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Agile Japan が Discord を使う理由

これは「AgileJapanEXPO Advent Calendar 2022」12日目の記事です。

Agile Japan では、2021年からZoom + Discord でオンライン会場を設計していますが、なぜ2つのツールを併用しているのかをお伝えしたいと思います。

ユーザビリティって正直どう思ってる?

いきなりお詫びから入ってしまい恐縮ですが、2つのツールを行き来しながらセッションを視聴するのは、正直なところユーザビリティが高いとは言えず、参加者の方々にも多少なりとも負担になってしまっていることは承知しています。

他のカンファレンスでよく見られるような、動画視聴とチャットが一画面に収まっているツールの方が試聴する上では使い勝手が良いですし、Zoom単体でもチャットを利用すれば同様の事は可能だと思います。

あえて Discord も使うのはなぜなのか

ユーザビリティを犠牲にしてまで、あえてDiscordも使う価値はどこにあるのかと言うとスピーカーと参加者のインタラクティブなコミュニケーションだけでなく、参加者同士のコミュニケーションの場にもしていただきたい思いがあります。

スピーカーと参加者間であれば、先ほどのZoomチャットでも要件は満たせますが、セッション毎でのチャットスペースでは参加者同士のコミュニケーションには使いにくいです。

参加者同士のコミュニケーションを目的にするならネットワーキングだけ別のツールを用意する案もありましたが、セッションを聴きながらみんなでいろいろ意見や感想を出し合い、わいわいと盛り上がっている空気感をそのままネットワーキングまで持って行ってもらいたい、また普段ネットワーキングまで参加されない方にもその空気感が少しでも伝えられれば良いと思いました。

参加者同士のコミュニケーションてカンファレンスに必要?

参加者の方々がカンファレンスに期待するものはさまざまなので、参加者同士のコミュニケーションを必要とされていない方もいらっしゃると思います。
もちろん情報発信、発表の場がカンファレンスの本懐なので、そういった参加者を否定する意思はありません。

ただし、実行委員の思いとしては、Agile Japanが参加者にとって同窓会のような場にできると付加価値が創出できるのではないかと考えていました。
特に2020年以降オンライン開催になってからは、対面でのコミュニケーションがなくなってしまったので、さらにその思いは強くなっています。

今年の金融アジャイルコミュニティの発表の中でも紹介されていましたが、このコミュニティは昨年の Agile Japan 2021 をきっかけに生まれたと聞いて、参加者同士のコミュニケーションが一つの形となって現れた結果だと思いました。むしろ私達の実行員の期待を上回るような結果で、実行委員をやっていて良かったと思う瞬間でもありました。

また、私自身も以前に参加者同士のコミュニケーションに助けられた事があり、これからもそういった場は大切にして行きたいと思っています。

最後に

Agile Japan はカンファレンスなのか?それともコミュニティを目指すのか?
どっちつかずの印象を持たれている方もいらっしゃると思いますが、あくまでもAgile Japan はカンファレンスですし、これからもカンファレンスであり続けることは変わりません。
ただし、コミュニティの良いところも取り込んだ一つのカンファレンスのあり方して受け入れてもらえたら幸いです。

カンファレンスにも多様性があっても良いじゃないか!
と言い訳をしつつ

もちろんDiscord を使うことが目的では無いので、これまでの形式に縛られることなく、より良い方法を探し求めて今後も改善を続けて行きたいと思います。

また来年の Agile Japan もよろしくお願いします!


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