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J1リーグ第1節 C大阪vs.大分トリニータ マッチレビュー!

はじめに 

こんにちは。Kaiです。2020年からトリニータのマッチレビューを書こうと思い、第1節のこの試合をテストを兼ねて書いていこうと思います。実際に現地まで観に行ったので雰囲気も含めて。(試合から2週間以上たってますがご了承ください。笑)

明治安田生命J1リーグが2/21(金)に開幕。セレッソ&大分の開幕は翌日の2/22(土)に行われました。開幕戦ということで、セレッソ大阪「公認セレ男」であるローランド氏を招き入れました。
五輪の影響で、2020年シーズンは例年よりも早い開幕となりましたが、コロナウイルスの影響により、3月の15日まで延期としています。ですが、3月9日に村井チェアマンが囲み取材にて、3月いっぱいまでの延期を考えている意向を示しました。

追記:コロナウイルス感染拡大により、いつ延期とした試合があるかは不透明になっています。

試合結果

J1リーグ 第1節
【会場】 
 ヤンマースタジアム
【結果】 
 C大阪 1ー0 大分トリニータ
【得点者】 
 6' ブルーノメンデス( C大阪)
【選手交代】
 C大阪 
 63' 奥埜→柿谷
 75' 清武→豊川
 86' 木本→ルーカスミネイロ

 大分トリニータ
 63'町田→渡
 70'田中→野村
 87'香川→星

スタメン

スタメンは下図の通りです。

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トリニータは3ー4ー3。セレッソは4ー4ー2でスタートしました。
個人的なサプライズは香川を開幕スタメンに抜擢したこと。田中を右シャドーで起用しました。

大分のC大阪攻略

試合の展開から言いますと、基本は大分がボールを保持、C大阪が守る展開。(大分のポゼッション率は54%)これは、予想通りで、持たされてどう崩していくかが、ポイントです。
では、片野坂監督は、どういう戦術をとったか。いくつかのシーンから切り取って考えていきたいと思います。

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まずは、トリニータのボール保持から。昨シーズンから大きく変わったことはなく、変わらずDH(ディフェンシブハーフ)のどちらかがCB化(センターバック)後方でボールを回して相手を自陣深い位置まで引きつけるいわゆる「擬似カウンター」を狙います。(セレッソは、前からのプレッシングはあまり行いませんが。。)後は、知念が加わったことにより、アーリークロスが多く、三竿などからは、一気に背後を狙うボールなどでチャンスを生み出しました。(松本は両手チームトップの7回を記録)が、セレッソの守備は堅固で、442のソリッドな陣形を崩すのに苦労し、得点ゼロで試合を終えました。
流石は、昨シーズンJ1リーグ最少失点のクラブです。

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大分は上図の通り、ボールサイドに人を集め一気に逆へ展開して前進します。(両WBが幅をとる)岩田→香川へ3回程見られました。(32分には坂本の早いスライドにより対応されますが。)岩田のこのサイドチェンジは、昨シーズンにはみられなかったもの。これは、今シーズン新たなオプションの1つとなりそうです。

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では、2つ目。上図は14分30秒のシーン(2回目は28分20秒)
田中をシャドーで起用したのはおそらく、インサイドで田中のスプリント力を活かし、セレッソの守備ラインを掻き乱す為であり、深い位置まで侵入するためではないでしょうか。
前半30分辺りに右シャドーの田中と左シャドーの町田は配置を逆にしました。これは推測ですが、町田と配置を逆にしたのはおそらく松本→田中のスプリントで、背後に2回程狙い通り抜けたかと思いきや、瀬古、丸橋に対応されたからだと考えられます。左になってからも狙いは変わらず背後。うまくいったシーンが59分の下図のものです。

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香川がボールを待つと松田が香川に対しプレスをかけたその背後を抜け出し、ヨニッチを釣り出してクロス。松本のヘディングはポストを叩きましたが、完璧に崩しました。

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続いて、42分上図のシーンです。
セレッソの堅固な守備により、外回りからの攻めを余儀なくされましたが、大分が何度か外からいい形で攻めることに成功したことにより、セレッソの選手の意識が外に向けられ、中央のスペースが空き、そこをうまく使い攻めることができました。
最終的には、長谷川→田中→知念→田中という形でシュートまでいき、とても惜しいシーンでしたし、大分の選手個々人の判断能力の高さが伺えるシーンでもありました。


セレッソの大分攻略

続いて、セレッソの攻撃についてフォーカスしていきたいと思います。

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C大阪のボール保持はこんな感じ。
両SB(サイドバック)が幅をとり、両SH(サイドハーフ)がライン間HS(ハーフスペース)にポジショニングします。CB(センターバック)とDH(ディフェンシブハーフ)でボールを動かしながら、大分の中盤ラインの背後を狙います。が、大分も守備は強固なので、うまく守れていたと思います。
香川を抜擢したのはおそらく坂本対策。アタッカー要素の強い田中よりSBが本職の香川が適任と踏んだのでしょう。香川もアグレッシブにつきましたが、坂本は脅威でした。
セレッソは6分の清武のCKにブルーノメンデスがニヤで合わせて先制しました。場内はブルーノメンデスのコール&チャントで大盛り上がり。(バックスタンドで観戦した私の周囲には、セレッソサポーターばかりで肩身が狭かったです、、)

続いて、CBであるヨニッチからのシーン。

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上図はヨニッチが知念の脇から持ち運び、坂本へ。坂本がフリックして松田、クロスが合っていればというシーンです。このシーンの8分後69分にも同様にヨニッチの縦パスから、チャンスを作ります。それが下図のものです。 

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ヨニッチの縦パスから、右HS(ハーフスペース)ライン間で受けた坂本がコントロールで前を向きドリブルから、シュートを打ったシーンです。

以上、2つのシーンから分かるマテイヨニッチのビルドアップ能力の高さ。それに加えてヨニッチは守備者としての能力もJリーグトップクラスでもうお手上げです。つまり、私が何を言いたいかと言いますと、ヨニッチはチートであるということです。(笑)

”マテイヨニッチはチート“

まとめ

Jリーグ屈指の戦術家同士の対戦は、ホームのロティーナセレッソに軍配が上がりました。やはり強いし、一筋縄ではいかないです。
私個人の所感を述べるなら、昨シーズンのJ1リーグ最少失点のクラブに善戦したのではないでしょうか。いい形で、攻めることができましたし、何度か崩すことができました。知念には2桁はいくんじゃないかというポテンシャルをもの凄く感じました。
また、これからに向けてポジティブなものだったと個人的には思いますので次節のホーム開幕戦がとても楽しみです。コロナウイルスの影響により、いつ行われるか分かりませんが。。(笑)


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