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労務の仕事をして身に付いた、労務以外の仕事で役立つスキル

こんにちは。労務 Advent Calender 2020の12月19日を担当させていただきます。よろしくお願いします。

はじめに

本日のテーマは、タイトルの通り「労務の仕事をして身に付いた、労務以外の仕事でも役立つスキル」です。まず簡単に私の経歴を紹介しますと、以下の通りです。
・新卒で人事業務のアウトソーシング会社に入社し、クライアントの給与計算業務等を担当
・4年弱在籍した後に事業会社に転職し、労務(全般)と人事企画(一部)を担当
・今年7月に組織が変わり、労務担当を外れて、人事企画(全般)に加えて広報(マネジメント)を担当するようになり現在に至る

現在社会人8年目になりますが、キャリアのほとんどを労務に関連する仕事に携わってきたので労務担当から外れることに寂しさと不安がありました。ましてや、労務とは全く異なる領域である広報なんて果たして自分にできるのか?!と思ってました(正確に言えば今でも思っています)。

ですが、労務の仕事を通じて身に付けたスキルが、今の仕事でも生きている部分があると感じています。

そこで今回は、労務のお仕事を通じて身に付けた、他職種でも通用するスキルについてシェアできればと思います。

結論から言いますと、「労務担当ができれば他の色々な仕事もできる。だから、もし今労務担当をしているけど、仕事にモヤモヤしたりキャリアに悩んだりしているのであれば、労務以外の仕事にチャレンジしてみるのもありではないか」と思っています。あくまで私個人の経験や観点からの話にはなりますが、労務に携わる方にとって参考になれば嬉しいです。

労務を通じて身に付けたスキル①:細かさ

給与計算は1円のミスも許されませんし、「高橋」さんと「髙橋」さんは別人です。労務の仕事は「正しくやって当たり前」だと(周囲から)思われがちですが、それは労務担当者の血と汗と涙と細かさによって成り立っていて、労務の仕事を通じて得られる細かさはあらゆる場面で役に立ちます。

例えば、広報の仕事の一つにプレスリリースがあります。社外に向けて発信するリリースですが、誤字脱字がないかはリリースをチェックする際の重要な観点の一つです。他の仕事でも、ちょっとした間違いに対する感度は、労務の仕事を通じて間違いなく高まりました。

労務を通じて身に付けたスキル②:原理原則に基づいて考える力

例えば労務トラブルが起こった際、やることはすごくざっくり言えば以下の通りです。
「起こった事象の事実関係を細かく調べる」 → 「事象に関わる法律を調べる」 → 「事実関係を法律に当てはめて判断、対応する」
自分自身の勝手な価値観や基準ではなく、法律を拠り所とした判断が必要になります。

労務以外の仕事の場合、法律のような明確な判断基準や拠り所がない場合も多くあるものの、労務を通じて上記の考え方が身に付いていると、「この事象の本来あるべき姿はなんだろうか」を常に考えられるようになります。そうすると、
「起こった事象の状況を細かく確認する」 → 「本来あるべき姿を考える」 → 「現状とあるべき姿の差分を確認して、解決すべき課題を導く」
という思考ができるようになります。

労務を通じて身に付けたスキル③:タフネス

労務の仕事はタフです。大量の事務手続きを迅速かつ正確にこなす必要があります。「給与計算は1円のミスも許されない」と最初に書きましたが、「正しくやって当たり前」な仕事をするのは相当なプレッシャーです。(しかも、給与計算のミスをしたことが一度もない労務担当者なんていない。いるはずもない。と勝手に思っています)

他方で、従業員からの労務相談や体調不良者の休職関連手続き、退職手続きなど柔軟かつバランスの取れた対応が必要な場面もあります。労務の仕事がそつなくこなせるようになった暁には相当なタフネスが身に付いています。

さいごに

ここまで労務を通じて身に付けたスキルを見てきました。最後にお伝えしたいのは「自分の仕事を抽象化して捉えてみよう」ということです。例えば私であれば、やってきたことの表面だけ見れば労務の仕事ですが、やってきたことの要素やポイントを抽出して整理すると、労務以外でも使えるスキルとして捉えることができます。

皆さんもぜひ、日々の仕事を通じて「自分が何をやっているか」だけではなく「自分がやっていることのポイントは何で、自分はどんなスキルを身に付けているのか」を意識してみてください。もしかすると、自分のキャリアの幅が、思っている以上に広いことに気付くかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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