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『協創』を求める交渉術 - ハーバード流のアプローチ解説

今日もご覧いただきありがとうございます!
今回は、交渉術の中でも特に重要な要素である『協創』について理解していきましょう!(わかりやすくするために図解も準備しました。笑)
ハーバード流の交渉術は、相手との協力関係を築きながら最良の合意を導き出すアプローチを目指します。
そこで、『協創』の基本的な概念と具体的な方法について解説していきましょう。


なぜ『協創』が重要と考えるのか?

“交渉”この言葉の響きより、ある人は「交渉は奪い合うもの」と考え、ある人は「交渉は足して2で割るもの」と考える人もいます。
どのように考えるのかで交渉のスタイルは変わってきますが、Takuyaが最も好む交渉は、協創をすることです。
この時に「どこを目指して問題を解決するのか?」ということを考えます。
これが、協創をすることで解の可能性を引き上げることを目指した交渉です。
『協創』とは、「協力的な創造」を意味します。
つまり、交渉相手と協力関係を築きながら、新しい解決策や価値を共同で創り出すことを目指す交渉スタイルです。
なぜ『協創』が重要と考えるのか、とっても簡単な例え話を通じて説明します。


例え話: オレンジの分け合い(有名な例を出します)

ここで分かりやすい有名な例を出します。
姉と妹が1つのオレンジを分け合うことになりました。
2人はひとつのオレンジの取り合います・・・。(よくある光景ですよね!笑)
ママがオレンジを半分に切ると、次に起こるのは「お姉ちゃんのほうが少し大きい!!」という妹。
もしも綺麗に半分に切れたとすれば50:50で価値は二分されます。

ここで、単なる譲歩ではなく『協創』の考え方が活用された場合が以下です。
『オレンジの取り合い=2人とも甘いオレンジを食べたい』と考えやすいものです。
協創の考え方を持ち、今一度2人が話し合いをしてみると『姉はオレンジの皮でマーマレードを作りたい』『妹はオレンジの中身を食べたい』という、両者の目的が明確になりました。
そこで、2人はオレンジの分け合い方を工夫したことによって、姉にはオレンジの皮を、妹にはオレンジの中身をすべて分け合います。
そうすると、オレンジの価値(100)を50:50に分け合うのではなく、その価値を100:100で互いに得ることができる形で合意となりました。

このように、協創を行うことでそれぞれが考える価値の最大化を目指すことが可能になります。


理論でいうとこのような形です。


『協創』を求める方法

では、具体的にどのようにして『協創』を求める交渉を進めれば良いのか、ハーバード流のアプローチを紹介します。

  1. 共通の目標の確認: まず初めに、交渉相手と共通の目標を見つけましょう。どのような結果が双方にとって望ましいかを共有することで、協力関係の基盤を築くことができます。

  2. アクティブ・リスニング: 相手の意見や要望を注意深く聞きましょう。相手が何を求め、どのような価値を重視しているかを理解することが重要です。

  3. 創造的なアイデアの提案: 自分だけでなく、交渉相手からも創造的なアイデアを出すよう促しましょう。新しい解決策やオプションが提案されることで、互いの視点を広げることができます。

  4. 柔軟な議論: 争いではなく、柔軟で建設的な議論を行いましょう。異なる意見や価値観が存在する場合でも、尊重しながら議論を進めることが協力関係を維持するポイントです。

  5. Win-Winの合意: 最終的には、お互いが満足するWin-Winの合意を目指しましょう。双方にとってプラスとなる解決策を見つけ、価値を最大化することが目標です。


水色の範囲が合意を得やすい範囲と言えます。

図が雑ですみません。
(以後、こんな感じでラフにいきます!笑)


まとめ

『協創』は、ハーバード流交渉術の中心的な概念の一つです。
協力関係を築きながら新しい価値を創り出すことで、持続可能な合意を導き出すことが可能になるため、僕自身はとても好きな形です。
交渉相手との共通の目標やアイデアを尊重しながら、『協創』のアプローチを取り入れてみてください。
きっと、より効果的な交渉結果を目指すことができるはずです!


次回は、人間の欲求(ニーズ)について触れていこうと考えています。
 *次回投稿までに、順序を再検討し変更するかもしれないです・・・!

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