きょうのまなび #6
1.面白い行動心理学
みなさん、こんな経験をしたことはありませんか?
「前から歩いてきた人とすれ違おうとしたけど、ぶつかりそうになった。」
「前から歩いてきた人とすれ違おうとしたけど、ぶつかりそうになった上に、違う方向に避けようとしたらまたぶつかりそうになった。」
これは誰しも1度は経験したことのある現象だと思います。
駅のホームなどで、たくさんの人とすれ違っている時は上手くすれ違えます。
しかし、少し細い道や通路などで1体1ですれ違う時、それもどちらも同じ側を歩いている時に限ってこういった現象が起こります。
何故なんでしょうか?理由は人間の心理に大きく関わってきます。
2.同調行動
人間というものは、他人の視線や動作につられてしまうことがあります。
前から歩いてきた人と同じ方向に避けてしまい、お見合い状態になるこの現象は「同調行動」からきています。
人とぶつかりそうになったとき、無意識のうちに避けようとしますよね?
避けるときは左右どちらか、安全な方をチラッと確認してから寄ります。
この「チラッ」という視線に無意識につられて、「こちらの方が安全だな」と認識した結果、お見合いしてしまうわけですね~。
駅のホームなど、たくさんの人とすれ違う時は、わざわざ一人一人の視線を確認していないためこの現象は起こらないと言えます。
1体1になったときは、見ているつもりは無くても視界には入っており、無意識のうちに相手の視線を認識しているという考え方もできますね。
3.連続回避本能
「1度ぶつかりそうになったので、反対側に避けようとしたらまたぶつかりそうになった」
このような連続したお見合い現象は、人間に「連続回避本能」というものが備わっているからです。
1度右に避けてぶつかりそうなると、次は反射的に反対の左に避けようとします。
これを相手も同じことをするので、何度も何度もぶつかりそうになるんです。
どうもあの感じは気まずくて嫌ですよねw
「あっ、前から人が来る、上手くすれ違わなきゃ」って思っていても、いざすれ違う時にはお見合いしてしまう。
予めどちらか片側に寄っておけば…と思いつつ、相手がギリギリまで避けようとしないと、こっちが動いてしまい結局お見合い。
この現象の対策方法は、立ち止まって相手に進路を譲る事らしいのですが、そんなこと知らない人には出来ないですよね…。
この現象が起こった時には「同調行動」と「連続回避本能」の仕業だから仕方ないと思うしかありませんね笑
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