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母に叱られる

現在46歳の僕。
中学1年生の時の出来事。

広島県にある呉市立広中央中学校の
正門の横に、一軒の文房具屋がありました。

お店には店主のお父さんと娘さんがいて、時々で交互に店番をしていました。

お父さんは70歳は超えていたか、娘さんは40歳は超えていたか。

娘さんは身体が上手く使えないほどの身体障害者で、言葉もうまく話せません。
お父さんはもの静かな人です。

ある日、僕ほ友達たちとその娘さんの真似をして、笑ってふざけていました。

すると母親が来て、友達たちがいる前で何か叫びながら(叱りながら)ボコボコに僕を袋叩きにしました。
帰ってくるなと言われ、その晩は友達の家に夜遅くまで居て、何だったのかを考えていました。

深夜になり自宅にそっと帰ると、お母さんは起きていました。

心配してたのか、悪かったと謝ってきました。
そしてあの娘さんの真似をした事や友達と一緒になってふざけていた僕に、何がいけなかったのかを教えてくれました。

あの娘さんは、勉強も出来て、優しくて、立派な人なんだということもそこで初めて知りました。不自由など微塵もないのだという事も教えてくれました。

母は他界しましたが、僕の人生で母に強烈に怒られた事はこれが最初で最後でした。