見出し画像

リバースGNDを使ってみた感想

たぶん2週目末になると思います、と言われていたリバースGNDの入荷連絡が土曜の仕事中に入った。残念ながら注文書の控えはジャケットのポッケの中で、その日の退勤後には買いに行けず昨日整体の後に行ってきた。
そして大洗の天気を複数のアプリで調べ、日の出自体は見られそうだと確信を持ってから車を予約した。

本当は日光や美ヶ原の方へ行きたかったが、スタッドレスが必須なのに積雪量がイマイチ掴めない。中途半端に積もっているくらいならない方がいいので、それなら雪のリスクがない場所に行った方が財布に優しい。
そんなわけで2年連続で大洗に行き初(めて見る)日の出を撮ってきた。

リバースGNDなし
リバースGNDあり

まずは比較用に撮った写真から。現像でいじったのは露光量+0.50とシャドー+50だけ、他はノータッチ。手前の海面が同じくらいの明るさになるように揃えた感じ。フィルターの境界部分は水平線の雲に置いています。

あり・なしどちらも岩場は黒潰れしていたけど持ち上げ可能、なしは空のコントラストが低くなっているけど白飛びはしていないという感じ。
GFXの現像耐性を考えると、リバースGNDが無くても似たような作風には出来そう。ただし工程はGNDありと比べて確実に増える。というか今までがそうだった。

段階フィルターを空と海で1つずつ作って、全体の露出設定でなじませて……という調整は全く楽しくないわけではないけど、1枚に時間がかかるので「今日はガッツリやるぞ」と気合を入れる必要がある。まあ要するに面倒くさい。
リバースGND1枚でここまで輝度差を減らせれば、段階フィルターを使わなくても理想の色合いに仕上げられそう。

こちらはガッツリ現像したけど段階フィルターはなし

角型フィルターは輝度差をならすものと頭では分かっていても、実際使ってみないと何がいいのか分かりにくい。事実ソフトGNDとバランサーGNDを使っているのに、リバースがどれくらい有用かは分からなかった。

ただフルサイズ〜中判は必須とまでは言えないとも思う。比較的ダイナミックレンジが狭いセンサーサイズ、具体的にはAPS-C以下の方が恩恵は大きそう。
フルサイズ以上のセンサーでも現像に時間をかけたくないのであればもちろんあった方がいいけど。

ちなみに似たような使い方ができるセンターGNDもあるけど、たぶん一長一短。センターの方が効果範囲が狭いのでピンポイントで補正することになる。日の出前のリバースGNDなしの写真には不向きだが、日が昇ってからならリバースと同じかそれ以上に使いやすいだろう。

何となくだが、センターかリバースどちらか選ぶというよりは両方持っておいて必要に応じて使い分ける。あるいは併用する方がいいだろう。
今回買ったのはリバースGND8だが、濃度はちょうど良かったように思う。センターGNDをどうするかだが、併用する可能性を考えると一番小さいのが無難だな。

最後まで読んでくださってありがとうございます! 写真や文章を気に入っていただけたらフォローしてもらえると嬉しいです。サポートいただいた分は機材の購入や旅費にあてさせていただきます。