり、音割れしているように見えて、実はその先のデータも記録されています。

さらには、ハードウェアレベルでもこの余白を作る仕組みがあります。アナログ音声をデジタルに変換するパーツ(ADC)を二つ内蔵することで、より幅広いレンジを収録できるそうです。

カメラで言えば、10bit 4:2:2撮影で幅広いカラーデータを残したり、デュアルISOでノイズを抑える仕組みがあります。同じような仕組みが音声でもあるのだなと感じました。

これ以上の詳細はうまく説明ができまないので、以下の記事をご参照ください。私はなんとなく分かった気にはなれました笑(音って難しい)

音割れを直してみる

実際に試してみたのがこちらの画像になります。Zoom F2に敢えてかなり大きな声で入力してみました。

読み込ませた当初は0dbを超えて明らかに音割れした状態です。しかし、レベルを下げると、綺麗に音の波が復活?しました。す、すごい。

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Adobe Auditionで試した様子

音上げもへっちゃら

逆に小さな音も試してみます。試した感じ、標準で小さなレベルで録音されているようです。こちらが、普通に話した様子の録画データを読み込んだ所です。結構小さいですね。

スクリーンショット 2021-05-20 0.28.48

そこでぐぐっとレベルを上げてみます。レベルは良い感じになりましたが、通常の音声データだとノイズだらけになりそうですよね。しかし、これが音の劣化が全くなく、非常にクリアな音なのです。いやー今までの常識が崩れていきますね。。

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たまに録音できない?

一つ気になったのは、たまに録音できない現象に遭遇しました。SDカードを入れ直すと録音できたので、その辺りの接触?相性?なのかもしれませんん。

この辺りのフィードバックが殆どないのはツラいですね。録音するとLEDが赤く光るので、そのチェックは必須だなと思いました。

また、今回導入したのは本体操作のみですが、別途Bluetooth搭載モデルがあります。こちらだとアプリでエラー表示があるそうなので、その意味ではBluetoothモデルの方が良いのかもしれません。

在庫切れが課題

そんな魅力的マイクなのですが、残念ながら品不足に陥っています。これは昨年の旭化成工場の火災により、音響機器のチップ生産が止まっていることが原因のようです。

自分はたまたまB&Hに在庫が復活していたので、即座にポチって入手することができました。ただ今見ると品切れになっていたので、定期的にチェックいただくと良いのかもしれません。


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