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本当のJリーグ王者は誰だ?UFJC(非公式Jリーグ王者)とともに振り返るJリーグの歴史

自粛で暇しているサッカー不足の皆様、いかがおすごしでしょうか。本当にサッカーコンテンツが不足していて、日々忸怩たる思いで毎日を過ごし、ネイマールよ税金を払えネイマールよ税金を払えと呪っていることと思われます。今回のこのnoteがなんなのかはよくわからないのですが、そんな皆様の状況を改善するものではないことだけはご承知おきください。

突然ですが、Jリーグの本当のチャンピオンは誰でしょうか? 昨年優勝の横浜FM? それともその前に2連覇していた川崎F? 最多優勝してる鹿島、初代王者のヴェルディ、いやいや広島も強かった、全盛期の磐田もすごかった、浦和の優勝した時はすごかった、そんな言うなら1回も優勝してないけどジェフでもいいじゃん、など異論反論オブジェクションな議論になってしまうでしょう。

なら、タイマンで拳でケリつけようや……? そうやって生まれたのがUFWC(非公式サッカー世界王者)です。非公式サッカー世界王者とは、歴史上ナショナルチーム同士の最初の対戦で初代王者が生まれたとし、そこからボクシングのベルトのようにタイトルが移動するという考えに基づいています。王者が勝つか引き分ければ防衛、挑戦者が勝てばタイトル奪取。それを繰り返していて、現在はオランダが王者らしいです。ここらへんの歴史は宇都宮徹壱さんが本にしていますので、知りたい方はどうぞ。

それをJリーグでやったらどうなるのか? というのが今回の調査です。Jリーグ初代王者のV川崎を非公式Jリーグ王者と位置づけ、そこからタイトルの移動をひたすら辿っていきます。対象はJリーグのみでカップ戦(天皇杯、ナビスコ・ルヴァンカップ、ゼロックススーパーカップ等)は対象外。王者が勝つか引き分ければ防衛、挑戦者が勝てばタイトル奪取と本家UFWCとルールは変わりません。ただし、チャンピオンシップは対象として、トータルで勝ったほう(1試合目3-0、2試合目0-2だったら2試合目負けててもタイトルは総合で勝ったほうが持つ、2試合で1節扱い)ということにします。この非公式王者の推移とともに、Jリーグ30年弱を追うというのがこの企画です。

実は調べ終わった後に同じ試みをしていた人がいることに気づきました。最初に調べろよということなのですが、しかしこちらの方の調査はカップ戦なども含めているため、途中から全く世界線が変わっています。というか、リーグだけでも死にそうになったのに、天皇杯もナビスコ・ルヴァンもやるとかマジで頭おかしい。2018年で終わってしまっていますが、どちらの世界も楽しんでいただくとよいのではないでしょうか。それではJリーグ30年弱の旅をいってみましょう! 飽きたら途中で読むのをやめましょう!

参照したのは J. League Data Site です。ありがとう、Jリーグ!

1993

初代Jリーグ王者はV川崎! おめでとう! 以上!

1994

V川崎(1st1節)→鹿島(1st2節)→横浜M(1st3-4節)→磐田(1st5節)→横浜F(1st6-11節)→市原(1st12-13節)→平塚(1st14-15節)→名古屋(1st16節)→鹿島(1st17-22節)→磐田(2nd1節)→名古屋(2nd2節)→G大阪(2nd3節)→磐田(2nd4節)→横浜M(2nd5節)→清水(2nd6節)→磐田(2nd7-8節)→市原(2nd9節)→広島(2nd10節)→磐田(2nd11節)→名古屋(2nd12節)→G大阪(2nd13-16節)→平塚(2nd17節)→横浜F(2nd18節)→鹿島(2nd19-21節)→磐田(2nd22節)

さて、ここから地獄のタイトルマッチが続きます。忘れてた、そういえばステージ制だったんだよな、という2年目のJリーグ。最初で力が拮抗してるためかリーグ戦の運び方をわかってないのか、ころころタイトル保持者が変わったその回数なんと24回。全チームにタイトルが回ったかと思いきや、浦和だけはこの年タイトルを取れませんでした。成績見ると意外と勝ってるんですけど、なんかの巡り合わせでしょうか。あとは、やたらと磐田が出てきてはほとんど防衛せずに消えていくのが噛ませ犬感があってよいですね。磐田のこの時の主力はファネンブルグとかで最初の方はスキラッチもいました。ゴン中山はこの年は怪我らしいです。

