自選短歌 2023年12月
わたしにはスイッチはないちょっとずつやる気をためてやっとがんばる
そのときになんのつもりになったのか忘れたのだが確かに浮いた
細い木や洗濯物がなかったら風の強さに気づかなかった
復讐を誓う我らは無差別に人をさらって編みぐるみにする
宮殿の夜の深さをくどくどと語った近衛兵士の幽霊
平凡を受けいれるのだ特別は金がかかると知ったからには
のぞいたらいない誰かの足があるそんな気がしてのぞかぬ炬燵
屋根裏で鳴いていたから見てみたらそこにいたのがこの馬連です
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