虫垂炎の抗生剤vs手術
急性虫垂炎におけける抗生剤と手術のQOLでの比較(COMMA trial)
Ann Surg 2021;274:240-247
大学病院から市中病院、開業医にも関わるRCT。
結果はわかるので簡単に導入します。アッペって保存と手術うけるけど、保存に失敗すると手術大きくなるし入院期間もながくなるよね!じゃあ実際患者はそれでいいのー?ってこと。
結果は介入後の3ヶ月 12ヶ月において手術がEQ-VASで優位にQOLは良かったですよ。抗生剤のみ軍の方が病脳期間は3.6日短く、費用に関しては手術の方が高価になった。QOLのフォローアップは電話でEQ-5D-3LとEQ-QOLの質問表を用いて1週、1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月で行った。
結果では当初は手術群よりも良かったQOLが3ヶ月以降で虫垂炎に対して抗生剤治療を行なった場合のQOLが低下していくことがわかった。これは抗生剤治療後の再発が20%程度であったことによる。また、医療費についても抗生剤治療後再発を起こすと再入院、再治療により医療費多くかかることがわかった。単純性虫垂炎で再発する群が明確にならなければ、手術は依然として有意義な治療選択である。
確かに。な内容です。抗生剤治療群のうち待機的に虫垂切除に持ち込む群と持ち込まない群での評価も必要かもしれない。単純に再燃時に手術をすればいいのか、再燃前に待機的に手術が必要なのか。この研究では単純性であることの確認のために十分な放射線医学的検索の結果であるとすればここが次の論点になるのかもしれません。
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