コーポレートエンジニアに求められるスキルと年収レンジ
転職する側と採用する側の2つを経験してきており、その経験から現在の情シス / コーポレートエンジニアに求められるスキル、経験と市場での待遇(マネー)を考えてみました。
本来はデータで示したいのですが、公開されているデータ(例えば情シスの人数とか平均年収とか、情シスの年間転職者数など)が見つからなかったため、このような書き方をしてます。よってソースを示せと言われても無理です。逆にください。
そして、テック企業と書いてあるのは私自身が非テック企業の情シスの状況を知らないため、非テック企業に在籍しており、協力してくださる方がいるととても嬉しいです(その場合は、非テック企業版の記事を書きます!)
メンバークラスで求められるスキル、経験
テック企業のメンバークラスの応募要項はだいたい共通しているといっていいです。メンバークラスでは下記はだいたい必須(レベル1要件)。しかしながら、この段階ですでに転職市場には該当する候補者はとても少ないです。
過去の経験的に3/50人ぐらいの感覚ですね。
※データがほしい
応募するときネックになっているものは、エンジニアとしての経験(=技術の経験)がなかったり、テック企業での経験を満たせてないケースが多い印象です。
メンバークラスの必須要件(レベル1要件)
- IdP、MDMの運用経験
- エンジニアとしてのバックグラウンド
- テック企業での情シス経験
- 課題を発見し、解決してきた経験
責任者クラスで求められるスキル、経験
これが責任者クラスの応募要項(レベル2要件)になると下記のような要件がいくつか追加されます。このクラスはレベル1要件よりは各社バラツキがでてきますが、総じて戦略、マネジメント、経営とのコミュニケーションといったカテゴリーの経験はよく求められる条件です。
しかし、やはりこのクラスの要件を満たしている人は非常に少ないです。感覚値的には1/150 ~ 1/200といった感じかも(かなり適当です)
※このレベルになると自分の周りでもごくごく少数しかいない
責任者クラスの必須要件(レベル2要件)
- IT戦略の策定経験(年間、数年)
- マネジメント、意思決定に関する経験は求められる
- XX人以上のラインマネジメント経験
- 困難な意思決定の経験
- 経営層と関わってきた経験は求められる
- 役員と抽象的なコミュニケーションが取れる
- 経営視点を持っている
- 同業界の経験(FinTech、医療、製造業など)
- 全体最適の視点で課題解決できる
さらに求められる要件
さらにテック企業で歓迎条件としてよく求められる条件がコーディングスキルです。現時点で、情シス経験者でコーディングが出来る人はレア中のレアだと思う。
※私自身はGASとPythonはある程度使えるが、それは時間をかければコーディングできるというレベルでしかない
これらすべて(レベル1+レベル2+コーディング)を兼ね備えた人というのは、もうスーパーマンでしかないと考えているのだが、実態としてそれらが求められているのが現状である。
転職市場での待遇
転職市場において情シス / コーポレートエンジニアの待遇は高まっていると感じています。特にテック企業における待遇は非テック企業と比較して高いと感じるときが多いです(昔からある有名大手グループ企業の募集をたまに見かけるが低いと言わざるを得ない年収レンジだったり...)
一昔前は400-600万というレンジをGreenでよく見かけたが、現在では20社調査したところ、以下のようにMAX800万までのレンジが一番多かった。
採用媒体に掲載されている年収レンジ
-600万まで 5社
-800万まで 8社
-1000万まで 5社
-1200万まで 1社
-1500万まで 1社
これは私の感覚値とほぼ同じだ。レベル1要件で最大800万まで、レベル2要件で最大1200万もしくは1500万というのが私の感覚値である。
テック企業サイドが求める条件と、市場の待遇を見てきたが、このような状況の中で、今後、採用サイド、候補者サイドはどう動いていくべきなのかを考えてみたい
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