ダニール来日ざっくり総括

ダニール・リャブコが今年2度目となる来日。

前回は5月。父であるミカエル・リャブコのアシスタントとして。

今回はメインのインストラクターとして。

私はダニールのシステマが好きだ。とても原理的でただただ基本がどれだけできているかが問われる。小手先のテクニックは通用しない、芯の太さがある。そして源流ミカエル・リャブコの教えにどう接すればよいのかがわかる。僕は公言している通り、システマに関しては創始者原理主義だ。ミカエルから直接見聞きしたことを一次情報として、それにどれだけ近いかで情報の信憑性を判断する。至ってシンプルだと思う。その観点においてダニールの教えることはとても勉強になるし、自分好みでもある。

ダニールは7月11日に来日。以降、東京、仙台、大阪と全セミナー及び特別クラスに参加し、全日程をアテンドで随行した。

個別のレポートはそれぞれの参加者がSNSで出したり、それぞれのクラスでシェアしてくれたりすることだろう。

他者とのコンタクトを切らさない。そのコンタクトを通じてコントロールする。これまでも繰り返し強調されてきたことを、ダニールの視点で掘り下げた形だ。で、足りないとダニールが気づいた点を適宜、補っていく。

それには自分に何が起きているか、自分が何を感じているか、自分が何をしているか、自分が何をしようとしているか。そういうのを全て含めて「自分を知る」ということ。そして「辛抱」するということ。現象とは起こるものであって、起こすものではない。だから起こる現象が起こそうとした現象とは異なる場合が多々ある。その差異を認めて、原理に忠実になること。そういうことが辛抱(Patience)という言葉に込められているのだろう。ダニールから伝え聞くところによると、ミカエルはこれが人生の秘訣であると言っていたそうだ。

でも何が何でも我慢すれば良いというわけではない。ただやせ我慢をするというわけでもない。ではダニールはどのようにPatienceしているのか。そういう言外の微妙なニュアンスを確認できるのが、長時間行動をともにする利点だ。

今回のハイライトは、実は大阪から東京に戻ってからの特別クラスだったように思う。ここから先は軽いぶっちゃけがあるので有料公開で。

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