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コンマイ語を学ぼう

鉄獣戦線トライブリゲート 凶烏きょうちょうのシュライグ」の中身がイケメンなのずるい

最近フォロワーからこんな相談を受けます。
「対象にならないモンスターがシュライグに除外された」
「チェーンして特殊召喚したモンスターが召喚時効果のタイミングを逃した」

というわけで今回は「遊戯王のテキストから効果を確認してみよう」をテーマにコンマイ語に詳しくなろう!というやつをやっていきます。

※なるべくマスターデュエルのランク戦でよく見るカードやソロモードで見かけるカードをピックアップして解説していきます。

【Step.00】テキストの読み方

では早速フォロワーが被害を受けた「鉄獣戦線トライブリゲート 凶烏きょうちょうのシュライグ」のテキストを例にしてみましょう。

「獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。」

基本的に遊戯王は以下のような構成でテキストが書かれています。
(1).召喚条件
(2).効果にかかるコスト、条件
(3).発動後の効果
では上記の3つをもとにテキストを分解していきましょう。

(1).召喚条件
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
(2).効果にかかるコスト、条件(①の効果)
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
(3).発動後の効果(①の効果)
【①:の効果】フィールドのカード1枚を選んで除外する。

(2).効果にかかるコスト、条件(②の効果)
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
(3).発動後の効果(②の効果)
【②:の効果】除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。

このように分解すると、テキストには色んな情報がはいっています。
今回はこのようにテキストを分解して確認していきましょう。

【step.01】対象を取る、取らないの違い

「対象を取らないってフィールドのカード1枚を選んで除外する。って書いてあるじゃん」と思う方は当然居ます。

ではなぜ対象を取らない効果なのかというのは、対象を取るカードの効果と比較してみるとわかりやすいです。ではみんな一度は聞いたことある速攻魔法「サイクロン」を例に見てみましょう。

【サイクロン】のテキスト
①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

ではシュライグのときのようにテキストを分解してみましょう。
今回は「魔法カード」のため
(2).効果にかかるコスト、条件
(3).発動後の効果
のみになります。

(2).効果にかかるコスト、条件
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
(3).発動後の効果
そのカードを破壊する。

非常にシンプルなカード効果ですね、ではシュライグの効果との違いはどこにあるのでしょうか。
答えは「(2).効果にかかるコスト、条件」で対象を選択するかどうかということです。

「対象を取る効果」とは「発動する前に効果の対象を選択している」
「対象を取らない効果」とは「効果処理のときに対象を選択している」

という違いがあります。このテキストは「(2).効果にかかるコスト、条件」を見るとわかりやすいでしょう。
ではシュライグとサイクロンの(2)を見比べてみましょう。

【シュライグ】(2).効果にかかるコスト、条件(①の効果)
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
【サイクロン】(2).効果にかかるコスト、条件
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

シュライグは(2).効果にかかるコスト、条件の部分では対象を指定していません。サイクロンの場合は対象を指定しています。

【Step.02】「時」と「場合」、「する」と「できる」、「タイミングを逃す」

遊戯王には効果処理に「チェーン」というルールがあります。
このとき発動できるかどうかは「時」と「場合」、「する」と「できる」でタイミングが逃す、逃さない、効果が任意で発動できるか、強制で発動するかという事がわかります。

この文の説明は実例を出すとめちゃくちゃ分かりづらいのでここでまとめを出しておきます。

「~時」:条件が満たされた直後→タイミングを逃す可能性がある
「~場合」:条件が満たされて以降→基本的に逃さない
「~する」:強制効果→基本的に逃さない
「~できる」:任意効果→タイミングを逃す可能性がある

「~時、~できる」(時の任意効果):タイミングを逃す

「~時、~する」(時の強制効果):タイミングを逃さない
「~場合、~できる」(場合の任意効果):タイミングを逃さない
「~場合、~する」(場合の強制効果):タイミングを逃さない

そのため「特殊召喚された時、効果を発動できる」というモンスターが「チェーン2以降」に特殊召喚すると
「チェーン2」でモンスターを特殊召喚する。←ここで特殊召喚すると「時の任意効果」はタイミングを逃す。
「チェーン1」でモンスターを特殊召喚する。→ここで特殊召喚すると「時の任意効果」はタイミングを逃さない。

【コラム】
少し分かりづらいですが「原始生命態げんしせいめいたいニビル」は「場合の任意効果」です。

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚したターンのメインフェイズに発動できる。自分・相手フィールドの表側表示モンスターを可能な限りリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。この効果は相手ターンでも発動できる。

そのため、「相手がモンスターを5体以上特殊召喚したターンはいつでも効果を発動できる」ということになり、相手が先行1ターン目に大量展開したターンのエンドフェイズに消し炭のすることも可能という行動ができます。

最後に

改めて見ると遊戯王難しいですね、でもマスターデュエルはこういう処理はゲーム側が勝手にやってくれるので楽です。

他にも「この効果よくわからない」という物がありましたらコメントとかに書いてください。

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