1995

市原(1st1節)→浦和(1st2節)→G大阪(1st3-5節)→広島(1st6節)→市原(1st7節)→鹿島(1st8-12節)→平塚(1st13-14節)→市原(1st15-17節)→清水(1st18節)→横浜F(1st19節)→V川崎(1st20節-2nd3節)→市原(2nd4-5節)→清水(2nd6-10節)→G大阪(2nd11節)→磐田(2nd12-13節)→鹿島(2nd14-15節)→名古屋(2nd16節)→V川崎(2nd17節)→鹿島(2nd18-19節)→C大阪(2nd20-22節)→横浜F(2nd23節)→柏(2nd24-26節)

タイトル移動は22回、まだバタバタとしたシーズンであります。2節にようやく浦和がタイトル獲得。やったね! まあそのあと一度も出てこないんだけど。さて、ほとんど長い防衛期間がなかったものの、V川崎が現時点での記録となる9回防衛を達成しています。V川崎は柱谷、ビスマルクなどを中心として昨年に続いてこの年もチャンピオンシップに進出。黄金時代でした。この頃はリーグ戦で毎試合PK戦で勝負つけるという謎のシステムだったので、C大阪含めた何チームかはそれで防衛してるというすごいんだかすごくないんだかよくわからないことが起こっています。

1996

浦和(1-5節)→名古屋(6-8節)→市原(9-10節)→V川崎(11節)→C大阪(12節)→市原(13-15節)→鹿島(16-20節)→広島(21-22節)→横浜F(23-28節)→磐田(29節)→清水(30節) 
※リーグ戦1、2位とナビスコカップ1、2位で行われたトーナメントのサントリーカップは含めず

唐突に1シーズン制になったのです。なってたっけか? タイトル移動が11回と半減以下になり、ようやく落ち着いてきた感じ。実はこの年、横浜Fが開幕から怒涛の連勝をしたり、ストイコビッチ擁するベンゲル名古屋が2位に食い込んだりしてるのですが、全然非公式Jリーグ王者には反映されていないのが面白いですね。シーズン終了後にサントリーカップなるリーグ1、2位とナビスコカップ1、2位でトーナメントをやってて名古屋が勝ってるんですが、公式の王者は鹿島のままなので、これはなかったことにしました。なにこれ。

1997

清水(1st1節)→浦和(1st2節)→広島(1st3-6節)→市原(1st7節)→福岡(1st8節)→平塚(1st9-11節)→鹿島(1st12-13節)→清水(1st14-15節)→横浜F(1st16-17節)→清水(2nd1節)→柏(2nd2-3節)→福岡(2nd4-5節)→G大阪(2nd6-12節)→柏(2nd13-16節)→横浜M(2nd17節)

やっぱ1シーズンダメだったわー、というわけでステージ制に戻しました。戻すのかよ。清水が年またぎで初めてタイトルを防衛したケースとなりました。実はこの年はJリーグは奇数チームだったので、飛ぶところが出るかなと思ったのですが、奇跡的にそれを回避することができました! やったね! 福岡が初タイトル、G大阪が6回防衛とか以外は特筆すべきこともない地味なシーズンでした。優勝した鹿島では天下のジョルジーニョさんがいて、柳沢、ビスマルクもいた。それはつえーわ。

1998

横浜F(1st1節)→浦和(1st2節)→C大阪(1st3-4節)→平塚(1st5-8節)→清水(1st9-10節)→V川崎(1st11節)→鹿島(1st12-14節)→横浜F(1st15-16節)→G大阪(1st17節-2nd3節)→横浜F(2nd4節)→横浜M(2nd5節)→C大阪(2nd6-7節)→名古屋(2nd8節)→広島(2nd9節)→平塚(2nd10-12節)→清水(2nd13節)→磐田(2nd14節)→鹿島(2nd15-チャンピオンシップ)

この年は一番恐れていたことがありまして、それは最後に横浜FがUFJCタイトルを持っていないかということでした。なぜかというとこの年を最後に横浜Fは消滅、タイトルを持っていたらどうするのかとなってしまうわけです。幸いにも(?)、最後は鹿島だったので、事なきを得ました。ちなみに前述の先駆者のサイトでは天皇杯も含めているため、天皇杯で優勝した横浜Fが最終タイトル保持者になり、その後に返上が行われていて笑った。なお、この年は初めてチャンピオンシップにUFJCタイトルが持ち込まれた記念すべき1年でした。

1999

鹿島(1st1-3節)→V川崎(1st4-12節)→京都(1st13-14節)→福岡(1st15節-2nd2節※3節順延のため4節で磐田に移動)→磐田(2nd4節)→鹿島(2nd5-7節)→名古屋(2nd8-15節)

