見出し画像

腎臓がみるみるダメになる食べ物3選

腎臓は肝臓と並んで代謝の一翼を担う重要な臓器です。
代謝機能の中には「老廃物の排泄」が含まれているからです。

腎臓は血液を濾過することによって、その中の老廃物を尿として体外に排出します。
もしその機能が低下してしまうと、排出できない老廃物が全身を巡って細胞は毒素だらけになります。

そうなると健康レベルが下がって病気を発症しやすくなることは、もう理屈なしでも理解できると思います。 
この記事では、そのような事態にならないように、悪い食べ物を3つをチョイスします。

記事の内容は、
1  腎機能検査値の項目と見方、問題点
2  腎臓がみるみるダメになる食べ物3選

(記事の文末を動画を貼付しています)

1  腎機能検査値の項目と見方、問題点

腎機能にとってプラスとマイナスの食べ物を説明する前に、ご自身の腎機能が現在どのくらいなのか、ご存知でしょうか。

そこで健康診断での腎機能項目の種類とそれぞれの見方と特徴、問題点から解説します。

腎機能を見る代表的な検査項目は、血清クレアチニンとeGFRの2つ。

尿素窒素(BUN)や尿酸値(UA)も腎機能を押し測れる項目ですが、あまり広げると本題になかなか入れないので、今回は省略します。  

最初に血清クレアチニン。
クレアチニンとは筋肉に含まれるタンパク質の老廃物で、通常は腎臓で濾過されて尿中に排泄されます。

しかし、腎機能が低下すると、尿中に排泄されるクレアチニンが減って血液中のクレアチニン濃度が上昇します。
そこを測定します。

歴史がありもっとも一般的な検査項目ですが、重大な問題点があります。それについては、後ほど記します。

次にeGFRです。
単位時間あたりに腎臓の糸球体が濾過する量を表すGFR(糸球体濾過量)という検査があります。

ただ、GFR検査は複雑で時間を要するため、日常検査では計算式によって算出される推定GFR値を用います。
それがeGFR(推算GFR)です。

eGFRは、現時点で腎機能がどのくらい残っているのかを示す値で、誰にでも分かりやすいのが特長です。
ただしeGFRはあくまでも推定値であり、やや正確性に欠ける、国によって計算式が異なる、といった問題点があります。 

さてここで、私が先日約10年ぶりに受けた健康診断の結果からクレアチニンとeGFRを見ていきましょう。
(一番下の方)
ちなみに、全ての項目で⬆️も⬇️もありません。 

クレアチニンの基準値1,19以下に
対して 0,91
(男性と女性で基準値が異なるのは平均的な筋肉量の違い)
非常にいいとも言えませんが、多少の余裕は残しています。

もう一つのeGFRですが、
基準値60以上に対して66,7。

基準値以上ではあるものの、予防医学を発信をしている者として、もう少し高い70以上は欲しかったというのが本音です。

ただ、だいたい原因はわかっています。

私は、今でこそこういうことをやっていますが、40歳までは激務の会社員人生で、最悪の食生活をずっと続けていました。
毎日3食を外食、コンビニ、ほか弁、インスタント、冷凍食品で過ごしていました。

もちろん、腎臓に負担がかかるものばかりです。
それが理由だと考えます。

「でも、それから約20年経っているんでしょ。その間なんとかしなかったの?」
という声が聞こえてきそうです。

ここがポイントです。

残念ながら、一度失った腎臓の機能は元に戻りません。
腎機能は不可逆的な性質です。

だからこそ、腎機能がそれ以上低下しないように、少しでも早く気づいて少しでも早く対策を打つことが重要です。
その考えに基づくと、血清クレアチニンには重大な問題点があります。

血清クレアチニンは、(個人差はあるが)概ね腎機能が半分くらいにならないと異常値を示さない傾向があります。
つまり、異常値を示した時には、かなり腎機能低下が進行していることを意味します。

何か腎臓に不安な点がある人は、細かな問題はあるものの定期的にeGFRの検査を受けることを推奨します。
会社や自治体で行う健康診断にeGFRが入っていない場合には、個別にクリニックで受診するのもいいかもしれません。

ここでのポイントは、早期発見です。

2  腎臓がみるみるダメになる食べ物3選

①精製された糖質

具体的には、白米や小麦粉、白砂糖などを指します。

精製された糖質と言いましたが、正確には、
糖尿病の引き金になる食べ物、
食生活(食べ過ぎ)、
生活習慣(歩かない)、など
糖尿病を招く要因すべてだと思ってください。

