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パンツスーツのミニーマウスとPC表現

ミニーマウスのコスチュームに青いパンツスーツが加わった。

デザインしたのは、イギリス人デザイナー、ステラ・マッカートニー。ディズニーランド・パリの30周年記念にミニーマウス初のパンツスーツをデザインしたという。

これまでは、ミニーマウスのコスチュームといえば、水玉の赤いドレスとリボン、ドレスの下からちらりとのぞく白いパンツがトレードマークだった。

ミッキーマウスのコスチュームはどうなるんだろうか。ミニーマウスに合わせて青い半ズボン?黒があんまり目立たない。それともミニーマウスだけ出演するような場面で着用?

世界的な潮流となっているPolitical Correctness(PC)を反映して、スカート=女性、赤=女性といった構図を変えたかったのかもしれない。最近では、女子生徒の制服にパンツスタイルを取り入れている学校も増えてきた。男子生徒にはスカートを取り入れないのはなぜだろう。

スカート状の服装は、スコットランドの伝統衣装で男性が着用する「キルト」もあるのだが、その点はイギリス人デザイナーとして知らないはずもなく。

パンツスタイルに拘るのであれば、黄色でも良かった。なぜ青色なんだろう。青=男性という構図がデザイナーのジェンダーバイアスということはないのだろうか。

この先、性の多様性を謳っていくと、ミッキーマウスとミニーマウスという雌雄の二項対立の捉え方自体さえが覆されてしまう。PCの行き着く先は、表現に対する新たな差別を助長してしまうような気がしてならないというのは考えすぎだろうか。

近い将来、漫画「サザエさん」に出てくるワカメちゃんもズボン姿になって、ちらりと見える白いパンツが禁止となっていくのだろうか。波平さんやますおさんが、フネさんとサザエさんに変わってキッチンに立つ姿が放映される日も近いかもしれない。


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