ようやく! Jリーグに! 引き分けが! 持ち込まれました!! その影響かなんなのか、歴代最低のタイトル移動回数の年となりました。その数はなんと6回。V川崎が8回、名古屋が7回防衛と長期防衛が二度ありましたが、なんでだろうと思ったら、16チームでホーム&アウェイなので、30節しかないんですな。そういえばジェフはとんとタイトルに無縁になっています。なぜかというとめっちゃ弱かったからですね! ちなみにこの年からJ2が始まって昇降格制度が始まり、そろそろタイトルのJ2への移動の恐怖が出てきました。ちなみにこの年は浦和と平塚が落ちましたが2チームとも1回も出てこなかったので、もう落ちてるのかと思っていました。

2000

鹿島(1st1-3節)→横浜FM(1st4-7節)→柏(1st8節)→C大阪(1st9節)→G大阪(1st10節)→市原(1st11節)→清水(1st12節)→神戸(1st13-14節※8節順延分で磐田に移動)→磐田(1st8節順延)→清水(1st15節)→C大阪(2nd1-2節)→広島(2nd3節)→横浜FM(2nd4節)→G大阪(2nd5-7節)→清水(2nd8節)→柏(2nd9-15節)

この年もトータル30試合で少な目。その割にはタイトル移動が激しく16回もあった年になりました。神戸が初タイトルをゲットして1回防衛をキメています。久々にジェフも非公式Jリーグ王者となりますが、1回も防衛できず。そのまま柏が最後に6回防衛の猛ラッシュをかけますが、優勝したのは鹿島。なんか気づく度に鹿島が優勝している気がする。この年は小笠原とか中田浩二が主力になりつつある年でした。あと、これはずっとそうなのですが、G大阪とC大阪、清水と磐田とかダービーでタイトルの移譲が行われるとグッときますね。回数多い気がします。ちなみに、川崎Fと京都がUFJCになんの絡みもなく降格しました。

2001

柏(1st1節)→札幌(1st2節)→広島(1st3節)→柏(1st4節)→東京V(1st5節)→福岡(1st6節)→神戸(1st7-8節)→浦和(1st9節)→G大阪(1st10節)→市原(1st11-13節)→浦和(1st14-15節)→神戸(2nd1-2節)→磐田(2nd3-10節)→柏(2nd11-12節)→浦和(2nd13節)→C大阪(2nd14-15節)

札幌が初タイトルゲットなどの話題があったのですが、ついに、ついに恐れていたことが起こりました。この年は鹿島がまた優勝したのですが、まあそれはどうでもいいです。最終2節でC大阪が連勝したため、そのまま非公式Jリーグ王者のタイトルがJ2に行ってしまったのです! ちなみにこの年のセレッソの陣容を見ると、現社長の森島や尹晶煥はいるものの、岡山一成と元ジェフの大柴で2トップを組んでたりして「うん、まあそりゃ、落ちるよな……」という感じでした。しかし、なんでそんな感じのチームなのに、なんで! なんで最後にがんばっちゃったのセレッソ! 最初からちゃんとやればよかったじゃないセレッソ! セレッソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!! ちなみにこの年に大久保嘉人が加入してます。

2002

C大阪(1-5節)→大分(6節)→大宮(7-13節)→福岡(14節)→湘南(15-21節)→C大阪(22-32節)→湘南(33-35節)→大分(36-42節)→水戸(43節)→新潟(44節)

UFJC初のJ2、やったね1シーズン制だよ、文字を打つのが少なくて済むね☆ さて、タイトルを抱いて落ちてきたセレッソですが、さすがにJ2では勝ちまくり。開幕から4回防衛、そして、途中で10回防衛のUFJC記録更新をしつつ、森島と西澤は日韓W杯に参加しながらも、そのまま1年でJ1にカムバック。というか、J2もW杯期間中は休止してたんですな、さすがに。そして、もう1つの昇格チーム大分も順調に勝ちを重ねてさあ戻ろうかというところで43節に悪魔が。水戸が大分に勝ってしまうのです。誰がいたんだよ! と思って選手表を見たところ、現仙台監督の木山隆之さんくらいしか知っている選手がいませんでした。そしてそのままタイトルは新潟に移ってJ2残留が確定。なにをやってくれてんじゃ、トリニータァァァァァァァァァァァ!!

