タウシュベツとゴールデンカムイ~北海道旅行記 2019年8月

(去年の夏休みの旅行記。ようやくアップロード。楽しかったなぁ。。2020/5/4)

少年時代にいとこの兄ちゃんからもらったケイブンシャの鉄道の大百科で、国鉄士幌線が廃止されたということを知った。
終点の「十勝三股」という響き。終点の地の果てのようなイメージ。
そして、ローカル線が廃止になる寂しさと雪の中の廃橋梁群のモノクロ写真の記事が、ずっと自分の中に残っていた。

久々にネットで調べると今年で崩れる可能性が云々・・・という記事。そして、なんと今年は未だ湖に沈んでないと。このチャンスは活かさねば。

2019年の夏休みは、久々の北海道へ、憧れの十勝三股、タウシュベツへ行こうと決めた。

2019/8/22 
5:00発のリムジンバスで羽田へ。
仕事が終わっていなかったので、直前までノートパソコンに向かい、なんとかメールを送信して、バスに乗ってタラップへ。

■AIRDO(エア・ドゥ)61便 6:50 東京(羽田)→8:20 帯広
機種は、B737-700。

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「北海道の翼」というコピーや、キャラクターの「ベア・ドゥ」、かわいい。けどなんか地味なんだよな。

北海道北見産の玉ねぎを使用したオニオンスープ、うまい。
8:35、10分遅れでとかち帯広空港到着。

レンタカーの手続きを済ませて、車を走らせる。

中札内村(なかさつないむら)へ。

■道の駅なかさつない(中札内)
畑のキッチンあんてぃーでたまごかけごはん(360円)。うまっ!!

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■近くの「マルセイバターサンド」で有名な六花亭の運営する「六花の森」へ。入場料金800円。
大規模な森の中に庭園と美術館と直営のカフェがあるという施設。

あいにくの雨。
ビニール傘さして、歩く。

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彫刻「考える人(ロダンから)」~彫刻家・板東優による作品。

安西水丸作品館。
学生時代の憧れ、安西水丸さんの作品館が目の前に現れたので、驚いた。全く予備知識がなく、まさか六花の森の中で再会出来るとは。。。ご縁を感じました。いや~いきなり胸熱展開(感涙。

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その他にも、百瀬智宏作品館、小川游作品館など。
とにかく素晴らしかった。

直営のセルフサービスのカフェ「六'cafe(ロッカフェ)」にはここでしか食べれない出来立てのマルセイババターサンドなんかももあったよ。

ちょっと車を走らせる。

■旧国鉄広尾線の幸福駅と愛国駅。
廃線や廃駅が観光資源になってるっていいね。
幸福駅は国鉄車両(キハ22)が残されていて嬉しい限り。
車内は休憩スペースになっていて、乗れるのがうれしい。

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愛国駅にはSLが。

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駅前の廃車両が気になってしまう。

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萌えるな~

帯広へ車を走らせる。

■「銀の匙」のエゾノーこと大蝦夷農業高等学校のモデルとなった「帯広農業高校」を通る。
漫画、そのまんまの風景に感動。

帯広の街中へ。

■ホテルグランドテラス帯広 にチェックイン。
荷物だけと思ったら、アーリーチェックインさせてもらえた。感謝。
このホテル、BBHホテルグループと。
https://breezbay-group.com/hgt-obihiro/

■遅い昼食は、帯広駅前の「元祖 豚丼のぱんちょう」へ。
平日なのに並んでる。20分くらい待ったか。

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梅となめこ汁。これはうまい~!!!
あっさりしてて、ジューシー!!!

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帯広市内を歩く。

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■六花亭の本店でどら焼きなど。
「お得意先様ラウンジ極楽」なんて施設もあった。

■中央公園へ行く。
野生のエゾリスがいるらしいとの情報があったので探してみる。残念ながら出会えず。またの機会に。

歩いて
■市役所の展望ルームへ。
ちょうどスーパーおおぞらが帯広駅に到着。

さて、飲みに行きますか。
屋台村「いきぬき通り 北の屋台」を歩いて、ゆっくりできそうな店を探す。

帯広の繁華街、なかなかすごいね。
ソシアルビルも多い。

狙ったお店は既に常連さんでいっぱいなところも多く。

そんな中、
■「お食事と炉ばた かかし」へ。
https://localplace.jp/t000502752/

サッポロクラシックで乾杯。

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襟裳岬のつぶ刺、ししゃも雌雄食べ比べ、アスパラの「よっちゃん揚げ」など。
続いて、根室の酒「北の勝(かつ)」本醸造。うまい。

