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身延山と桜巡り

出発は日曜の夜。いや、車を動かしたのは日付が変わっていたから日帰りになるか。
散々迷っていた行き先は身延山の久遠寺で枝垂れ桜が満開だと知ってすぐに決まった。身延は富士山より西だったはずだから、帰りに笛吹に寄れば十分撮れるだろうという計画だったが結局1日で満足してしまった。

最初に身延に行ってなければ予定通り安宿で一泊して帰っていただろう。それくらい撮り応えがある。
開花状況は久遠寺境内の枝垂れ桜しか情報がなかったので、枝垂れ桜を撮ったらロープウェイで山頂に上がりあとは車に戻ってすぐ移動のはずだった。

それがこんなに咲いている場所が多いとなると2時間でも足りない。5時半に起き、活動を始めたのは6時だったはずだが結局昼過ぎまで久遠寺周辺で過ごした。

桜の里を名乗って良いと思う。

枝垂れ桜が密集しているのも良い。山間で高低差のある土地でも大きく育った枝垂れは手が届く位置まで枝が伸びる。
ソメイヨシノだったら遥か上を煽り見るしかないので、ロープウェイからの展望はともかく下からはあまり好きではない。

ひとまず昼飯を食べる必要があること、宿の方面へ移動しなければならないことから満足するまで撮って車を走らせた。
身延駅と駅前通りだけでも聖地巡礼しようと思っていたが、駐車場が見当たらなかった。目当てのものは見れたし、ということで笛吹方面へ改めて向かったが今度は見事な桜並木。

Googleマップでも特に名前のつけられていない場所だが、地元の有志の方が植樹して育てたそうな。
山梨はこういうさりげないところにも見所がある。伐採するばかりの地元にも見習ってほしいものだ。

こうして寄り道をしていたら第二目的地の八代ふるさと公園に着いたのがおやつどきになった。念のため、とコンビニでかなり遅い朝飯を買っていたのは我ながら良い判断だ。

ここは7分咲きとの情報に違いなく、蕾もまだ目立った。が、意外と花びらが地面に落ちている。
見頃は短いと分かっていても、咲き揃う前から飛ばされていたのでは風景として撮りたいものにならない。徐々に風が強まったことで桜吹雪は十分撮れたが。

さて、ここで状況を整理しよう。
フルーツ公園は開花の情報がない。同じサイトで八代は概ね当たっているので、少なくとも見頃には程遠いだろう。
八代の方も先の散り方と、明日の天候が芳しくないことから期待できない。

この時点で帰ってゲームした方が時間も金も使わなくて済むという結論になった。
天気予報はどんどん雲が分厚くなってくの見てたら、予報云々関係なく期待できない。

そういうわけで日帰りになった。聖地巡礼はろくにできていないが、高速バスが出ていると分かったのでもう少しお手軽に行けそうだ。
もっとも作品内の景色としてよかった分、現実の方は物足りないということもある。

まあ良い。今回の目当ては桜だったのだから。新たに撮影地を発見できただけでも儲け物だし、河口湖とは開花時期もずれているので保険になる。
今度は登山道で頂上まで行くのもありだな、と思いついたがロープウェイの車内放送では2時間半と言っていた。脚の筋力をつけるところから始めなければ。

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