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日々の気づき

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【馬場と清龍と私⑤】

【馬場と清龍と私⑤】

いい加減、だいぶ前の話だし、残りをまとめてアップしたいと思います。今回は意外な事実がわかった話。

清龍のもうひとつの名物(ビールは勝手に名物にしてるだけだが…)といえば、某先輩が『工業用アルコール』と表現する、あり得ない値段の日本酒である。

とにかく恐ろしく安くておそろしくまずい、ひとたび口に含むとコンパの席ではトイレの取り合いになる、という代物だ。

もともと、清龍という店はある意味

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馬場と清龍と私③

馬場と清龍と私③

この街にはやはり自分のルーツのようなものがある気がします。
この街を愛する人は、みんなどこかちょっと変わっていて、それでも愛すべきキャラクターの人たち。そして、離れてもまたなぜか戻ってくる、そんなホームタウン。
そんなわけで、第3話。

『残念なお知らせがあります』

かつてより小綺麗になった店を呆然と眺めながら店員に案内され、地下の奥の座敷に通されると、そこには見慣れた顔が。

大学時代の先

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馬場と清龍と私②

馬場と清龍と私②

清龍第2話。90年代の居酒屋というのは今よりわりとテキトーな感じだった気がします。
まだ、和民もそこまで多くない時代。
そして、高田馬場という地域はほんとにお金のない学生には優しい地域でした。
今はけっこう話題のお店やオシャレなお店も増えてきて、時代を感じます。

サッポロビールの関係者の方やサッポロラガーを愛する道民の方々に申し訳ないのでサッポロラガーについて触れておくと、

当時、都内でサッ

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【馬場と清龍と私⑥】

【馬場と清龍と私⑥】

『人生は何があるのかわからないよ。』大学生の自分にもう一度会えるならこの言葉を言ってあげたい気がします。ほんとうに、その名前を聞けば『えーっ』となるあの場所に、それなりにお金にも余裕がある今、もはや年数回は出かけるようになるとは思ってもみなかった現実があります。そう、ここにいた誰もが既に清龍の虜となってしまった、そんな最終回。

『ここは隠れた名店なのではないか?』

ぼんやりと思ったことが現

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【馬場と清龍と私④】

【馬場と清龍と私④】

ありがたいことに1年も放置してしまったにもかかわらず、続きが読みたいとのコメントをいただき涙しております。この街に関わった誰もがその存在を懐かしむ、そんな今となってはいとおしいお店、清龍。
第4回は現実を受け入れ出した戸惑いの話。

『とりあえずビール?』

ふつうの居酒屋によくある会話であるが、ここ清龍においてはなかなか不釣り合いなこの会話である。

気を取り直して、『ふつうの』飲み会を始め

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馬場と清龍と私①

馬場と清龍と私①

昔書いた駄文がFacebookの振り返り機能によって発掘された。けっこう自分的にはおもしろいと思っていて、しかし、ほんとに他の人が読んでおもしろいかは謎なので、試しにここでアップしてみることにしました。
清瀧ファンの皆様に読んでいただきたい6回シリーズです。

事の発端は、吉祥寺で見かけた居酒屋清瀧がビミョーにオサレな居酒屋チェーンの様相を呈していたことだった。

『清瀧がふつうの居酒屋になったら

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