2003

新潟(1-2節)→横浜FC(3-4節)→福岡(5節)→札幌(6節)→甲府(7-8節)→広島(9-11節)→川崎F(12-17節)→新潟(18-29節)→甲府(30-31)→広島(32-38節)→福岡(39-41)→川崎F(42-44節)

1シーズンでJ2に嫌気がさしてきました。ここに10年もいるのはどういう気分なのでしょうか。気を取り直していきましょう。この頃のJ2は12チームで4回戦とかいう気の狂った日程でやってるのでやたらと試合数が多いんですね。しかし、そんな中でもこの年降格してきた広島は途中で6回防衛をキメるなど安定した戦いを披露し、1年で出戻り。あと目立つのは川崎Fです。この頃のメンバーはジュニーニョ、我那覇というJ2反則2トップで鬼のように点を取っています。なので、最後川崎Fが2回防衛でタイトルを保持したのを見て、やったぜこれでJ1復帰だぜ! と思ったら、なんと昇格してないんですよ。ずっこけましたね。昇格したのは広島と新潟。途中新潟は11回防衛のUFJC防衛記録を更新。この時の監督は誰だと思ったら、反町康治の名前が。アーメン。

2004

川崎F(1-3節)→仙台(4節)→鳥栖(5節)→山形(6-11節)→川崎F(12-17節)→鳥栖(18節)→京都(19節)→甲府(20-23節)→仙台(24-28節)→福岡(29-30節)→山形(31-37節)→大宮(38-44節)

だんだんJ2も馴染んできました。さて、この年ですが、昨年2位の広島に勝点1差で昇格を逃した川崎F怒りのデスロードが始まっています。中盤の底に中村憲剛がコンバートされて開花、ジュニーニョ、我那覇、マルクス、アウグストという破壊的なアタッカー陣を操って得点100超え、勝点100超えのぶっちぎりで昇格決定でした。そして、なんでんかんでん監督こと鈴木淳さんが率いる山形を振り切った大宮が最後にタイトルを保持してそのまま昇格! 念願のUFJCタイトルがJ1に戻りました!!! この年の大宮ですが、バレーとトゥットというこちらも暴力に近い2トップでした。やったぜ、J1だ!! あと、ひっそりと仙台と鳥栖が初タイトルを取りました。

2005

大宮(1-3節)→新潟(4-5節)→磐田(6節)→鹿島(7-8節)→C大阪(9-11節)→G大阪(12-18節)→新潟(19節)→鹿島(20節)→東京V(21節)→G大阪(22-23節)→柏(24節)→磐田(25-28節)→広島(29節)→大分(30-33節)→東京V(34節)

久々にJ1に戻ってみたら1シーズン制になっていました。何が起こったのでしょうか、コミュニケーションの問題でしょうか。さて、この年ですが、G大阪がめちゃくちゃ強いです。6回防衛、11回防衛のタイ記録を決めています。この年はアラウージョ、大黒、フェルナンジーニョの地獄のトリオに遠藤と二川と家長がいました。つえーよ!っていうか、どうやってバランス取ってたの。ちなみにこの年は実はオシム監督の時で千葉も4位でめっちゃ強いんですよね。UFJCには関わっていませんが。というか、ジェフユナイテッド千葉になってからは一度も取れないのです。なんなの。そしてそのままシーズンが終わるかと思いきや、うっかりなぜか最終節で降格の決まっていた東京Vが勝ってしまい、UFJCタイトルはJ2にリターン!!! なんで最後がんばったのヴェルディ!!! ちなみにヴェルディは前シーズンの天皇杯もがんばって優勝していたので、UFJCタイトルを保持してACLに挑戦することになりました。なんてこったい。

2006

東京V(1節)→湘南(2節)→水戸(3節)→神戸(4節)→徳島(5節)→愛媛(6節)→柏(7節)→横浜FC(8-18節※16節は休み)→水戸(19-20節)→神戸(21-27節)→柏(28-32節※29節は休み)→鳥栖(33節※34節は休み)→神戸(35-42節※41節は休み)→東京V(43節)→柏(44節)→愛媛(45-49節)→鳥栖(50節)→横浜FC(51-52節)

またJ2です……。しかも奇数チームで4回戦総当たりという完全に頭のおかしい日程でめちゃくちゃ萎える。タイトルを抱いて落ちてきた東京Vは1回防衛してそのままフェードアウト。無責任極まりないですな。そこから7節までは日替わり王者。文字をたくさん打たなくてはいけないこちらのことも考えていただきたい。そして、横浜FCが9回防衛します。なんでこんなに強いのと思ったら、1節で足達監督の首を切って高木監督にしたのが功を奏しています。やはり監督の首は早く切るに限りますな。あと、4回防衛の愛媛の健闘が光りますが、後の日本代表になる高萩、森脇が出向してます。さて、途中で紆余曲折あるものの横浜FCとともにJ1に1年で復帰! やったぜ! 悪いなのび太、J1昇格は二人乗りなんだ!

