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#51 4x5

 普段は、35mmのフィルムで写真を撮っています。35mmというのは、一般的に使用されるフィルムで、半透明の焦げ茶色で細長く、上と下に穴が空いているシートを見たことがある人は多いのではないのでしょうか。僕より下の世代では、知らない人も多いようです。携帯でめちゃめちゃいい画質の写真が撮れますもんね。

 でも、僕はそれでは楽しくないんです。

「シノゴ」写真が撮れるカメラを頂きました。シノゴというのは、大判写真の一種で、フィルムのフォーマット「4x5」が俗称の由来です。フィルム一枚がはがきほどの大きさなので、35mmとは比べ物にならない情報量です。プロの仕事でも使われます。勇んで撮影に行ってきました。

 趣味のレベルでやってきたので、カメラに関する知識がぜんぜんありません。手探り状態ですが、なんとか撮影できたので作業記録です。

準備

 まず、フィルムは、35mmのようにロールフィルムではないので、専用のホルダーに入れて撮影に持っていかなければいけません。ホルダーは、販売はしているもののかなり高価です。中古で10分の1ぐらいの値段で良いものが手に入ったのでラッキーでした。
 暗室でフィルムをホルダーに装填します。暗室などないので、ダークバッグでやります。手の感覚だけで作業するので、慣れるまでは苦労します。


撮影

 愛知県の茶臼山山頂付近で撮影しました。天気は曇りでしたが、遠くの色づいた山々が見渡せるポイントでの撮影です。三脚を持っていきましたが、あまり安定しませんでした。やはり、シノゴ専用のものがあるのでしょうか?

 被写体・構図を決めたら、ピントを合わせます。レンズを開放し、背面のガラスをのぞきながら調整します。ファインダーに写るのは上下反転の像で、真っ暗でないと見えません。カメラ屋さんが黒い布をかぶっているのはそういうわけだったんですね。
 画面全体にピントを合わせる「アオリ」というテクニックもあるそうです。奥深い…

 絞りやシャッタースピードも決めましょう。光の強さを測ったりなど厳密にやるべきですが、ここは勘でやりました。

 設定が済んだら、フィルムホルダーをセットします。カメラにもよると思いますが、セットするのに力がいるので、絶対にカメラがずれます。構図やピントがおじゃんです。

 レンズが閉じていることを確認して、フィルムホルダーの遮光板をはずします。レンズが開いていたらフィルムがおじゃんです。一枚1000円ぐらい。ここまで完璧にできたら、あとはシャッターを切るだけ。シャッターを押すときも絶対にブレます。難しすぎです。


現像

 撮影した写真は、自分で現像したいと思っています。写真屋さんに出すと相当高くなりそうだし、現像できるようになりたいので、失敗覚悟でやってみます。


まとめ

 ただの写真一枚ですが、撮影過程もまた醍醐味ではないでしょうか。もう少し勉強します。
 現像についても、また記事にするつもりです。


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