見出し画像

SmartHRと家入さんの全く関係ないポストから考えた自分のありたい立ち位置について

SmartHRのCEOのブログで書いてあったこととツイッターでも家入さんがつぶやいていたことがちょうど僕の頭の中では「どういった領域で新たなサービスを作るか」という点で結びついたので、そのことについて書いてみます。

SmartHRのマーケまわりの事に関してのポストが面白いです。

急成長は「市場選択のラッキーさ」「プロダクトの開発力」に加えて、「マーケティングチームがプロダクトを世に拡めてきたこと」で実現できています。

この「市場選択のラッキーさ」というところについて、僕は2016年初頭に中小企業向けのSaaSの新規事業を考えていたことがあって、個人的に色々と調査したことがありました。なので、この急成長の要因を見た時、その時のことを思い出しました。

当時、僕は人事系SaaSはすぐではないが次か次の次くらいに来ると思っていました。しかし、実際には思ったより早くきました。当時は勤怠管理の厳格化やマイナンバー管理の義務化があり、その流れから人事管理が求められるようになるかと思ったら、働き方改革の流れが来たので、当初よりぐっと立ち上がりが早くなったように感じます。

このように、いくらスタートアップの新規事業といえど、その”分野のどこを選ぶか”は非常に重要で、生死を掛けるスタートアップにとってはまさに"死活問題"と言えます。

この記事を読みながらちょうどツイッターを見ていたら、家入さんがこんなことをつぶやいていました。

これ、上のと絡めて考えると、すごく面白いなと。

というのも、家入さんは「困った。こんなものがあればいいのに」という”原体験ありき”で何かしら事業なりをしているわけだけれど、逆に戦略コンサルタントはあまり原体験なく業界の専門家のところに飛び込んで、「こういうことをすべきです」という仕事をしているわけです。上記のように、何の原体験もないけど調査をして「きっとこういうことなんだな…儲かりそうだな」とロジックを積み上げて考えています。

本質的には「だって欲しいやん」という原体験と「だってマーケットあるやん」というマーケットの両輪が必要だけれど、スタート地点はどちらかという違いにすぎないけれど、僕個人のキャリア(=経験)からしてもマーケット派なので、マーケットありきでそこに原体験を加えるかたちで「この事業はイケる」と確信するタイプです。

もちろんコンサルタントも「筋が良さそう」という経験に基づく勘みたいなもので、仮説を構築するわけで、結構そこには原体験が絡むのだけれど、マーケットのほうが重視される傾向にあります。

(マーケット派に対して)僕の関与や支援やアドバイスの余地は無いと思う

ただ、家入さんがこう言ってしまうのが残念で、原体験とマーケットは両輪なのだからこそ、マーケットありきで考える人に対して、原体験としてXXだと思うとかのアドバイスを与えられる原体験派の意見が非常に重要ではないのかな、と思うのです。

僕自身のキャリア形成を考えるとき、僕はこういった原体験派の人、そしてその情熱に突き動かされている人に対して、何か支援やアドバイスを与えられる人であり、欠けているピースでありたいと思います。

サポートしてくださった方のご厚意は、弊社の若手とのコミュニケーションのためのコーヒーショップ代にさせていただきます。