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土屋鞄人事が語る、『自分らしい意思決定の仕方』

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常に新しいことにチャレンジしている人。
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今回のゲストは株式会社 土屋鞄製造所の西島さん!

全日本空輸のパイロット、リクルート、ベルフェイス、そして土屋鞄と何度も転職をされた西島さんが見つけた自分らしい意思決定の仕方とは??


西島さんってどんな人?

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西島さんのキャリアについてご説明いただけますか?

はい。
僕は新卒で全日本空輸(ANA)に入社しました。

そこでパイロットになった後、
リクルートキャリアではじめの2年はコンサルタントのお客さん担当のキャリアアドバイザーをしていました。
その後3年間は人事を勤めました。

その次にベルフェイスという当時は10人程の会社に転職しました。
そこで人事課を立ち上げ、従業員数を10人から100人にしました。

そして昨年にベルフェイスをやめ、現在は土屋鞄製造所をいう50年以上続く老舗メーカーで人事のマネージャーをしています。

他にも「オンライン就活」の立ち上げメンバーなど、複業として多数の会社で人事コンサルやアドバイザー業務などをしています。


複数のお仕事を持たれていますが、何か理由があるんですか?

いくつか理由がありまして、
1つは『色々な体験をできること』

今の土屋鞄でいうと、今ままで僕が経験したことのない500人程の規模の会社で50年近く続くルールを変えていくことを今までしたことがありませんでした。

ガイアックスでのお仕事でいうと、まだまだ数人の事業なので立ち上げメンバーとしての経験。

そいうようにそれぞれ違う経験ができるので、複業を色々しているというのが1つの回答かなと思います。


もともとパラレルキャリアのようなものは考えられていたんですか?

全然考えていませんでしたw
大学生の頃に10年後に人事をしているなんて全く思いませんでしたし、ここ1、2年で複業をするようになりました。

狙って複業をしているのかという質問をよく受けるんですけど、本当偶然です。


西島さんの就活体験談聞いてもいいですか?

僕も今の就活生と似たような状況で2009年から2010年にかけて就職活動をしていました。

2009年にリーマンショックが起きて、
先輩からは「売り手市場だから就活は余裕だよ」って聞いていたんですが、
いざリーマンショックが起きると急に就職活動が止まり始めたんですよね。

なので、そのバタバタ感は今と似ていると思います。


僕は不安をエネルギーに変えていたので、人気企業ランキング1位から100位片っ端から選考を受けました。

その結果、大手7社から内定をいただき、
その中に全日本空輸があったって感じです。


なぜ全日本空輸をやめられたんですか?

まず全日本空輸を選んだ理由からお話ししますと、
僕は学歴コンプレックスでだったんです。

僕の高校はみんなレベルの高い大学にいく進学校で、僕はその中で成績が下から2番目でした。
大学受験も実はAO入試で関西学院大学に入学したんですが、同じ高校の子は関西学院大学のことを全く知らなかったんですよ。

そこでどうしても、わかりやすい形で成功の形を欲しかったんです。
そして20代で1番お金が稼げてモテると思った全日本空輸にしました。


やめた理由は『モチベーションが続かないと思った』からです。

僕はファーストキャリアの選択で『外からの評価』を優先してしまい、パイロットになったあとにすごいキツくなってしまったんですよ。


リクルートキャリアに入るときに重視された点はありましたか?

僕、いくところがなかったんですよ。

面接にときに
「空を飛べることはわかったけど、仕事はなにができるの?」
って言われたんですよ。
これはショックでした。

今までパイロットというだけで周りから褒められていたけど、1歩外の世界に出たらこんなにも評価が変わるのかって。


リクルートを選んだ理由としては、もともと人や就職活動に興味があったことが大きいと思います。

なぜかというと、あんなに頑張ってパイロットなる就活をしたのにわずか3、4年で
「空を飛べることはわかったけど、仕事はなにができるの?」
と、僕の就職活動を全否定されたからです。

そこで日本の就活を作ったリクルートに入って、中から変えてやろうと思ったんです。


リクルートでの人事経験が
その後の人事キャリアに生きていると思いますか?

そう思います。

僕は睡眠時間1時間とかで5日間平気で働けることがあったんですよ。
それがリクルートでの新卒採用のインターンシップで起きたんです。

当時は新卒採用と中途採用を担当していました。
5日間泊まりのインターンシップで、
学生と夜の2時まで話したあと、朝まで中途採用の仕事をする。
そのあと、1時間だけ寝て朝食をとる。
これを5日間続けて、帰りの新幹線でグロッキーだったんですけど、充実していたと思ったんですよね。

そこで自分は『人と向き合う仕事が好き』なんだなと思って、人事で飯を食っていこうと思いました。

僕は正解がないものについて考えるのが面白いんですよ。
営業とかって売り上げが上がればいいと指標があってわかりやすいんですけど、人との関わりは数字で語れないので、人事の世界は面白いと思っています。


リクルートからベンチャーのベルフェイスにはなぜ転職されたんですか?

リクルートはビジネスモデルがすでにしっかりできていたんですよ。
あとは順序に沿って仕事を回すだけという感じでした。
そのフェーズの会社って指示に従って動いてくれる人の方が向いているんですよ。

僕は答えがないものを追いかけていきたいというタイプなので、オペレーションで仕組みを回すやり方が合わなかったんです。

そこでまだ仕組みの出来上がっていないベンチャーのベルフェイスにいきました。


ベルフェイスでの思い出ってありますか?