糖尿病の3大合併症の一つが腎症であることは、ご存知の方が多いと思います。

糖尿病で高血糖の状態が長く続くと、組織のタンパク質に血液中のブドウ糖が結合した物質が増えます。
血管の細胞とブドウ糖が結びつくと細胞が変質してしまって、とくに小さな血管は傷つきやすくなります。 

腎臓の濾過装置である糸球体は細い血管が多く傷つきやすいので、結果として腎機能が低下します。

話を戻して、精製された糖質は吸収を緩やかにする食物繊維が剥ぎ取られているので、血糖値が急激に上昇します。
糖尿病を確実に招く食べ物です。

対策としては、
白米を使うにしても麦や雑穀を混ぜること。
麺類や粉物料理など精製小麦粉食品を食べる場合は、主食の前にサラダなどで食物繊維をたっぷり摂ることです。

そして砂糖。
白砂糖は絶対に使わずに、百歩譲って黒砂糖、または別の甘味料を使ってください。  

②高塩分食品

具体的には、
梅干、塩辛、昆布、干物、漬物、
加工肉、練り物、ラーメン、
コンビニの弁当や惣菜、加工食品全般です。

これらの食品を食べ過ぎると確実に血圧が上がります。

高塩分食品と言いましたが、
これも正確に表現すると、
高血圧を招く食べ物全般、
食生活(味が濃いめ)、
高血圧の引き金になる生活習慣(ストレス)までを含みます。

高血圧が続くと、腎臓の糸球体へ血液を送る細かい血管に過度な圧力がかかります。
そのため、血管内の細胞がそれに反応して増殖し、血管の内腔が狭くなります。

これは生体の防御反応です。
この反応によって血管が狭くなり硬くなることを細動脈硬化、または腎硬化症といいます。

こうなると当然、腎機能は悪化、低下します。
そして大事なのはここからです。

腎臓は、余分な塩分や水分を排出することで、血圧が上昇するのを抑制する血圧調整の機能もあります。
ところが、腎硬化症によって腎機能が悪くなると、その血圧調整もうまくいきません。

すると一段と血圧が上がってしまう、高血圧の悪循環、負のスパイラルに陥る最悪のパターンになる可能性があります。
高血圧による腎機能低下の恐ろしさはここにあります。

仕事や人間関係によるストレスは一朝一夕には解決できませんので、まずは、高塩分食品を抑えるところから始めてください。

③無機リンが多い食べ物  

皆さん、リンというミネラルを聞いたことがあると思います。
カルシウムと並ぶ骨の成分としてよく知られています。

リンは土壌の中に存在し、野菜も穀物もリンがなければ育ちません。
そのようなリンは、正確には有機リンと呼ばれ、野菜、穀物のほかに
肉類や魚介類、玉子、豆類、乳製品にも含まれます。

それに対して無機リンは、
ハムやベーコン、練り物、チーズ、
インスタント麺、缶詰、スナック菓子、
ファストフードなどの加工食品に食品添加物として含まれます。

具体的な添加物は、
Ph調整剤、結着剤、酸味料、かんすい等が挙げられます。

リンの過剰摂取が長期に渡って続くと、腎機能が低下がします。
それが無機リン過剰摂取のリスクです。

有機リンと無機リンの違いは、その吸収率です。

有機リンの吸収率は
豆類や豆腐が20〜40%、
肉類や魚介類、玉子が40〜60%です。

一方で、無機リンの吸収率は90%にも上ります。
含有量が多い上に、ほとんど全部が吸収されてしまいます。

肉類、魚介類、玉子や豆腐を食べないわけにはいきません。
そこから適量のリンを摂るのはいいとしても、そこに無機リンが大量に入るとリン体内蓄積⇨腎機能低下が一気に進むので要注意です。

この記事の続編
【腎臓がみるみる元気になる食べ物5選】
も、ぜひお読みください。

【まとめ】

腎機能検査値の項目と見方、問題点  

腎機能を見る代表的な検査項目は、血清クレアチニンとeGFRの2つ。

血清クレアチニンは、腎機能が半分くらいにならないと異常値を示しません。
腎臓に不安な点がある人は、定期的にeGFRの検査を受けることを推奨します。

腎臓がみるみるダメになる食べ物3選

精製された糖質 

高塩分食品 

無機リンが多い食べ物

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?