電子書籍で本を読むということ

電子書籍で本を読むようになり、1年が過ぎた。

最初は「液晶画面で本を読んだところで、きちんと内容が頭に入ってくるのか?」と思っていたのだが、むしろ本の読み方に深みが出てきたと感じている。具体的に例を挙げると以下の3点である。


①読書時間が増えた

 まず単純に、読書をする時間が増えた。もともと私は本の虫だったはずなのだが、社会人になった途端疎遠になってしまっていた。職場に本を持ち込みづらいこと、図書館や図書室などの本を借りられる施設から遠くなってしまったことが考えられる。また、様々なアプリゲームを始めてしまったのも大きな原因だろう。しかし、電子書籍を導入することによって、どこでもサクっと読書できるようになった。ソシャゲの体力消費よりも時間に融通がつくため、電子書籍はスキマ時間の最大のお供となった。おかげで、学生の頃の読書習慣を復活させることができた。


②同じ本を繰り返し読むようになった

 学生の頃、本は「借りて読むもの」であったため、同じ本を繰り返し読むことがほとんど無かった。また、購入したとしても、本棚の奥に仕舞い込んでしまったり、本棚から溢れるが故に売ってしまったりすることがほとんどだった。電子書籍であればふと思い返したときすぐ読み返すことができるため、記憶を定着させやすくなった。また、一人暮らしをする社会人にとって、本棚の容量を気にする必要が無いのは大きなメリットである。代わりにスマホの容量問題があるが、そのとき必要な本だけをダウンロードするようにすれば、それほど容量を圧迫することもない。


③好きなフレーズを気軽にメモできるようになった(漫画・雑誌は除く)

 前述した通り、私にとって本は「借りて読むもの」だったため、本に書き込みをすることができなかった。電子書籍であれば、気軽にハイライトをつけることができる。また、ハイライトをつけたフレーズをまとめて見返すこともできるため、好きな表現を取りこぼすことが少なくなった。本文を好きな単語で検索できるのも便利なポイントである。


このような利点によって、学生の頃よりもぐっと深みのある読書をできるようになった。はじめ心配していた「液晶画面で読むことによる目の疲れ」は、スキマ時間に読むことが多いためか、個人的にはそれほどであった(ただ、長時間読むと確かに疲れるため、腰を据えて読む際にはKindle  Paperwhiteを使用している)。今後はこれを生かして、もっと感想文などをまとめていきたいなと思っている。

なお、電子書籍によるデメリットは「気軽に買えてしまうため財布の紐が緩んでしまう」ということである。今後どうなっていくか分からないこのご時世、気をつけながら読書をしていきたい。

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