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機材と音作りの話

最近、バンドで5年使ってきたエフェクターボードを組み替えた。

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ボード自体の老朽化とか色々と理由はあるのだが、自分なりにそのシステムに満足してしまっていることが良くないと思うようになり、組み替えに踏み切ることにした。実の所、妻と結婚する前にエフェクターボードで足を轢いてしまい、重過ぎて小指骨折させてしまったエピソードもあるので軽量化を図りたいという気持ちも大きかった。

※下記画像が5年間使い続けたエフェクターボード。推定30kg。

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現状に満足なのが良くないというのも何とも矛盾ではあるのだが、ある程度自分の中でフォーマットを固めてしまうとそれ以上の音が作れなくなる。そこにフラストレーションを感じてしまったのが大きかったのかなと思う。

自分は日頃からバンドで演奏する上での立ち位置を考えるので、バンドの色とか雰囲気に合わせた音を考えて作るようにしている、だから、ある程度は音のキャラクターを定めて一貫性を持たせるように心がけている。
そうなると、大体は似通ったプリセットであったり、セッティングで事足りてしまうことがある。非常に楽なのだが、つまらない。

多くのエフェクターを駆使して自分の音を作っているのに、選択肢を狭めるのは勿体ないし発展がない。自分のなかでの完成形を一度ぶち壊すことで先に進めるかなと思い立ったのだが、新しいエフェクターボードはなかなか手強い。新しいエフェクターを導入すれば良いとかそういう問題でもない。

そもそも、自分は機材に対する執着はあるものの新しい機材に対しては疎い。機材が好きというよりは、音を作ることが好きなので自分の好きな音を出せるエフェクター、ギター、アンプに対する執着は物凄くある。逆に言えば、自分の好みな音を出せる機材以外には興味がない。それ故に、自分の手持ちのギターはジャズマスターとSGだけになってしまった。

ギターを買うことはこの先も無いかもしれない。それでも音への追求は止まらないし、更に突き詰めていくと思う。音への追求があるからこそ、自分は機材に対して執着するのだろうな。これからもきっと変わらない。それで良いのだと思えるようになった。

もっとストイックに、かつアンサンブルに対して馴染む最高の音を作れるようにこれからも突き詰めていきたい。