JD日記〜日本のミライを考えてみる話〜
※過去のFacebook投稿を記載してます。
先生の趣味炸裂で、自動車業界の現状の課題にやたらと詳しくなってしまった『管理会計事例研究』の授業ですが、ここ最近のテーマは『品質保持』。
本日の考察は耐震偽造の問題。
で、いちばんビックリしたのがコレなんだけどど、
内需が頭打ちになってきてから、インフラ輸出を進めている企業が多くなってるものの、これだけのトラブルで工事のやり直しによる損害が起きてる。
深刻な人手不足
そして、その原因が『人手不足』。
人手がなさすぎて、昨日までマックで働いてた人が現場に駆り出されているという現状。
さらに、そんな現場を管理する40代前後の技術者が不足しすぎて、技術伝承ができず、結果としてさらなる損失を引き起こしている。
日本の土木技術は素晴らしい、なんて世界はすでに過去の栄光となっているのかもしれない。
このまま、若手が不足したら、これだけ自然災害の多い国で土木や建築の技術を上げていくことは実質不可能となれば、国自体の存亡に関わる問題。まだ元気に働ける技術者がいるうちに技術伝承できないものか…。
ちょっと、背筋の凍る授業でした。
【解説】
この授業は、管理会計の具体的な手法を勉強し、その実例を新聞記事から読み取ろうという授業。これも好きな授業の一つで、学問的な切り口はありつつも単に『日本の製造業はこんなことになってるんだ!』という発見があるのです。
で、こういった欠陥工事が出回る理由がさらに深刻で、この事業自体がその会社の売上の中でもシェア率が低く、事業自体が赤字になりかねない程度の事業なのに、商品を取り扱ってる企業が少なすぎて簡単に撤退できない。
発注側もこういった事実があるにもかかわらず、選択肢がないから(むしろ、責め立てて事業そのものをやめられてしまったら困る)発注側がある程度は我慢するしかないという現状。
なかなか、根深い闇がある話なのです😰
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