記憶にございません

最近、物忘れがひどくなっているようだ。「ようだ」というのは、自分で自覚がないから。

昨日、夜勤明けで朝から濃い目のレモンサワーを何杯か飲んで、いい感じで酔っ払っていた。で、今日の朝、同じように夜勤明けでレモンサワーを作ろうと冷蔵庫を開けると500mlの炭酸水が半分くらいになっていた。

「あれ?これ誰か飲んだんかな?」とつぶやくボクに「父さん、昨日開けてたやん!コワイわ!」と奥さん。言われてみたら、そんな気がしないでもないけど。

濃い目のレモンサワーのせいにしようとするボクだったが、奥さんはそれを食い気味で否定する。奥さんに言わせると、物忘れレベルではないというのだ。

奥さんが言うには、当然覚えているだろうコトが、無かったかのように記憶から抜け落ちているらしい。それもちょっと怖くなるようなレベルで。

よくあるのは、芸能人の結婚、離婚、出産について。「へー、この人ら別れたんやな?」「へー、この人子供おったんやな?」なんて言い始めると隣で奥さんがドン引きしている。ついこの間、全くおんなじコト言ってたようだ。

子供の学校の予定や、奥さんの仕事のスケジュールなんかは、何回聞いても初耳というリアクションをとってしまう。そしてそのたんびに、相手にびっくりされる。「まじで?」って。

でも、そもそも記憶というのはサバイバルのための物だそうで。動物というのは、命の危機に関わるような情報から優先的に記憶するらしい。だから芸能人の身の上話のような命の危機とは関係ない情報は、記憶に残りにくいということなのだろう。

だいたい、50年近くも生きていると、脳のメモリーがどんどん削られていっているはず。どうでもいい情報を置いておくスペースは、日々小さくなっているんだろうな。

というわけで、ボクに忘れられてしまうような記憶は、命の危機とは関係ないということで。逆に憶えていることこそが、本当に大事な情報だということで。よろしくお願いします、奥さん。

曜日の感覚はいつも無いけど、あと何日したら休みというのは間違えた事ない。


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