2007

浦和(1-6節)→川崎F(7-8節)→横浜FM(9-10節)→名古屋(11節)→浦和(12-23節)→大宮(24節)→磐田(25-28節)→鹿島(29-34節)

前年に浦和が悲願の優勝を遂げたらしいですが、UFJCはJ2にいっていたので、見ることはできませんでした。ごめんね。さて、その浦和ですが、ワシントンやポンテがまだ残っているので普通に強く、開幕から5回防衛し、さらに12節から11回防衛のヒストリカルレコードタイの記録をぶち立てます。マジで強い、これはほんとに2連覇するんじゃないかと思ってこの年の成績を見てみたら、普通に鹿島が優勝してました。なんでや。メンバーを見るとマルキーニョス、田代、内田、岩政、野沢などが小笠原や本山たちと組み合わさっていて、3連覇最初の年でした。そりゃ強い。父オシム監督が抜けた千葉も普通にボコられてました。

2008

鹿島(1-5節)→浦和(6-12節)→G大阪(13-14節※順延の11節含む)→柏(15節)→名古屋(16節)→磐田(17節)→大分(18-26節)→横浜FM(27-30)→京都(31節)→名古屋(32-34節)

2008も強いぞ鹿島、ということで、前年終盤から継続して9回防衛を達成して、それからはUFJCには顔を出さないものの優勝。一度もUFJCに顔を出さなかった川崎Fが2位ということでした。メンバーを見ると、この時のアタッカー陣はジュニーニョ、鄭大世、我那覇、黒津、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオールという、往年のインテルでももうちょっと考えて集めたのではないかというヤサイニンニクアブラマシマシなメンツで、よくこれで2位になったと感心します。あとは大分が8回防衛のクラブレコードを更新、シャムスカ監督の元で躍進し、この後に借金でひどい目に合います。そして、UFJCには全く関係ないですが、ジェフユナイテッド千葉は最終節で奇跡的な残留を遂げるんですよね。全く関係ないですが。そして翌年降格します。

2009

名古屋(1-3節)→川崎F(4節)→清水(5節)→磐田(6-7節)→横浜FM(8-9節)→京都(10-13節)→大宮(14-16節)→鹿島(17-19節)→広島(20-26節)→新潟(27-28節)→浦和(29節)→大宮(30節)→広島(31-34節)

鹿島が2節防衛しますが、それ以外全く出てこないのに優勝します。UFJC界では順位など外国で起きた戦争のようなものなのです。J2から戻ってきたペトロビッチ広島が6回防衛を決めたこと以外は大したこともなく過ぎていきます。そして、前年の項で申し上げたとおり、我らがジェフユナイテッド千葉が降格します。全くUFJCに絡むこともなく不甲斐ないの一言なのですが、せめてUFJCを抱いてJ2に落ちていって欲しかったです。奪取のタイミングは12節京都戦、15節大宮戦と2回チャンスがあったのですが、2試合とも失敗。落ちて然るべきの1年だったと言えるのではないでしょうか。実際の残留もほぼノーチャンスでしたし。なんかこの年を思い出してきたら腹が立ってきました。酒を飲もうと思います。ちくしょう!

2010

広島(1-3節※4節は順延)→山形(5-6節)→横浜FM(7節)→鹿島(8-9節)→C大阪(10-14節)→清水(15-17節)→横浜FM(18節)→山形(19-20節)→広島(21-27節)→横浜FM(28-29節)→FC東京(30節)→川崎F(31節)→C大阪(32-34節)

千葉のいなくなったJ1なので、何か知らない人の誕生日パーティーに紛れ込んだ感じがするのですが張り切っていきましょう! この年はFC東京が初のタイトルを手に入れました。2000年からJ1にいるもののずっと戴冠の機会もなく、10年目にして初の非公式王者童貞を卒業。おめでとうございます。このタイトルを手にしたFC東京は喜びのあまり、この年降格します。それはさておき、UFJCの行方としては乾、香川を擁したセレッソが4回、2回と複数回防衛していて躍進しています。また、ペトロビッチ広島も6回防衛と健闘。この2チームが優勝したのかな、と思いきや、優勝は一度も出てこない名古屋です。ケネディ、闘莉王、ダニルソン、玉田で殴るというシンプルなワンパンチームでした。また、2位は一度も出てこないG大阪で、昨年デビューした高校生宇佐美くんが7得点を決めていますね。では、さようなら、FC東京。

