ワクチン

NEJM April 26 

#ワクチン #コロナ

フェイズ3(ENSEMBLE試験)のRCT,二重盲検,1:1の単回投与。19630の投薬群、19691のプラセボ。(アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、南アフリカ、アメリカ)

結果:7日目で注射部位の痛み 48%、頭痛38%、倦怠感38、筋肉痛33、 吐き気14

静脈血栓塞栓症イベントについては,数値的な不均衡?が認められた(ワクチン群11例,プラセボ群3例)。これらの被験者のほとんどは、基礎疾患や素因があり、これらのイベントの要因となった可能性がる。

痙攣(4名:1名)、耳鳴り(6名:0名)についても不均衡が見られた。これらの事象とAd26.COV2.Sとの因果関係は断定できない。これらの事象は市販後にモニタリングされる。

死亡例は3:16(コロナ死亡はプラセボの5人)

ワクチン接種に1名脳出血を伴う横静脈洞血栓症とギラン・バレー症候群がそれぞれ1例。

効果:14日目以降に対する効果は66.9%、28日目以降に対する効果は66.1%

14日目以降で発症率の差が開いていくため効果が高まっているとかがえらる。

28日目以降は同等であるが14日目では高齢者の方がワクチンの有効性が高い。追跡期間とサブグループのサンプル数の影響か、

重症例に対しては14日は76 28日以降は85、42日で92%の効果。

性別、人種、民族に差はなかった。

南アフリカでSARS-CoV-2の塩基配列が確認されたCovid-19症例の95%が20H/501Y.V2変異体によるものであり、ブラジルでは塩基配列が確認された症例の69%にE484K変異を持つP.2系統の変異体が確認されました。しかし、懸念されていたSARS-CoV-2の変種が高頻度で発生したにもかかわらず、ワクチンの有効性は高いままであった。この結果は、オリジナルのWuhan-Hu-1株をベースにしたCovid-19ワクチンが、南アフリカとブラジルの新しい亜種に対して交差防御的な有効性を引き出すことを示している。

この試験はいろんな地域、人種が含まれているという点で強い試験であると。

ファイザー、モデルナのワクチンと違って、単回投与で良いというのが良い点。

この試験にも血栓の問題はでているが、あくまで素因があるという言い方?ほかと比べて変異株に対しての効果もありそう。それとこの論文で初めて知ったのが、このワクチンはspike蛋白安定化させてコードした遺伝子組かえ複製不能アデノウイルス26でできてるみたい。

もっとよく調べればわかるかもしれませんが、ようするに遺伝子組み換えウイルスにスパイク蛋白がついてるからスパイクに対する抗体ができて防御するってこと?

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