『解説者の流儀』 戸田和幸

J-SPORTS プレミアリーグ18/19 リバプールVSマンチェスターシティを見ていて今日の解説の人局面だけでなく全体の状況もすごくわかりやすくかつ論理的に伝えているなと感じ、誰かと確認すると戸田和幸さんだった。この試合をきっかけに彼の活動に注目するようになった。ネットサーフィンをしていると本を出版されることを知り、すぐAmazonで注文した。これが私と『解説者の流儀』との出会いである。



この本を読む前から私はすでに戸田和幸という解説者の虜になっていた。彼の現役時代は潰し屋という言葉がぴったりだろう。しかし、そんな彼のプレースタイルからは想像できないくらい彼の解説は実に論理的である。その論理的な解説を可能にしているのが、入念な準備である。著書にもあるが、毎月約15試合程度の試合の解説を担当している彼は自身に各チーム2試合ずつ映像を見て分析することを最低限の準備と課している。見るだけでも大変な作業であるが、ただ見るだけではなく、それぞれのゲームプランや、選手個々の能力、監督の采配などを細かくチェックしている。このような仕事(=解説)に対して熱心な姿勢はどのような立場でも見習わなければならないことだと思う。与えられたタスクをこなすために、自分が持てる能力を遺憾無く発揮する。場合によっては新しいことを吸収しながら、全うすることの大切さをたくさんの人に改めて感じてほしい。彼は自身に求められていることを状況に応じて客観視することができ、行動に移すことができる。メディアの種類によって話す内容やワードチョイスに気を遣っている。誰からも好感を持たれる彼の解説は今や業界の中でも群を抜いていると誰もが認めているだろう。

そんな彼は小澤一郎さんと中西哲生さんと0014catorceというユニットを組み、YouTubeやトークイベントを通して深い視点からサッカーを発信している。そんな中、今までは無かった斬新なアイディアである「URA_KAISETSU」と題した地上波で放送される代表戦を裏で実況&解説するコンテンツを始めている。これは1000円と有料ではあるが、その値段以上に満足のいく充実した内容となっている。解説を有料で聞くという考えは以前まではなかったが、このコンテンツをきっかけに、視聴者がお金を払ってでも解説を選んでスポーツを観戦する新しい時代の到来の予感をさせる。「革命」とも言える活動をしている憧れの戸田和幸さんにこれからも注目していきたい。
そして、いつか一緒に仕事が出来たら、なんて思いながら終わりとしたい。

P.S. 著書の感想を書こうと思ったら、著者のことばかり書きまくってしまった(笑)
まだ慣れていない面が露呈された(笑)

#サッカー #サッカーライターへの道
#戸田和幸 #0014catorce


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