2011

G大阪(1節※2-6節は順延)→広島(7-11節)→神戸(12節)→柏(13-14節)→磐田(15節)→鹿島(16-18節、順延2節)→新潟(順延3節※新潟分の順延4節は順延3節より前に実施)→清水(順延5節)→C大阪(順延6節)→鹿島(19-27※順延9節を含む)→柏(28-34節)

さて、しばらく平穏が続いていたUFJCですが、この年はJリーグ全体というか日本全体に衝撃が訪れます。東日本大震災が起こったのです。1節を行っただけでしばらくの間順延、UFJCも当然ながら停滞ということになります。今年と同じように2011年も1節だけはやったんだなあ。復興支援チャリティマッチでカズが決めたのを今でも覚えてますな。さて、順延後ですが、日程がしっちゃかめっちゃかになっているので、計算が非常に難しい中、鹿島が終盤に9回連続防衛で底力を見せます。なんだよ、また鹿島が優勝かよ、と思ったら6位でした。なんだよ。優勝は最後に6回防衛をキメた柏。J2から昇格した後に即優勝という荒業をキメられたJ1は反省してください。そういえばここ2年くらい浦和をUFJCで見てないな、と思ったら15位でギリギリ降格を免れていました。なんでそんなことになってるのと思ってメンバーを見たら監督がペトロビッチ別人。Oh……

2012

柏(1節)→浦和(2-6節)→大宮(7-8節)→神戸(9-10節)→名古屋(11節)→仙台(12節)→川崎F(13-15節)→神戸(16節)→仙台(17-20)→札幌(21節)→神戸(22-23節)→鹿島(24-25節)→横浜FM(26-31節)→柏(32-33節)→鹿島(34節)

さて、この年ですが、まずはペトロビッチ別人の呪いから解き放たれてペトロビッチ純正品を監督に据えた浦和が4回防衛、その後は割とUFJCは転々としていて、横浜FMが最後の方に5回防衛したくらいでしょうか。結局この年の優勝はどうなったかというと、一度もUFJCタイトルを取らなかった広島でした。このパターン多くないかと思いましたが、森保監督が初優勝。おめでとうございます。さて、この年同じく一度も出てこなかったG大阪ですが、降格してしまいます。何が起こったのかというと、セホーン&ロペスのおとぼけコンビを監督に据えてしまったからですね。後にガンバサダーに転生する松波さんに後任をやらせたことも含めて、破滅的な1年でした、南無阿弥陀仏。あと神戸も地味に落ちてますが、大久保嘉人選手が3度目の降格となりました。

2013

鹿島(1-3節)→大宮(4-10節)→仙台(11-12節)→清水(13節)→名古屋(14節)→大宮(15節)→横浜FM(16-21節)→鹿島(22節)→清水(23-25節)→横浜FM(26-30節)→名古屋(31-33節)→新潟(34節)

2013年は印象的な年でした。4節から6回防衛した大宮が序盤は突っ走ります。ベルデニック監督のソリッドなスタイルでやっていたのですが、なぜか首位なのに監督解任をするというスペシャル人事を断行。当然のことながら失速します。今でも理由がよくわからないのですが、たぶんコミュニケーションの問題でしょう。さて、その後UFJC戦線では横浜FMが5回、4回と長めの防衛を2度キメています。この頃の監督は樋口さんで、中村俊輔システムとでも呼ぶべき布陣でマルキーニョス、齋藤学、中町、富澤などが主力でした。これは優勝しただろうと思ったら、やっぱり優勝は広島でした。去年に引き続いてステルス優勝。さすがにこうまで続くと意図的に避けてるとしか思えません。もしや広島と森保さんはUFJCの存在に気づいていた……? その謎を探るために我々はアマゾンに飛びましたが入国を拒否されたので秩父で我慢しました。

2014

新潟(1節)→G大阪(2-4節)→鳥栖(5節)→FC東京(6節)→広島(7-8節)→鹿島(9-10節)→柏(11節)→鳥栖(12-15節)→川崎F(16-17節)→柏(18-22節)→C大阪(23節)→G大阪(24-28節)→柏(29-34節)

