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思考の沼

一定の間隔で持っている機材をXF35mmF2だけ残し、他を売り払ってボディをX-Proシリーズに変えたくなることがある。

別に俺の写真に成果は求められていないし、X-T2とX-H1を使う理由も「どんな環境・コンディションでも機材のせいにできない状況に自分を追い込むため」という自己満足だ。

昨年末に発売されたX-Pro3は性能こそ文句なしだが、ダイアルで設定できる項目は前モデルのX-Pro2から変わっていない。測光もドライブもLCDを開くか、EVFで変更する以外の方法がない。

きっと子どもを撮るときは不便な思いをするに違いない。そう分かっているのに惹かれるのは機材はシンプルにすべしというはてブのエントリーの影響なのか、あるいは自分の目指すスタイルなのか。

堅実に行くのであればX-T3の後継機を待つのが正解だ。1世代スキップしているし、特にAF性能の進化はきっと使っていて楽しいだろう。T2のAF-Cでは子どもを追い切れないことが増えた。それは耐用年数の問題というより子どもの成長によるところが大きいとは思うが、思うように撮れないことはストレスだ。

さすがにレンズは残すにしても、ボディはH1含めて手放してしまってもいいのかもしれない。残念ながらH1のAF性能はPro3に劣る。Pro3を買ってしまったらH1の出番は相当少なくなるだろう。手ぶれ補正のありがたみは感じても、通勤用リュック内に居場所がないのは問題だ。

とはいえボディが1台になるのは不安も大きい。残すならT2か?いや、手ぶれ補正がないもの同士で被らせても仕方ないしH1を残すか?などと考えていると、結局機材のことだけ考えていて写真のことを考えていないな、と気づかされる。

これだけ御託を並べても単にProシリーズでスナップを撮るのが楽しいのだ。以前X-Pro2を使っていたときは、Pro2にはXF35mmF2を付けっぱなしにしていて、レンズを変えるのはT2だけだった。持ち歩く頻度はT2より遥かに多くて、それでもインターフェースの使いやすさはどうしてもT2に負けた。

2年前よりも写真の腕は上がったかもしれない。単焦点に絞ってレンズを揃えたこともあって、格レンズの画角は概ね頭の中でイメージできている。ただ、撮る楽しみのようなものは少し薄れたかもしれない。

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