見出し画像

商店街まるごとホテル構想という妄想。

週に2回記事をあげるだけでもネタ探しがなかなか難しいですね。

何を書けばいいのか、いつも結局その日に一気に書き進めるという進歩のないnote更新をただただ続けています。

今回は、以前からずっと構想し、妄想している「商店街まるごとホテル構想」について話したいと思います。


ようやく先月からゲストハウス営業を開始しましたが、商店街にゲストハウスを作ったのは今治市では初のこと。

旅館等は商店街付近にはあるものの、既存の建物を改修して登録したのは今回が初めて。

実は当初のイメージでは、15名くらい宿泊できるほど部屋数はあったので、単体でも十分収益化は見込めるなという感じだったんですけど、法律に照らし合わせると、許可が出る最大の人数は4名。

最大で4名しか宿泊できない宿泊施設となりました。

これ自体はもちろん圧倒的に少ないので、収益を上げるのもなかなか難しいなと思うところではあるんですけど、実はそれよりも重要なことは、「商店街で宿泊業が取得できた」という事実です。

ホリエモンチャンネルでホリエモンが言っていることの一つに、「街をホテル化する」という発言。

確かこの放送よりも以前にそういった発言をしていて、それを聞いたときに「街じゃなくて商店街でできるやん。しかも今治の場合アーケード立派やし最高やん。そっちの方がコンパクトでええやん。」となったわけです。

人口の減少が進む中で、今から大きなビジネスホテルや旅館が新設するようなことはなかなか可能性の低いことですが、リノベーションならいくらでもできるわけです。

そしてその最たる例が商店街なわけです。

シャッター商店街と呼ばれるどこの地方でも発生している現象の中で、今治が持つ最大の魅力は、大きく長いアーケードと、舗装された道路です。

「これは、活かさない手はない」そう誰もが思うわけです。


実際商店街の建物の中で、営業はしてないものの、住宅として使用している人はおそらく体感で7割ほどでしょうか。

残りの3割は所有者が代替わりしていたり、郊外に家を持っていたりと、誰も使っていない現状があります。

そこに、よくある改善策は、テナント募集だと思います。

まあ厳密に言うとそれも困難だからシャッターが多くなるわけですが、少なくとも「空き家」は存在するわけです。

そこをリノベーションし、一つの宿泊場所にする。

ある程度そのまま使える部屋であれば、お金がかかる一番大きなところは非常用の設備で、それにおよそ50〜100万円というお金を使えば、あっという間にゲストハウスに早変わりするわけです。

フロントは一箇所で、今日はどこどこさんの2階です。どこどこの1階です。みたいな感じで鍵を渡せば、ホテルになります。

つまり、商店街の道路はロビーになるわけです。

管理コストはほとんど増加せず、初期投資が100万円前後で開始できると思います。

一泊3000円(この辺の相場)で計算、最大4名宿泊できるとして、稼働率50%でおよそ18万円。

家賃が5万円以下だとして、人件費も共有すると考えれば、おそらく毎月5〜8万円くらいは収益が上がるはずです。

順調にいけば1年で初期投資が回収できるわけです。(もちろん見通しはくそ甘めの計算)

それがあくまで1店舗での計算。

それを5店舗作ることができれば、ミニマムでも実に最大20名泊まれる商店街が誕生するわけです。

ここで何が重要かというと、稼働率50%と仮定しても、毎日10人前後宿泊者がコンパクトにまとまった商店街という場所にいること。

そして、必ずアーケード内を歩くということ。

そのうち3〜5割が外国人だとすると、景色はおそらく一変します。

おそらくハイシーズンの8月や4月くらいになり稼働率が高まると、一気に商店街の雰囲気が変わります。

そして、その人たちが一つのフロントを一回経由し、カフェとしてくつろいでいるところに、現地の今治の人が絡んで、、、と考えると、一気に道が開けていくイメージがわきます。

何よりもコンパクトであるにもかかわらず、オープな場所であるというこの圧倒的な地の利が最重要事項です。


というのも、昨日急遽電話をくれて宿泊したゲストさんと、いつものようにゆっくり話していたところに、他のゲストさんが飲み会途中にカフェに寄り、話していたところ、箱根からヒッチハイクで来たというそのゲストさんに、今治に住む人たちからなぜかカンパが勝手に集まったわけです。

1ヶ月弱の中で初の出来事で、ゲスト同士でいろんな話をしたり、ゲストとお客さんが多少絡むことはあっても、こんなにがっつりはまることはなかったわけです。

本当に心あたたまる瞬間で、未来のある若者へ、ぼくたちおっさんができる一つの形を見たような気がします。

これは、あくまでMACCHI1店舗。

さらには最大4名しか泊まれないという制約がある中で生まれたできことなわけです。

これが、5店舗10店舗あったらどうでしょう。

もちろんトラブル等も数が多ければあることも考えられますが、地域の人と観光客との化学反応が必ず見られるわけです。

そしてそうして人が集まり始めると、まずは観光客向けのお店、それからカフェや飲食店、スナックやバーなど、人が集まるところに店も集まってくるわけです。

銭湯はすでにあります。そこにゲストはこぞって集まるわけです。もちろん雨にも濡れません。ゲスト同士のシナジーも裸の付き合いレベルで行われます。


これってかなり現実的な未来じゃないですか?

行政の方の中には、商店街半分潰して整備するとか、とりあえず更地を増やして駐車場にしようとかいう話をしている人がいると聞きますが、果たしてそれってベターな選択なのかなと。

やっぱり宿泊の魅力、観光の魅力は、もちろん景色や食にあると思いますが、それと同時に「人」にもあるはずです。


長くなりましたが、ここ商店街に拠点を持つようになり、考えた商店街丸ごとホテル構想。

おそらくどこの街でも実現できるものかなと思います。

まだ事例として聞いたことがないため、これをやると今治は全国の先行事例として注目も浴びることができるはずです。

ビジネスホテルは一人でゆっくり寝たい人向け、高級ホテルはラグジュアリー向け、ゲストハウスは「人のつながり」を求める人向け。

時代はこの方向に向かっているような気がしています。

もし商店街関係者の方いらっしゃったら意見もお聞かせいただければ幸いです。

ご興味のある方はぜひ一緒にやりましょう。

MACCHI HP

愛媛県は今治市でいろんなことをチャレンジ中です。 ご興味のある方や、応援してもいいかなと思う方はぜひポチッとしていただければ幸いです。 よろしくお願いします。