2014年ですが、この年もまた2013年のコピーのような年でした。開幕から尹晶煥監督の下で躍進し首位を突っ走っていた鳥栖。12節からはUFJC3回防衛もキメ、首位でした。が、唐突に解任。昨年のベルデニックといい、Jリーグはうまくいってるとかえって不安になってしまうマリッジブルー症候群にでもかかってしまったのでしょうか。その後、鳥栖は急速に失速して12位でシーズン終了。代わりに終盤にG大阪が4回防衛をし、最終的には柏にタイトルを明け渡すも、優勝はかっさらいました。この年のG大阪もJ2復帰即優勝です。なんかこの「出会って五秒で即挿入」みたいな流れ、Jリーグのとてもエッチなところだと思います。ちなみにこの年のG大阪は長谷川健太監督で、 遠藤保仁FW起用とかよくわからないことやってましたな。ちなみにこの年はC大阪が久々に降格しました。フォルランとカカウを抱いてJ2に落ちた史上最攻のチームでしたね。

2015

柏(1st1-2節)→新潟(1st3節)→川崎F(1st4-7節)→柏(1st8-9節※10節は順延)→山形(1st11節)→甲府(1st12-17節)→G大阪(2nd1節)→名古屋(2nd2-5節)→横浜FM(2nd6-15節)→鹿島(2nd16-17節)

2ステージ制が戻ってきたぞーーーーー!!! やめてくれー! 一々「2nd」とか打つのダルいんじゃー! ただ、この年はタイトル移動が9回と比較的少なかった年なのでよかったです。目立つのは甲府が5回防衛のクラブレコードを記録したところでしょうか。この時の甲府の中盤には安心安全のマルキーニョス・パラナが君臨。何回目に呼び戻された時なのかは僕はよく知りません。さて、それ以外では横浜FMが9回防衛したところが目立つでしょうか。この時の監督はモンバエルツさんで中心選手は中村俊輔でした。この頃はまだこの2人は仲良かったんですかね。気になります。結局ステージ制なのですが、チャンピオンシップに出ない鹿島が最後タイトルを保持したのでチャンピオンシップに持ち込まれずにシーズンエンド。チャンピオンシップは浦和を下したG大阪が広島と戦い、結局広島が優勝します。また一度も出てこないんですけど、もうこれ絶対わざとやってるでしょ、UFJCに絡まないで3回優勝するとかそんなこと可能なの、あなたわたしのことバカにしてるでしょ……好き……

2016

鹿島(1st1-2節)→仙台(1st3節)→名古屋(1st4節)→FC東京(1st5節)→柏(1st6-10節)→川崎F(1st11-2nd7節)→鳥栖(2nd8-10節)→浦和(2nd11-17)→鹿島(チャンピオンシップ決勝)

まだまだ続くよ2ステージ制ということですが、この年もタイトル移動は非常に少ない年でした。たった8回。その大部分の原因は川崎Fで、1stステージの11節から2ndステージの7節までなんと13回防衛で世界記録更新!! この年は風間大僧正の攻撃サッカーが爆発し、大久保と小林が狂ったように点を取っていました。また、浦和も好調でペトロビッチ純正品の下で躍進。この2チームは結局チャンピオンシップに駒を進めるのですが、終盤は影を潜めていた鹿島がチャンピオンシップでUFJCタイトルごと優勝を強奪するという、なんというか「終わってみたら鹿島」という印象が非常に強いダイナミックなシーズンでした。ちなみにこの年名古屋が初めての降格。シーズン当初の監督は例の小倉さんでした。昨年降格した清水、その前の磐田もそうなんだけど、降格するチームってUFJCにはほとんど出てきませんな。当たり前といえば当たり前ですが。ゴトビが悪いと思います。

2017

FC東京(1-2節)→G大阪(3-5節)→広島(6節)→横浜FM(7節)→柏(8-16節)→鹿島(17-21節※順延13節を含む)→川崎F(22-34節)

やっと2ステージ制が終わったゼェーーーーー!!! ありがとうDAZN!! さて、この年は非常にタイトル移動が少ない年で、なんと7回。その原因はやっぱり川崎F。終盤22節から怒涛の12回防衛。これは結局翌年4節まで続くので、最終的には15回防衛の現在の世界記録となります。風間大僧正から鬼木さんに監督が代わり、なんか気分でもよくなったんでしょうか。初優勝おめでとうございます。その他でいくと、FC東京が初めての防衛に成功したことも喜ばしいですね。2010、2014、2016とタイトルを奪取していたのですが、いずれも1回も防衛することなく陥落。出落ち集団のような状態でしたが、防衛できてなによりでした。そういえばこの年3位になったのが昇格したのC大阪。出会って即挿入状態にならなくてよかったです。品位がですね、リーグの品位というものがですね、問われてしまうんですよ、そういう行為をされるとね。

2018

川崎F(1-4節)→広島(5-9節)→FC東京(10-17節)→長崎(18節)→札幌(19節)→柏(20節)→仙台(21-23節)→川崎F(24節)→G大阪(25-33節)→柏(34節)