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程好く酔っぱらう。

一旦ホテルに戻って、大浴場で薬湯に漬かる。

一休みして、また飲みに出る。

■「浜直活鮮 魚の一心」へ。
絶対赤字の八品盛り、厚岸産焼き牡蠣、北海道産ウニ刺、自分でおろす山わさびと3種類の醤油で。

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帯広の歓楽街がなかなか凄い。

腹いっぱいになったので、ホテルに戻る。

夜のお茶漬けサービス。無料で、ありがたい。
コーヒー、マッサージチェア、漫画のサービスもあり。
おやすみなさい。。

8/23 金曜
6:00に起きて準備開始。
レストランで朝食をいただいてから、出発。

昨日よりも強めの、なかなかの雨。。。

北上します。

旧国鉄士幌線アーチ橋橋梁群めぐり。
ダムを右に見つつ国道273号を直進。
「ぬかびら」の表記が現れる。

8:18到着。
■NPOひがし大雪自然ガイドセンターのある、ぬかびら源泉郷文化ホール(河東郡上士幌町字)へ到着。
http://www.guidecentre.jp

アーチ橋ツアー代:3,500円/人

受け付け時に、カッパと傘と長靴に加えて、上着も借りれた。これは本当に助かった。
ツアーは7名。
ガイドは鴨下さん。
今日の気温は11度。なんと、紅葉も始まっている。。。

タウシュベツは、文化財ではない。
文化財になったら、工事されてしまう(!)崩壊する様を見守るだけ。。。と。

ダートで、鹿の大群に会う。写真撮り忘れた。

いま走っている道路が「廃線跡」と聞いて感動しつつ。

■憧れの「タウシュベツ橋梁」に到達。

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圧倒されるとはこういうこと。
遺跡のような美しさ。

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憧れの地にいるということが信じられない感覚というかなんというか。

■続いて、幌加駅跡へ。
ポイント切り替えをやってみた。貴重な経験。

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熊のフンがあった。フキ(蕗)だらけ。熊の好物のせいか、糞も節だらけ。

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線路が消えるところ、
緑に、自然に帰るところ。

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国道沿いのアーチ橋を見て、戻る。

■ぬかびら源泉郷郵便局に、ガイドのみなさんが作った模型を見に行く。
手湯があった。

憧れの、十勝三股へ向かう。

■昼食に、三股山荘へ寄る。

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ビーフライフ、コーヒー付き(1,400円)、最高にうまかった!!

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山荘の奥さまに貴重なお話聞けた。
(環境庁が相手だったので、駅周辺の建物はとっとと撤収させられてしまったと。悔やまれるとおっしゃっていました。。)

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貴重な写真、模型、素晴らしかった!
トイレは水洗ではないものの、ピストルで流すやつ。これいいね。

■十勝三股駅の正式な跡地は分からず。
音更本流森林軌道(林鉄)の倉庫。
https://www.youtube.com/watch?v=l18Eft8nuoQ

十勝三股駅の北側には林鉄が伸びていた。その遺構かな。右側のふくらみはおそらく林鉄の築堤跡。

現在の十勝三股のバス停。しみじみしてしまう。

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近くに「巨木(ニレの木)」があるとのことだったが
土砂降りが強くなるので無理しないことに。
このあたり、携帯に全く電波入らず。。

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■三国峠へ向かう。
霧が濃くなり、手前の橋(松見大橋)がこの世とは思えない雰囲気で怖かったんだけれども、「ゴールデンカムイ」のオープニングの風景はここから取ったのではないかというくらいの既視感。ゾクゾク。
大雪山、トムラウシ山、全く見えず。
帯広駅~三国峠 95kmで、Uターン!
帯広に戻りますよ。

助手席の妻が十勝三股の奥のあたりで「熊」だ!!と。黒い影を見たと。
残念ながら運転中の私は見つけられず。

■ぬかびら源泉郷に戻って、足湯。ほっこり。
ほのかに硫黄の香り。あったまった。

■上士幌鉄道資料館に寄る。

旧国鉄士幌線の資料が展示されていて、貴重も貴重な施設。
しかも、旧糠平駅跡がそばにあるという環境。もうたまりません。

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雨が強まる。
そろそろ、上士幌を後にしないといけない時間。

