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霧の日にはEternaブリーチバイパスがいい

GFX50S IIで初めて使うことになったこのフィルムシミュレーションだが、当初はどんな場面で使えば良いのか分からなかった。それがここ最近になってようやくマッチするシチュエーションを見つけられた。

タイトル通り、霧や靄がかかった風景。こういう場面でEternaブリーチバイパスは素晴らしい仕事をする。

低コントラストなのはEternaと共通しているのに決定的に何かが違う。単純にコントラストが低いのではなく、ハイライトは広めにシャドーは狭めになっているのだろう。

霧や靄の日と相性が良いのは白の階調がふんだんに残っているのに対して黒が締まるので、天候の雰囲気を余すことなく描けるからだと思う。

色が薄くなるのはベースがEternaだから仕方ない。撮って出しで考えず、現像を前提にすれば気にならないだろう。空の色を見るにマゼンタはかなり薄い味付けになっている。

この前の河口湖では富士山の冠雪があまり目立たず、色を際立たせる必要を感じなかった。手前の紅葉だけHSLで調整したところ良い塩梅になったと思う。

マゼンタが薄くなるからか、水の色はあまり違和感がない。むしろASTIAやVelviaだと色が濃すぎるだろう。X-Pro3にないのが残念ではあるが、Eternaを基にカスタムすれば似たような雰囲気にはできるかもしれない。

とはいえ霧が出ているような状況では26MPだと解像感に欠けるだろうから、どのみちGFXでしか使わないような気もする。

この画像だけ何故か元サイズから縮小してもアップロードに失敗した

シャドーが締まるからか原色が多い被写体でも案外見栄え良く現像できる。

霧や靄は風景を撮るときに喜ばれることが少ないが、アプローチを変えれば結果も変わる。あえて霧が出やすい時期・時間帯を狙って行くのも面白いかもしれない。

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