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iOS 緊急セキュリティ対応への Intune の対応

先日初めて iOS、iPadOS、macOS 向けの「緊急セキュリティ対応」がリリースされました。"緊急" と云われればとよっぽどのこと、すぐにインストールされた方も多いかと思います。私もすぐに自分の iPhone 13 mini、iPad mini 6 にインストールし、無事にバージョン「16.4.1 (a)」になりました。

緊急セキュリティ対応 とは

緊急セキュリティ対応とは、以下のとおりです:

緊急セキュリティ対応は、iPhone、iPad、Mac を対象とした新しい種類のソフトウェアリリースです。ソフトウェアアップデートの合間に、セキュリティに関わる重要な改善点を配信します (たとえば、Safari Web ブラウザ、WebKit フレームワークスタック、その他の重要なシステムライブラリに対する機能強化など)。一部のセキュリティ上の問題 (脆弱性を悪用されかねない状況や、被害が報告されている問題など) に迅速に対処する緩和策として用いられる場合もあります。

iOS、iPadOS、macOS の緊急セキュリティ対応について - Apple サポート (日本)

ざっくりいうと、通常のアップデート リリースを待てないほどの問題が見つかった、ということでしょうか。
インストールした方が無難そうですね。

Intune での iOS 更新管理

Intune 上での iOS / iPadOS の更新管理は、主に2通りの方法があります。

"デバイスの制限" 構成プロファイル

1つ目は、デバイス構成プロファイルの種類 "デバイスの制限" にある、[ソフトウェア更新プログラムの既定の表示を遅らせる] です。

ソフトウェア更新プログラムの既定の表示を遅らせる

これにより、更新プログラム リリースから最長90日間、ユーザーが手動でもインストールできないようになります。

iOS または iPadOS の更新ポリシー

2つ目は、"iOS または iPadOS の更新ポリシー" です。
これは更新プログラムが自動的にインストールされるタイミングを制御するものです。

iOS または iPadOS の更新ポリシー

こちらの注意が必要なのは、ユーザーによる手動インストールはブロックされない点です。
厳密に更新をブロックするには、1つ目の遅延設定を併せて使用する必要があります。

Intune における"緊急セキュリティ対応"

結論からすると、2つ目 "iOS または iPadOS の更新ポリシー" で制御することはできないようです。(2023年5月8日現在)

インストールするバージョンの選択

上記スクリーンショットのとおり、「16.4.1」の選択肢はあれど、「16.4.1 (a)」の選択肢はありません。

では Intune で何ができるかというと、
 ・ユーザーによる「緊急セキュリティ対応」インストール可 / 不可
 ・ユーザーによる「緊急セキュリティ対応」アンインストール可 / 不可
の2つの設定です。

設定はデバイス構成プロファイルの「設定カタログ」にあります。

設定カタログの該当箇所

「緊急セキュリティ対応」を管理者により強制インストールできないのは正直微妙なところですが、今後の対応に期待ですね。(たぶん Apple 側の担当です…)

さいごに

そんな機能忘れた頃にリリースされた「緊急セキュリティ対応」、構成プロファイルの設定値は自組織の管理ポリシーに則して設定を見直しておきましょう。

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