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noteで学べるシステマ講座 第18回「リラックスの種類と段階について」

リラックスを整理する

システマ東京Zoomクラス、今月のテーマは「テンションを味方に」です。

リラックスとテンションはそれぞれ多様な解釈が可能です。それでややこしく感じられるのですが、ちゃんと整理すれば理解しやすくなります。今月のカリキュラムについての解説はこちら。

「テンションを味方に」のゴールは「リラックスを動力源として使えるようにすること」です。筋肉を力ませるのではなく、ゆるめることで生まれる運動エネルギーを動力とするのです。通常の体の使い方では、筋肉の収縮力が運動エネルギーの発生源とされていますが、脱力を動力源とします。つまり全く逆のことをやるのです。なので、体の使い方や感覚はもとより、身体観や考え方といった全般的な転換が必要となってきます。そもそもここを始点としないとシステマは始まらないと言ってもいいくらいなのですが、それでは一般との断絶が大きくなりすぎてしまうという問題が生じます。

なので、筋肉の収縮を動力源とする一般的な体の使い方と、リラックスを用いるシステマ的な体の使い方をシームレスに繋ぐ練習が必要となってきます。

では体の動きはどのようにしてリラックスしていくのか。いくつかの視点からそのプロセスについて解説します。

動きがリラックスするプロセス

緊張は日々、蓄積しています。ここでいう緊張(テンション)とは慢性化した筋収縮です。慢性的に縮むことで手足の動きが縮こまってしまっています。だからこれを伸びやかに動かせるようにするのが最初のプロセスとなります。つまり、

縮こまった動き

のびのびした動き

という変化が起こります。いかにも伸びやかでリラックスした動きは心地よく、メンタルもまた伸びやかになります。子どもの動きで例えられるリラックスがこれですね。これでも健康には良いのですが、さらに次の段階があります。

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