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朝の一杯の珈琲

今日は、珍しく六時まで寝ていた。
このところ、疲れて眠れないが身体ほぐしもしたくない、という「二歳児か!」状態で、入眠がいびつで夜中の一時台に起きてしまっていた。
当然、明け方うとうとして、ギリギリまで寝てしまう。

インスタントコーヒーがなくなったので、

「豆、あとどのくらい残ってたっけ」

とごそごそやる。

うすうす予想してたことだが、賞味期限が切れていた。焙煎してくれた人が「この日より手前で、油の酸化とか、砕いた豆の風味とか、ナイスなうちに飲んでね!」と込めた想いを放置した。

まー、ほんとにそれどころじゃなかった。
先週末やっと、初盆らしいことが半分できたばかりだもの。

がりがりと、かわいた音を黙ってたてる。
そう。セラミック臼の、ちょっと変わった音が出る。手ざわりでいうと、珪藻土みたいな感じ。

インスタントコーヒーの、職場に持っていくために小分けした袋からスプーンで一杯分とって、

「なるほどな、悠長にしてられない追い詰められ方、体に染み込んでんな」

なんて思いながら。

朝の一杯の珈琲は今日は、インスタントコーヒーを飲みながら賞味期限切れの豆をごりごりひく時間。

ひどい二年間だったなぁ……

ま、

生きているさ。

「最大値の2割」ぐらいで構わないから、ご機嫌でいたい。いろいろあって、いろいろ重なって、とてもご機嫌でいられない時の「逃げ場」であってほしい。そういう書き物を書けたら幸せです。ありがとう!