■「道の駅ピア21しほろ」に寄る。
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/1001/

雨のなかチャリダーがいっぱい。部活かな。
じゃがいも大福うまい!!
セレクトショップのような道の駅。
上士幌農協の「生産者還元用ポテトチップス」購入。

音更(おとふけ)の鉄塔、これ気になる。

ガソリン入れてレンタカー返却。
総走行距離227.7km。

駅前のセイコーマートで、旅のはじまりのビールと、サッポロクラシック購入。

JR帯広駅へ。

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「道東森の恵み」車両が停車中。
団体列車、出先おびひろ会「十勝の食を考える」会、十勝清水行きってのがあったから、それなのかな。

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https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180219-1.pdf

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特急「スーパーおおぞら10号」。数分遅れで到着。
帯広17:47発、札幌20:15着。
運賃4,320円、指定席特急券2900円
運賃3,670円、指定席特急券2,460円(トクだ値)
乗り込んだら、サッポロクラシックと「生産者還元用ポテトチップス(これ素朴な味でうまい!)」で乾杯!

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札幌駅から地下鉄で中島公園駅へ。

■クインテッサホテル札幌
https://quintessahotels.com/sapporo/

ソファーベッドもあっていい部屋。

予約していた居酒屋へ。
■漁師居酒屋はちきょう・別亭あねご。
https://hachikyo.com/

生で食べられるトウモロコシ・ピュアホワイト、えんがわぽん酢、ほっけ、塩辛付きじゃがバタ、締めに「おいさ~!」のかけ声の名物「元祖・つっこ飯」にぎんなん草の味噌汁など。最高。

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https://www.youtube.com/watch?v=N_uBPEwwuns

時計台の前で、「時計台の鐘」歌ってきた(´д`)♪

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■8/24 土曜
朝食取ってチェックアウト。清潔感のあるホテルだった。
地下鉄に乗って市場へ。

■二条市場「池田商店」
厚岸、仙凰祉(せんぽうし)産の生牡蠣と、
ホタテ、ホッキガイ。1,242円。安い!!その場でいただく。

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■「野外博物館 北海道開拓の村」へ。

地下鉄東西線 さっぽろ→新札幌
新札幌バスターミナル北レーン10乗り場より、JR北海道バス【新22「開拓の村」】行に乗り換え終点下車
(バス乗車時間:約20分、210円)

建物好きにはたまらん場所です。

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「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼でもある。メモメモ。
■旧松橋家住宅~鶴見中尉の第七師団の兵舎の内部。
■旧有島家住宅~土方がアジトにしていた永倉の親戚の家の外観。

■旧浦河支庁庁舎 ~札幌世界ホテル。
■旧山本理髪店 ~6巻に登場するあの理髪店。
■旧三マス河本そば屋~小樽入りした杉元が立ち寄ってニシン蕎麦を食べていた蕎麦屋。工事中(残念!)。
■旧武井商店酒造部 ~鶴見中尉の第七師団の兵舎の外観として登場する。工事中。

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受付のお姉さんによると、場内にはアオダイショウ、野うさぎ、エゾリスもいると。残念ながら出会えず。

御食事処・開拓の村食堂でいももちダブル(300円)食べて、一服。

下夕張森林鉄道・夕張岳森林鉄道のディーゼル気動車も展示されていたよ。

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バスとJRを乗り継いで、札幌駅に戻る。

■「えぞっこラー麺パセオ店」
バターコーンラーメン味噌にサッポロクラシック。これぞ、札幌ラーメンという味、堪能した〜。

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空港まで贅沢に指定席を予約。
「快速エアポート172号」
17:20札幌→17:57新千歳空港
指定券(乗車券込み)3,180円。

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■北海道スープスタンドでソフトクリーム、360円。

搭乗手続き前に、空港内の温泉でゆっくりすることに。

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■「新千歳空港温泉」1,500円。ターミナルビル4階。
宿泊も可能。フロントでかなり混んでますと念を押された割には、中はそれほどでもなく。

露天風呂で夕暮れから夕闇に変わる群青色の空を眺めつつ、今回の旅がいよいよ終わりに向かっているのを感じてしんみり。。。

風呂上りのサッポロビールと冷奴、キュウリ一本漬け。

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■AIRDO(エア・ドゥ)38便/ANA 4738便 
21:00札幌新千歳→22:40東京(羽田)、機種はB767-300。
帰りもオニオンスープ。なかなか揺れたけど無事到着。

羽田からリムジンバスで帰宅。

冬にもタウシュベツ、ぬかびら温泉郷、行きたいね。

お疲れさまでした。














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