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関東大震災100年企画展を開催中 @国立科学博物館

今日は9月1日、防災の日。関東を襲った関東大震災から100年の節目の日です。
本日から国立科学博物館(東京・上野)では、関東大震災100年企画展「震災からのあゆみ-未来へつなげる科学技術-」が開催されています。

この企画展では、震災の貴重な資料が展示されているほか、未来の地震への備えとなる技術や研究についても紹介されています。
私は、大型ディスプレイで関東大震災の実像をストーリー形式で再現した「企業からみる関東大震災」の制作を、東京大学大学院 渡邉英徳研究室の学生の皆さんと行い、この企画展で展示中です。
昨晩は一足先に、報道関係者向けに内覧会が開催されたので、そのレポートをしたいと思います。

企画展の第1会場(日本館1階)入り口です。昨夜は報道関係者の方でいっぱいでした。

日本館1階の第1会場では、関東大震災がどういった地震だったのかという紹介から、どのように復興してきたのか、そして防災技術の進化を紹介するとともに地震・防災について未来に向けて考えるといった内容を展示しています。
我々が制作した大型ディスプレイ作品「企業からみる関東大震災」は、地震発生から火災被害の情報をはじめとし、人々の避難の様子や、企業の被災状況などをデジタル地球儀上に可視化し、私達が今生きているこの土地で起こった、現代につながる出来事であると実感できるようなコンテンツになっています。
下の震度データの可視化や、延焼地域の広がりを可視化したコンテンツは、記者さんたちの中でもとても好評でした。

地震の震度データを可視化。現代の分析では、最大震度7であったと言われています。
地震後の延焼地域の広がりをアニメーションで可視化しています。

当作品は会場でしか体験することができませんが、このコンテンツをより深く学ぶことができるWeb版を公開しています。来場できない方も、会場に足をお運び頂いた方も、是非ご覧ください。
また、この作品を通して、未来へ向けて震災を考えるきっかけになればと思っています。

会場ではこの他にも、渡邉英徳教授が制作した当時の写真のカラー化作品などを展示中です。
企画展は11月26日まで開催です。会期中も随時コンテンツをアップデートしていきますので、是非足をお運びください。

(高田百合奈)

内覧会の最後に、その時いた制作メンバーと。(他にもメンバーがいます。)

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