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欲しがられるITエンジニアの条件

先日登壇したイベントtechhubやWantedlyのスカウト情報などを眺めていても、多職種からキャリアチェンジしてITエンジニアになる人が増えているようです。独学でキャリアチェンジする人もいますが最近はポテパン、Udemyなどのオンラインスクール経由で職探ししている人もかなり見かけます。

とはいえ、スクール出たてで、どこかに自分のポテンシャルを信じて採用してください!というのが通るほど世の中は甘くないと思います。昨今のエンジニアニーズの高まりで採用してくれるところもあるのかもしれませんが、即戦力を欲しがるのはどこも同じだと思います。

企業に選ばれるエンジニアの条件というのは社員採用と業務委託では異なります。また、企業の状況、エンジニアニーズの高さにもよります。

一般的に社員採用のほうがハードルは高く、業務委託であればもう少し入りやすいです。

社員の方がハードルが高い理由は、主に企業側の都合になりますが、簡単にクビに出来ない事情もあるので慎重に選考が行われるからというのがあります。面接の回数も大体2〜3回はあります。社長・役員面接まで行って落とされることも多いです。面接官全員の承認が必要なのでとてもむずかしいのです。

これに対して業務委託の場合は大体面接は1回までとなるケースがほとんどです。仲介会社があれば複数回面接はほぼ禁止とされています。なので一発勝負となるためスキルセットがマッチしていて、具体的に一緒に仕事をするイメージが軽く湧いてくればすんなり通ることが多いです。採用ニーズが高くてすぐに入れたければその分早く決まりますし、仲介会社の営業力でうまくプッシュしてもらえることもあります。

そんなわけで社員採用のほうが運の要素が大きいのですが、私なりに共通して採用してもらいやすいエンジニアの条件について整理してみました。

スキルセットが今の現場にマッチしている

これは当然ですが、既にもっているスキル(言語、環境、ツール)が採用側のものと一致していればかなり有利です。使った経験の長さも重要だったりします。仮にブランクがあって(Rubyやってたのが10年前とか)もキャッチアップ可能な理由を何かしら持っていれば(副業でやったりしているなど)大丈夫かもしれません。

経歴書の過去の仕事がイメージしやすく活躍が想像できる

上記にも繋がりますが、経歴書はわかりやすくしたほうがいいです。細かいことは書かなくてもいいけど、どういうものを開発していて全体像とかどの部分を担当したなど端的に書かれていると採用側も想像しやすいです。どのくらいの期間やっていてというのは当然記載したほうがいいですが、うまく出来たことや、難しかったこと、どのように克服したなど整理して自分のメモにしていれば聞かれたときにもすぐ出るのでいいと思います。

話し口がロジカルでわかりやすい

聞かれたときに思いつくままに話してしまうのは危険です。面接には想定問答集を用意するようにというアドバイスも見かけますが、適当に話して墓穴を掘ることを防ぐためにも大事です。必ず質問の意図があるはずなのでそれを踏まえた回答にする必要があります。
極端な例ですが、アサヒビールに面接に行って、「好きな飲物はなんですか?」と聞かれて一番搾り(キリン)と答える人はいませんよね?たとえワインが好きでも、ビールを飲むことがあるならスーパードライと答えるのが筋です。正直答えが正しいかを確かめるような面接はあまり無いというのが個人的な経験則です。そうであれば場を盛り上げて、頭の回転の速さや人柄をPRするほうが採用をOKしてもらいやすいと考えています。

基本的にポジティブ

これも当然なのですが、ネガティブな退職理由や仕事の姿勢に消極的な答えを返してしまうのはよろしくないです。私も上司と喧嘩して会社辞めたこともあるし、家族を養うために仕事しているという側面はあります。ですが、長い人生でそればかりでも辛いだけになってしまいます。
少し余談ですが、私は最初の会社で「あらゆることはいいとこ取りは出来ず、どっちかしか取ることはできない。だからお金を稼ぎたかったらやりたくない仕事をするしかない。」と上司から教えられたことがあります。今ならはっきりこれは間違いと言えます。心の持ちようであらゆるものは楽しく、ポジティブに捉えることが出来ます。
どの仕事にも良い面、悪い面はありすべて俯瞰して考えると思っているほど悪くないなと思えることも多いです。私にとってはどんなことも大事な人生の学びにつながっていると思うと楽しく見えてくることが多いので面接での返しにもそういう想いを伝えることが多いです。
企業はそういうタイプの人の方を取る傾向にあると思います。チームに入れてポジティブなバイブス(笑)を出す人のほうがいいですよね?

アドリブに強い

これは結構難しいと思われがちですが、何もないところからは気の利いた言葉は出てこないです。基本的には上記の準備をする中で1つのことに対して3回位これでいいかと見直すうちに違うアイデアも出てきたりします。そういう思考実験を繰り返すことで気の利いたアドリブも出てきます。やはりポジティブであることが大事なのかもしれませんね。
よくテレビでやっている「すべらない話」もこうやって作られているものと推察されます。

上記に加えて簡単なコードテストを実施する企業もあります。これはもう対策しておくしかありません。

エンジニアになりたてで経歴書に書ける内容や、面接で話せるネタがないというのは結構辛いだろうと想定されます。副業でもクラウドワークとかでもいいので経験を積むしかありません。どんな仕事でも3ヶ月位は最低でも頑張って成果を作る必要があります。

あとは難易度が高い開発の経験は、自身の評価を高めて、自らの自信にもつながることなので積極的に受けるようにした方がいいでしょう。

フレンバシーでもエンジニア採用をしていますが、こうした経験を最低でも2年位はしている人を取りたいと考えています。苦労して開発して、お金をもらってきたという経験をしないとスキルは身につかないので、ちょっと面倒なことでも自分でやるようにすれば採用につながる最短距離になると思います。

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