この年も川崎が優勝して2連覇でした。UFJCタイトルとしては長めに保持しているチームが多かったので、タイトル移動も9回と少なめ。特に目を引くのがFC東京の7回防衛。1回防衛が関の山だったのに見違えるようです。長谷川健太監督の就任が功を奏したのでしょうか、さすがに眉毛が極太なだけあって安定感が違います。その他で目を引くのは終盤のG大阪の8連続防衛。はて、そんな出来事あったっけとたった2年前なのに全く記憶にありません。監督もツネ様だし、メンツを見てもそんな連続防衛する感も全然ない。覚えていることと言えばファン・ウィジョがひたすら裏抜けをしていたことばかりです。集団幻覚の可能性がありますね。そのG大阪ですが、最終節で柏に負けてタイトルが移動します。そして、その柏は……降格!? えええ、ここまで来てJ2行くの!? なんで最終節頑張ったの!? こんなところにも加藤望さんを監督にした余波が……ゆ、許せない!! 行きたくないよお、J2ーーーーーーーーーーー!!! J1がいいよおおおおおお!!!!

2019

柏(1-4節)→岡山(5-6節)→大宮(7-20節)→新潟(21節)→横浜FC(22-36節)→京都(37節)→新潟(38節)→栃木(39-42節)

私は大人なのでダダをこねてばかりいるわけにも行きません。いいのです、1年で復帰すれば。なんかそんなようなことを言ってる降格チームをいくつも見てる気もしますが、気づかないふりをします。UFJCタイトルですが、序盤に大宮が走ります。13回防衛というクラブレコードで爆進。それでも昇格できなかったのはとても悲しいですね。また、横浜FCも監督を下平さんに変えてから驚異の14回防衛。そのまま昇格となりました。さすが下平監督、理不尽に加藤望さんに変えられた怒りをうまくエネルギーにしました。それで、そのまま横浜FCが持っていってくれれば万事うまく行ったのですが、37節で京都に移動、最後には栃木が持ってそのままシーズンエンドでした。J2残留です、本当にありがとうございます。ただ、栃木がJ2残留争いをしていてギリギリでJ2に残留したのでこの残留はめでたいことなのです。J3に行っていたらもうほんとに大変なことになってしまいます。ちなみに最終節で栃木にしっかりと負けたのは千葉です。覚えておいてください。また、ジェフユナイテッド千葉と名前を変えてから現在に至るまで一度もUFJCのタイトルを取っていません。これも覚えておいてください。

2020

長崎(1節)

栃木を1節で下したので、長崎がタイトルを奪取! そのままリーグが中断に突入したので、現時点でのJリーグ非公式王者はV・ファーレン長崎ということになります!

まとめ

長い旅でした。最後まで読んだ人はもう少し時間の使い方を考えたほうがいいと思います。パンとか焼いてください。途中でデータの間違いを発見して5年ほど遡ったときにはもうやめようと思いましたが、続けてよかったです。

さて、タイトル各賞の発表ですが、現時点での最長防衛回数は2017-18年の川崎Fの15回です! タイトルをゲットするタイミング、チーム自体の強さという要素が重ならないと行けないので、中々この記録を超えることは難しいのではないでしょうか。挑戦者、求む。

それと、トータルでタイトル防衛回数が最も多かったのは、鹿島でした! 歴代最多の70回防衛でタイトル保持期間もトータル96節とぶっちぎりの1位で常勝チームの面目躍如というところでしょうか。意外だったのは2位の柏。防衛回数54回は近年躍進した3位川崎Fの51回をギリギリ上回ってのもの。タイトルがJ2に落ちた時に一緒に落ちたりしてたのが効いてるんですかね。後は初期の横浜MとかFC東京が防衛全然できないところとか、広島がステルスすぎるのとかはとても愛おしいですね。

今のJ1-J2でタイトルを1度も獲得してないのは、松本、山口、町田、金沢、北九州、琉球、群馬です。なんだかんだみんな一回くらいは取ってるところが多いんですな。

さて、Jリーグ非公式王者、どうでしたでしょうか。自分はこれを今後続ける気は毛頭ないため、引き継いでいただいて全然構いません。むしろ、どうせ自粛で暇してるのだから「プレミア・リーグ非公式王者」とかやってもいいんじゃないですかね、誰かやってくれませんかな。ねー、やってくんないかなー、プレミアファンで暇してる大学生とかさー、ねー、やってくれよー。

それでは、よい自粛期間を! Stay home!

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