ベンチャーの醍醐味をしれたと思います。
カオスのレベルがすごいんですよ。

オフィスに行ったら床にパソコンが置かれていたんですよw

そして新卒採用をする話になって、
「本気出したら、なん人くらい採用できる?」
って聞かれて、当時は社員が15人くらいだったので2人だと言いました。

すると
「もう少し本気を出したら、なん人くらい採用できる?」
と返ってきて、いちおう空気読んで5人と言いました。それでも多いと思いました。

結果、よくわからないまま10人まで引き上がりましたww
死に物狂いで採用しにいきましたよw

でも正解がないものをみんなで話し合って動いていくってすごい面白いですし、すごいしんどいです。
365日中、364日は働いていたと思います。
でも夢中だったんですよ。


『夢中になれる』が意思決定の軸ですか?

そうですね。
1つの明確な軸だと思います。

就活生のみなさんに参考にしてほしいんですけど、
みなさん今までめっちゃハマったものってあると思います。

僕は麻雀にハマりました。
その理由はなかなかうまくいかないし、すごい考えるスポーツなんですよ。

もしかすると、麻雀は表面的なもので、自分はなかなかうまくいかないことを考えるのが好きなのかなって考えるといいと思います。


そうすると『夢中になれる』というのが、自分の中の意思決定の軸としてあると気づけます。

具体的にどう『夢中になれる』のかをいうと、
僕は『これからなにが起こるかわからないこと』が面白くて夢中になれるんですよ。
人の人生ってこれからなにが起きるかわからないじゃないですか。
こういうものを考えていくって僕は面白いんですよ。


土屋鞄への転職時にもその軸で意思決定されたんですか?

そうだと思います。

嬉しいことにベルフェイスをやめるときに色々なIT企業から声をかけてもらっていたんです。

その中で老舗メーカーの土屋鞄が頑張って誘ってくれていたんですよね。
老舗なのでWebとか使って。

そのけなげさにも惹かれましたし、
これからの日本のものづくりってなにが起きるかわからないじゃないですか。
多分苦しいし、しんどいと思うんですよ。
でも僕はそうなるかわからないからこそ、老舗メーカーに転職したんですよ。


はじめのパイロットになる軸から意思決定の軸が変わりましたね

変わりましたね。
それは大人になったっていうのもあると思うんですけど、多分浅はかだったんだと思います。

僕がもう1度就職活動をするとしたら、パイロットも大手も受けないと思います。
伸びている会社に入るっていうのはたのしいし、楽なんだけど、自分の中ではあまり魅力を感じないとわかったので。


どういうことに気をつけていると、
自分が進みたい方向に気づけるんですか?

『たくさん修羅場をくぐること』だと思います。

しんどい思いや、苦しい思いをたくさんした方が人って考えを深められると思うんですよ。


実は僕はパイロットをやめるときに絶望しているんですよね。

当時僕が1番尊敬していた教官から
「お前はパイロットに向いていないから、地上に降りろ」
って言われたんですよ。

そのときに「自分にはなにもないんだな」ってショックを受けたんですよ。大きな挫折でした。


でもそういう自分の弱い部分と向き合うって大切だと思うんですよ。

多分みなさんもつらくて誰にもいえない過去があると思うんですけど、そういうものと向き合って人生を歩んでいった方がいいんだろうなって思います。

僕はここ数年つらいことと向き合っていくことをずっとしていて、仕事や話の仕方が歳相応じゃないよねって言われるんですよ。

つらい経験を向き合って人生を歩んだ方が、意思決定をするときに判断しやすくなると思います。


学生からの質問集

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多数の会社で複業するためにどのように時間管理されているんですか?

睡眠時間を削っています。

良いか悪いかは人によりますけど、僕は今楽しいです。

でもこの時間管理もここ1、2年で変わると思っていて、また時間の使い方は変わると思います。

あとは、できないことはいろんな人に頼って時間管理をしています。


就活を頑張るって具体的にどのようなことをすればいいですか?

・自己分析をすること
・企業分析をすること
・面接対策をすること
・意思決定の仕方を考えること
・情報を得ること
の5つにカテゴリー分けできると思います。

今できることでいうと、オンラインでできる限り情報を集めることをするといいと思います。


リーマンショックの際、就職活動で1番大変だったことはなんですか?

周りから
「リーマンショックで仕方がないのに、なんでそんなに頑張ってるの?」
と言われるのが1番しんどかったかもしれないです。


今、西島さんが就活生だったらどこの業界、会社に入ると思いますか?

土屋鞄に入ると思います。

ものづくりってこれから大切になってくると思うので、その業界をクリアしていくのは面白いかなと思っています。


西島さんの「働くことの意味」はなんですか?

『誰かのために自分の好きなことをすること』


ベンチャーと大手の良い点、悪い点はなんですか?

ベンチャーの良い点は『自分で意思決定のできる機会が多いこと』
意思決定の機会の多さは人の成長に繋がると思うので。

ベンチャーの悪い点は『責任感が重たい』

大手の良い点は『優秀な仲間が多い』『失敗してもなんとかなる』

大手の悪い点は『考えなくても生活ができる』


会社のネームバリューは気にしない方がいいですか?

ネームバリューって周理から評価を得やすいんですけど、意思決定の最優先事項に持ってくるのはリスクが高いんじゃないかと思います。


感想

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西島さんってパイロット、リクルート、ベンチャーで人事立ち上げ、老舗メーカーの人事、多数の会社で複業とすごい狙いを持って意思決定をされてきた、いわば恵まれた人だと思っていました。

思っていてというか、そう見えていました。

でも実際は西島さんは今まですごい苦労を積み重ねてきて、
今輝ける自分を見つけることができたんですね!


次のゲストはガイアックス新卒2年目の中津花音さんです!
中津さんは「オンライン就活」の運営の1人で、地方出身なので地方学生は特に参考になるんじゃないかと思います!

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