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人が歩みを止める時

人が歩みを止める時がある。

見た目上は学んでるし、練習を続けているし、一生懸命やっている。

でも歩みが止まってしまう。

そういう人たちを数えきれないくらいみてきた中で、歩みを止める瞬間に何が起こるのかがだいたいわかってきた。

それは「満足」だ。

人は満足すると歩みを止める。

努力して改善するのは、短所や弱点を克服したときだ。そこそこキャリアが長くなると自分の長所の伸びしろはそこそこ開拓され尽くして伸びなくなる。だったら短所を見つけて伸ばしたほうが総合力が上がる。短所とはそれまで手付かずでいたところだから簡単にそこそこのレベルまで開拓できるからだ。

なぜか満足するとこれをやめる。だから延々とちっぽけな長所と、それがもたらしたちっぽけな成功体験にすがって、短所を変えなくなってくる。

すると何年経っても同じことを言い、同じ動きをする人間が出来上がる。

こういう「一生懸命やっている人たち」が、いまの日本を緩慢な自滅においやっているのは明らかだ。

だから短所とはその人の伸びしろであるばかりではない。

その人が変われば、生産性もあがるだろう。その積み重ねが日本の復興に繋がるのだ。

だから今日の没落は、国民が「満足」した結果だ。

経済も政府もけっこうちゃんと機能して、国民全体が満足してしまっている。

それが最も危険な毒薬なのだ。

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